それは一番ハラハラした出来事で、海外から夜遅く帰着した娘を「新千歳空港」に迎えに行ったことだ。行く前に「JRもバスもない時刻なので、迎えに来て欲しい。」と頼まれ、一度も車で行った事のない空港の駐車場に行くことになったのだ。
普段ならベッドに入っている時刻だ。コーヒーで眠気を避けながら何とか家を出る時刻まで目を開けていた。
もしも居眠りをしたらと不安に成り、目覚まし時計を2個セット。この時、壊れているので捨てようかと考えていた目覚まし時計2個が、単なる電池切れだったことが分かったというハプニングもあった。
夜に運転することがなくなってもう20年近くになるが、今回は距離が少し短くなる真っ暗な寂しい農道も走った。空港方向に入る時、苫小牧行きとの分かれ道に注意した。
駐車場は空港の奥だが、夜の標識が今少し見えにくい。白内障が進んでいるのかも知れないと思った。娘と約束していたA駐車場の「空港連絡橋」に近い場所に停めようとしたが、連休中のためか空きがほとんどない。やっと奥の方で空きを見つけて停められた。
緊張したためかおなかが痛くなったので、連絡橋のエスカレーターを登って空港内に行き、トイレを探して使った。
成田空港にいる娘から『『航空機は、10分ほど遅れて新千歳に着くから』というメールがあったので、そのまま連絡橋の途中で待っていた。娘が現れたので迎えて、車に案内した。それから家まで夜道をまた運転。本当に疲れた。
翌朝、和食が食べたいだろうと思い、「炊き込みご飯」「焼き塩鮭」「ホウレン草のひたし」「トマトを添えたポテトサラダ」を作って朝食を食べさせた。
土産はないかと聞くと、沢山買ったチョコレートは行き先が決まっているらしく、「『ベトナム』ではコーヒーを生産しているので買って来たから…」という。一袋くれるのかなと思ったのに、娘がくれたのは小さなドリップ用の小袋たった4個だった。数万円渡した餞別に対しては余りにも情けない土産だ。経済学部を出た娘らしいとも思ったが、一方で、そもそも土産を私には考えなかったのかもと思った。それなら迎えまでさせて酷すぎる。
疲れが取れるまで2日ほどかかった。
※ 「遅咲きチューリップ」が今朝開花した。