メランコリア

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映画『二十四の瞳』(1954)156min

2025-02-16 15:31:08 | 映画
映画『二十四の瞳』(1954)156min
監督:木下惠介

出演
大石ひさこ…高峰秀子
母…夏川静江
夫…天本英世
男先生…笠智衆
男先生の妻…浦辺粂子
校長先生…明石潮
よろずや…清川虹子
ちりりんや…高原駿雄
飯屋のかみさん…浪花千栄子
磯吉…田村高廣
マスノ…月丘夢路
早苗…小林トシ子
松江…井川邦子
ほか



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女性教師と生徒を描いた長編大作

有名なタイトルだから、とっくに観たと思っていたけれども
ブログ内検索しても出てこなかったから借りてみた

なぜだか勝手に沖縄で、生徒が戦争で集団自決した話かと思い込んでいたが違った
それは『あゝひめゆりの塔』だな

たくさんの唱歌が出てくる
唱歌って好きだなあ

久我美子さんの主演で観た映画も思い出した
映画『季節風の彼方に』(1958)


【内容抜粋メモ】

♪仰げば尊し

淡路島に次ぐ大きさの小豆島
石をきる男たち
巡礼の人々









子どもは5年生になると分校から本校に通う

昭和3年4月4日
歌いながら登校する子どもたち

先生:
みんなともお別れね
次に来るのは大石先生
さよなら 元気でね!

大石先生は自転車に乗って元気に挨拶してやってくる









「今度のおなご先生は男みたいな上着きとる」

家から学校まで自転車で50分かかる!

大石先生について奥さん(浦辺粂子)に愚痴る“男先生”
おじいさん役じゃない笠智衆さん珍しいな












大石先生が受け持つ1年生は12人
大石先生:名前を覚えたいから元気に返事してね
あだ名もメモしていく









海岸沿いの道も何もないんだな/驚
先生を見かけると♪おおいし こいし と歌う生徒たち

お母さんたちは女性の先生に厳しい評価/汗

縄で汽車ごっこする
♪ひらいたひらいた これも授業なのか?








洋服と自転車のせいで声をかけづらいと言われたと母に愚痴る
女が月賦で買うのは大胆だと思われている
洋服は母が縫った









習字の添削をして、一人ひとりの顔を思い浮かべる
みんな名前をカタカナで書いてる

ひさこ:
あの時の24の瞳 とっても可愛かった
どうしても濁しちゃいけないと思った
学校から帰るとみんなお守りや網引きに行かなきゃならない



9月1日
思いきり波をかぶってる/驚

時化の時はいつもみんなで海岸を掃除しなければならない
波をかぶった家を笑っているのを見て、人の災難で笑うなと奥さんに怒られる

♪ちょっきんちょっきんちょっきんなあ!









男の子が掘った落とし穴に落ちて足を怪我する/汗
生徒は慌てて大人を呼び、運ばれていく

男先生はオルガンの練習
男先生:母親がえらい剣幕だった
妻:休むにしても代わりの先生がいる

男先生が歌を教える
♪ひひひむ いいい みみみ ひひふみひ?
これも唱歌なんだ
誰も歌わないから♪ちんちんちどり を歌わせる









「大石先生は退院したから行ってみよう」

無人島みたいなところから向こうを見る
煙突のある醬油屋の近くとしか知らない

子どもたちだけの演技も上手だなあ
「わーーー!」て決められたセリフをちゃんとゆってるw

子どもが帰らないと心配し出すお母さんたち
近所同士で探してひと騒ぎになる
この人たちもこの島のエキストラさんなのかなあ?

疲れて元気がなくなった子どもたち
自転車で50分なら、子どもの足で歩いて相当だね/汗
お腹が減ったと泣きはじめる(普通に可哀想だ/涙

バスに乗った大石先生を見かけて走って追う
松葉づえをしたひさこも泣いて、家できつねうどんを食べさせる









みんなで集合写真を撮る
「写しますよ はい、写しました」








帰りは船に乗っていく生徒たち

後任の先生が決まったと校長が教えに来る
きつねうどんをごちそうになったと豆、煮干し、米などを置いていく親



大石先生が船で来て大喜びの生徒
走って転んでる子もいる!

お見舞いをもらった家々にお礼を言って回る

大石先生:
先生、本校に変わることになった
今日はお別れに来たの

みんな泣いてしまう

♪からす なぜなくの を歌って見送る

「足が治ったら、またおいでー!」



5年の間に満州事変、上海事変が起きた

全員また別の子役さんって思ったけど
そっくりだから、成長してから撮影したのか?!

ハンサムなお婿さんと家族が船で来る

松江の母は出産で寝ている
父:この不景気に1日も休んじゃおれん

ボロボロの弁当箱が恥ずかしいから
百合の花がついた新しいのを買ってほしいと頼むマツエ

そっか、もう6年生だから大石先生のいる本校に通ってるのか

マツエの母が急死する
大石先生はユリの花の弁当箱をあげる

生まれたばかりの赤ん坊も亡くなり
マツエは家事をしてずっと休んでいる









男先生はアカの疑いで警察に連れて行かれた
大石先生:『草の実』なら生徒に読んで聞かせた
校長は慌てて本を焼く









大石先生はアカや資本家について生徒に教える
校長:プロレタリアとかとんでもない!

女子生徒:
マツエは大阪の親類の家に行った
泣いて嫌がったが、父が殴って連れて行った



10月 金毘羅参りの修学旅行
船の上でも歌う生徒
早苗はこれなかった
ユリコの家は借金で家もとられるような状況

クラスで一番歌が上手い女子生徒が歌う
♪明日浜辺をさまよえば









大石先生の夫が乗ってる遊覧船が来る
楽隊が生演奏してる/驚
ものすごい近くですれ違った!








源平の古戦場・壇ノ浦を紹介する女性ガイドさん
大石先生は妊娠しているのか具合が悪いのを我慢している

785段の階段て!?

食堂でマツエが働いてるのを見かけて声をかける
話したかったが、やり手の女将さんの前で何も言えない











マツエはみんなが乗った船を見て泣き崩れる



「将来への希望」という題で作文を書く生徒

早苗:本当は裁縫学校に行きたい

フジちゃんが泣き出す
フジ:何も書けない 修学旅行も行きたかった!

大石先生:
あんたが苦しんでるのはあんたのせいじゃない
あんたの親のせいでもない
だから自分だけはしっかりしていようと思わなきゃね

コトエ:
6年で学校をやめざるを得ない
私が飯炊き番になる
男に生まれなかったのがすまないと思っている
妹が卒業して、18になったら大阪へ行って
お給金を全部自分のために使う

大石先生:そして、お嫁に行くのね

兵隊に行くという男子
男子:僕跡取りじゃないもん
ひさこ:先生は漁師や米屋のほうが好き

料理屋の娘マスノは東京の音楽学校に行きたいと言って親に反対される
母:先生から言って聞かせてほしい

大石先生は親と生徒の板挟みでなんとも言えない

校長:
あんた、アカだと評判になってる!
国をあげて軍備と騒いでる時に「兵隊になったらつまらん」と言ったそうじゃないか
見ざる聞かざる言わざる
うまく言わんとバカをみる



卒業式
泣きながら♪仰げば尊し を歌う生徒たち












ひさこ:つくづく先生がイヤになった

子どもたちは毎年巣立っていくけれども
教師はいつまでも学校にいるのもなんだか切ないよね

磯吉は高等学校に行かず、明日から大阪の質屋で奉公することになった
竹内は中学進学
(2人とも声変わりしてる?



8年後
旗を振って軍歌を歌う行列

支那事変

病気で寝ているコトエを見舞うひさこ
みんなで撮った写真ばかり見て過ごしている
サナエは本校の先生になった

コトエ:私もう長くないんです

ひさこ:
苦労してるのはあなただけじゃない
フジコさんも家がつぶれてしまって
マスノさんも歌がやりたいって何度も家出して戻された










大東亜戦争
徴兵されて行進する男子ら
万歳で見送られる











ひさこも3人の子どもの母
夫にも赤紙が来た

息子・大吉も兵隊に行きたいとこぼす

ひさこ:
靖国の母がそんなにええの
大吉は命を大事にする人になってほしい

大吉:いくじなしじゃ

病気で臥せっていた母が亡くなる
みんな行列になって歩いたのね

お骨を抱える母たちが通る
夫も戦死したと知らせが来た













8月15日 終戦
校庭で玉音放送を聞く

ひさこ:これからは子どもは子どもらしく勉強ができる












娘がお腹が空いて柿の木に登って落ちて亡くなってしまう




翌年
大吉が船をこいで岬にひさこを連れて行く
子どもを育てるため、18年ぶりに学校で教えることになった
教え子も大勢戦死した













名前を呼ぶと元気に返事をする子どもたち
亡くなったコトエの妹も来ている
大阪にいるマツエの娘もいて泣いてしまう
同じ子役か?

♪菜の花畑に 入日薄れ

墓参りに来たひさこ
ミサコが挨拶に来る
ミサコ:今度、先生の歓迎会することにした










陸軍中尉・竹下の墓
ひさこ:米屋になるより軍人になるほうがいいと言ってたけど、とうとうこんな姿になって

上等兵・相沢の墓
それぞれの思い出を語って泣くひさこ

「泣きめそ先生」とあだ名で呼ぶ生徒たち



息子2人を見送り、歓迎会に行くひさこ

マツエも大阪から来た
ひさこは自転車をプレゼントされて泣き崩れる
ソンキ?は盲目になって帰還した












みんなで♪からす を歌う

マスノは♪明日浜辺をさまよえば と歌う










ひさこは雨の日も合羽を着て自転車をこぐ



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