日本の「少子化」は、ここ20年以上、予想しないほどの勢いで進んでいる。
理由としては、
①「不安定雇用」の男性が増えたが、その多くが経済的な理由で結婚せず、その結果、独身男性が増加した。
②女性の多くが、今や結婚することに夢を描けなくなっている現実を認識しだし、結婚する事に前向きになれない。また、高学歴女性も増えて、一人なら経済的に自立できる様になった。かって言われた「永久就職」のための「結婚」が、経済的にはそれほど必要とは思えなくなって来た。その結果、独身女性が増加した。
③結婚しても、子育ての大変さや育て上げるまでの養育費や教育費の高額な負担、保育所不足などの状況から、出産・子育てに踏み切れない夫婦が増えている。
④その他に、子供を持たずに夫婦2人が働く収入で、生活を楽しみたい、収入は2人分だが子供を持たない「DINKS」(ダブルインカム、ノーキッズ)の夫婦も増えていると考えられている。
「高齢化」は「少子化」の結果として生じているのだが、国は統計的に何十年も前からこうした問題が起きることを予想していた筈だ。だが長い間、適確な対策をとってこなかった。その付けが、今、露わになって来ているのだと思う。
「少子化」の原因になっているこれら対して、社会全体として問題の解決のために早急に取り組む必要を感じる。
そうでなければ、先日発表された「2050年には消滅自治体が多くなる」とか、「その内、年金財政が破綻する」「労働力を外国人に頼らざるを得なくなる」などの大変な事態が起きる事が避けられそうに無いのだから。
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