メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

高橋士郎 古事記展 ほか@アートシーン

2020-10-15 12:42:58 | アート&イベント
高橋士郎 古事記展@川崎市岡本太郎美術館
高さ5mの巨大な人形は燃え盛る火の神
回転する螺旋は生命を司る神の姿です






日本最古の歴史書「古事記」をテーマにした展覧会が開かれています

高さ4.5mの巨大な物体 「大地の神」
ナイロンの布地を縫い合わせて形を作り
風船のように空気で膨らませています






「免疫の神」「再生の神」
中には機械や空気を使って動くものも
どこかユーモラスで親しみやすい造形です





造形作家の高橋士郎
70年代に空気を使った立体造形を考案
これまでに制作した作品は3000点を超えると言います






かねてから古事記の世界に関心があり
41点を選び、古事記の世界を6つの場面で表しました

こちらは黄泉の国の場面
イザナギの神が亡き妻イザナミに会いたいと訪れます








しかし、妻は姿を見ないで欲しいと言います
イザナギが我慢しきれず見てしまうと
妻は腐り果て蛇の形をした神々に取り憑かれたおぞましい姿でした
恐れて逃げ出すイザナギ





「私に恥をかかせたな」
怒りに震える妻のイザナミは黄泉の国の軍隊を放ちます





この世とあの世の境にある黄泉比良坂
追っ手が続々とやってきます






作品をめぐることで古事記の世界を体感するという趣向です


会場の中央には岡本太郎が古事記に影響を受けて制作した作品も置かれています









多摩美術大学教授 港さん:
実は岡本太郎さんも小さい頃、出雲に滞在したことがあり
古事記の世界に興味を持たれて
特に出雲神話の世界をとても高く評価されていました

広大な土地ならではのダイナミックな神々の姿を読み取っていたと思います
その2人のアーティストがここで出会うという
とても感動的なことだと思っています






竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス@山種美術館
※会期変更 2020年9月19日(土)〜11月15日(日)

















MANGA都市TOKYO@国立新美術館
※会期変更 2020年8月12日(水)~11月3日(火・祝)






日本では制御不能の生命体や天災によって
東京が破壊される作品がいくつも作られてきました


ゴジラ





大友克洋の AKIRA






政府の人体実験が生んだ超能力少年
舞台は巨大な爆発の後、東京湾に新たに建設されたネオ東京





こうした物語は戦争や災害と
そこからの復興を繰り返してきた
東京の歴史とも重なります


大正ロマンの時代を描いた『はいからさんが通る』(!!









アニメ『はいからさんが通る』(1978) vol.1



バブル景気に沸く華やかな大都市東京の空気を映し出した『シティーハンター』






君の名は。






現実がフィクションに影響を与える一方
フィクションもまた私たちの生活に溶け込みます

近年は漫画やアニメ、ゲームのキャラクターが
あたかも架空の世界から現実の都市に召還?されてくるように
街並みを彩るようになって

それが自然の風景を形成するようなになっている
というところに大きな特徴があります









田中信太郎展@市原湖畔美術館
田中は高校卒業後、反芸術を掲げるネオダダに参加
不用品を使った製作などで注目されるようになります








「音楽」(1963年)
ピアノの上にある大量のやかんの中には人形の顔
(ちょっと気味が悪い









コメント    この記事についてブログを書く
« 朝ドラ『エール』 ~6週 | トップ | MicrosoftOfficeのWord、Exce... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。