花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

娘と日帰りドライブをする(1)

2018年08月20日 | 「北海道内旅行」登別・定山渓・洞爺・函館・道東・三笠・旭川・道北・奥尻島他
娘が1日年休を取ったといって帰って来た。
翌朝、私と一緒に娘の車に便乗させて貰って、ドライブに出た。
行き先は、①月型の「樺戸集治監」②「当別ダム」③「増毛町」④「雄冬」だ。
主な見学場所を書く。

①「樺戸集治監」

ここは以前2回程見学しているので、私は立ち寄って外観の写真を撮るだけにした。
「樺戸集治監」は、明治14年に開庁され、39年後の大正8年に廃監された。
初代典獄になった「月形潔」の名に因み、この町を「月形町」と命名した。

この間、収監された囚人は、北海道の道路建設に刈り出され、今も利用されている多くの道路を建設する労働に従事した。厳しい労役と寒さから病気になったり死亡した囚人も多かったらしい。
囚人の中には、明治時代の思想犯も多かった。
この集治監の裏に、新しい「樺戸博物館」が建設されているので、北海道開拓の歴史の礎になった彼らの事を知る場所として、是非見学を勧めたい。



   
(集治監玄関の石は、長年の人々の出入りで大きく磨り減っている)


②「当別ダム」

「樺戸集治監」の囚人が開拓した「月形」~「当別」、「月形」~「増毛」を通り、「当別ダム」に行った。
このダムは開拓から100年目の昭和45年より、当別川の多目的な利水計画として北海道がダム建設の調査を開始した。しかし、ダムができることで水没する農地が350Haもあり、地域住民の反対も強かった。平成4年にやっと建設が決定し、平成24年10月に完成した。
現在は、当別川、石狩川の治水と札幌市・小樽市・石狩市・当別町の水道の水源になっている。
形式は「台形CSGダム」で、石を台形に積んでコンクリートで固めて創るため、経費が削減できるが、強度に問題はないという珍しい形式だ。ダムの高さは52mある。


雨が何日も続いた後だったためか、丁度放水されていた。下手の公園に行くと、水没地域住民の協力に感謝するために一人々々の名が刻まれた「望郷の碑」が建てられていた。
このダムの恩恵を受けている人口は大きい。多くの人が実際に行って、自分達の水源と涙を飲んだ人々の存在を知るべきだと思った。





              



コメント
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