今まで私はほとんど年齢にこだわって来なかった。というか、年齢を気にせずに暮らしてきていた。だから記事にも、自分の年齢にはほとんど触れてこなかった。
しかし、ここへ来て「やはり、年なんだな~。」と感じる事が多くなって来た。それもその筈で、昨日、満80歳になったのだから。
現役で仕事をしていた当時は、日々、フルタイムの仕事と家事、育児、その他諸々のことを24時間内に処理するために、毎日が戦いの様だった。職場では、2つ3つの仕事を同時にこなすことも当たり前にやっていた。
退職後はパートタイムで働き出したが、半年後に癌を発見。その後、手術、術後の治療と続き、頭髪も全部無くなり体力も落ちた。年金が暫く出なかったので生活費には支障が出たが、仕事は全部、辞めざるを得なかった。
話しは変わるが、昔の低廉な借家は、酷くおざなりな作り方の住まいだったので、若い頃住んでいた氷点下15度以下にもなる地域の厳しい冬場は、兎に角寒かった。
最初の借家は、玄関の戸がゆがんでいて、冬になると地面が「凍上」するので2cm程も開いた状態になり雪が吹き込んだが、当時はそんな家しか無かった。
また次の借家は、入浴中に木製の浴槽の底が抜けて驚いたり、雪が降って屋根から玄関先に落ちると、積もった雪でドアが塞がれて開かなくなったりした。その家は厳寒地域にも関わらず、「断熱材」が全く入ってなかったから、冬場は床が冷たくて直に座れず、ソファーの上で幼児と毛布にくるまって過ごさねばならなかった。そんな家の問題から、「断熱材」の必要性や降雪地の「屋根」の作り方の重要性(傾斜方向には出入り口を作るべきでは無い)などを学んだ。
小さかった子供の健康を考えて、当時は「寒冷地住宅」としては最先端だとして建てられた地域自治体の「分譲住宅」を買って引っ越した。その後は少しましな住生活ができるようになった。
この「分譲住宅」には、「住宅金融公庫の融資」が購入条件に紐づけられていた。その2年後、銀行に行き、借金の残高を聞いたら、「利息から先に返金しているので、元金はほとんど減っていません。」と言われて驚いた。金利が高い時だったので、その後頑張って貯蓄し、2年ほどで全額返却した。
初めて「ローン」の仕組みがわかり、それ以来、車を買ったり、家を建てたりする時は、高い利息を払わぬように、先ず貯金をしてから買う様に努力した。
40代後半に札幌に異動した時、急遽最初に借りた家は、軟弱な「泥炭地帯」に建てられていて、大雪が降ると雪の重みで建物が不均衡に地面に沈み込み、玄関戸を始め、あらゆる建て付けがゆがみ、室内の床も少し傾き続けた。実は札幌市の中心部の大半が「泥炭地」(土壌の60%もが水分を多く含んだフワフワの腐葉土でできている土地)である事を初めて知った。
そしてその時に私は、札幌の「地盤の特徴」を本で詳しく調べ、どの地域ならどんな「建築工法」、特に「基礎工事法」が必要なのかを学習した。
(今でもまだ札幌市内で地盤の特徴に相応しい建築がされておらず、先の「胆振沖地震」の際には、建物や道路が倒壊した地域があった)
ソナタさんの素晴らしい実勢と意義のある人生を拝見し、つくづく、我が人生のイイ加減さが身に染みて感じす。
でも、イイ加減な私でも、一つだけ(勝手に)自慢させて貰えるとすれば、何時でも何であっても、問題は自分で解決して来たという事です。
最近、何かと頼って来る友人を見ていると、これは私自身の行く末かな?なんて考えることもありますが、正気でいられたら、この自慢な(?)生き方を続けたいと思うのですね、それには、やはり「今の自分を受け入れること(つまり、よく忘れる事、動きが悪くなった事等々)」だと、実感しています。
ソナタさんに刺激を頂きながらも、お互いに「ボチボチ」と頑張りましょうよね。
早速コメントをいただき、ありがとうございました。
私のことを「意義ある人生」だと褒めていただき、むずがゆいです。
私も伊豆の花さんと一緒で、自分で全て責任を持って判断、選択、処理してきましたから、まあ、今までこうして生きて来られたのかなと思っています。
私の人生を評価して下さるのなら、伊豆の花さんの人に頼らない人生も、素晴らしいと思います。
私の伯母達を見て来ましたが、時代のせいで生き方も影響を受けた専業主婦達は、大なり小なり物事の自己判断をしようとしないし、できる力も無い人が多いですね。
その点、”自分自身の力で生きて来た”という自負心はお互いにありますね。
でもこの先、最後の最後は、誰かに頼らねばならない時が来ますね。身内なのか、病院や施設なのか、誰に頼るかが問題ですね。
兎に角、できるだけ自分の事は自分でできる健康と頭を持ち続けたいです。
傘寿ですね。
80代、ソナタさんにとって有意義な日々になりますように、心からお祈りしています。
ソナタさんの生き様に触れ、前向きに努力をされるお姿には敬服するばかりです。
どうぞ、これからもお元気で、北の地からの発信を続けて下さいね。ここに、先輩のお姿を励みに楽しみにしている私がいますよ。
早速のコメントを、ありがとうございました。
傘寿のお祝いの言葉、嬉しいです。また今後に対しての激励も有り難く、嬉しく拝見しました。
私の方こそ、ガチャピンさんからいつも元気と刺激をいただいています。
人生のこの先は分かりませんが、お互いに一日々々を有意義に、前向きに生きたいものですね。