毎年私の小さな家庭菜園では、自家消費する量の2~3倍の野菜を育てることにしている。近所で仲良くさせていただいている家庭の中で、数軒は野菜をほとんど育てていないからだ。
今年は知人の畑の一部を借りることができたので、トウモロコシや枝豆と栽培する種類が増えた。
今年も春から育てたホウレン草や春菊、サラダ菜、大根、インゲン豆、ジャガイモ、トウモロコシ、枝豆、長ネギなどを、必要とする家庭に順番に少しずつ届けて来た。数日前にはサラダ菜の苗を頼まれたので、今ポットで作っている。秋には漬物用の大根や聖護院大根なども必要だという家庭に差し上げる。どうやら私の無農薬栽培を気に入ってくれているらしい。
すると時々、お裾分けとして色々なお返しの品をいただく。
今朝は、黒豆の枝豆をいただいた。先ほどは、スイカ1/4と大きな梨だ。昨日も梨。それ以前は和菓子、手作りジャム、サクランボ、みかん、リンゴなどだった。
昨年の頂き物で一番記憶に残っているのは、高価な桃1箱や冷凍ホタテ、沢山の自家製黒葡萄だった。
正月がちかづくと毎年、私が差し上げた大根で漬けた美味しい各種漬物が届く。また、餅作りが上手な方からは大量のお餅が届けられる。
考えて見れば、結果的には物々交換に近い様にも思うが、私も知人もそれぞれ相手の生活を思って不定期で無理のない少しのお裾分けをしているだけだ。それが結果的に互いの生活をほんの少し豊かにしている様に思える。
また、昔から言うように「遠くの身内より、近くの他人」なので、ちょっとした何気ない会話が人間関係を結び、何かの時の見守りや手助けに成るのではと考える。私も草取り等を頼まれたり、野菜の育て方や認知症の家族のこと、福祉施設の預け方などを聞かれることがある。
数日前にも、今月から福祉施設の利用料金が介護保険で補助される上限の預貯金額が一人なら500万円~650万円、2人ならその倍額と少なくなった事を伝えた。それを超える人は、今月から介護保険で一切補助されないことになったのだ。その人には新聞をみていなかったらしく驚かれた。オリンピックの陰で、こんな国民負担の増大が決まっていたのだ。
今日いただいたスイカは、私個人では買うことがないので、季節の食べ物として本当に有り難く嬉しい限りである。