私が忘れる事ができない記念日は、TVを鑑賞中、左胸に違和感を感じ、触ってみたら硬い石ころの様なしこりに触れて驚いた日だ。
翌日、近くのクリニックへ行くと、「乳癌に間違いない。」と言われ、それから大変な治療の日々が始まることになったからだ。
当時は60歳で職場を「定年退職」後、年金がごく一部しか支給されなかったため、別の職場にパートタイマーで再就職していたから、仕事をどうするかで悩んだ。幸いなことに上司の特段の理解を得て、約5ヶ月余の「病気休職」ができ、治療に専念できた。結局、その後は退職せざるを得なかった。
一方、思いがけない病気になった事で、初めて「自分の命が有限であること」を教えられ、自分がこれからどう生きるべきかを真剣に模索する機会を得た。
その結果は、「今日の一日を、満足ができる様に前向きに生きること」にしたのだ。癌になって人生の指針を得られたのだ。
同病で出会い、知り合った知人の大半の方は、残念ながら既に亡くなられたが、私は今もこうして元気で生きていることに日々感謝している。
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