存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

agraph / the shader

2018-09-02 10:29:31 | album a


牛尾憲輔がソロ・ユニットagraph名義 3作目
2016,2,3発売
『聲の形』のサントラにも大きな影響を与えたという。
音楽的なことはよくわからないけれど、
牛尾憲輔というミュージシャンが映画の音を通じて気になっているので聴いてみた。

以下はコピペ
「さながら電子音の大聖堂のようであり、あらゆる技工を凝らし精緻で多様な意匠を盛り込んで人々を圧倒しようとした17世紀の建築様式になぞらえるなら、“バロック・エレクトロニックミュージック"とでも言うべき驚くべき作品となった。緻密な倍音構成、微細な音の粒子、そして聴く者の感情に訴えかける旋律は早くも畏敬の念を抱かざるを得ないほど円熟の域に到達。さらに今作のマスタリング・エンジニアはエイフェックス・ツイン、スクエアプッシャー、ジェイムス・ブレイク、タイヨンダイ・ブラクストン、アルカ、アクトレス、デムダイク・ステアといった錚々たる電子音楽家たちの作品を手掛けてきたマット・コルトンが担当している。」


1. reference frame
ピアノで静かに始まる
少し反響する音に シンセのドローン
ノイズ
ストリングス的な要素も入って
やや壮大な感じにも

2. poly perspective
強弱に点滅するエレクトロニカ
タイトなドラムの音は太鼓の革が弾けている様子が目に浮かぶ 尺八っぽい響きも
細かいノイズ
教授の「フィールド・ワーク」っぽいパーカッションになる部分も魅了的
最初の音に戻って終わる

3. greyscale
ウーリツァーで始まる
シンセでチェンバロっぽくも
『聲の形』っぽい音がここにある
高揚していく感じがあったり
鼓動にも似たリズムになってり
そしてまた激しめに、ギターに、ノイズ
でもなんかイマイチかな・・

4. cos^4
重さを伴った風が迫ってくるような 地響きのような音
擦れて途切れてくノイズ
金属がぶつかったり擦れたりする音
フォーンの粗いビブラートのような音
ばらばらとリズムを刻む音 クラップっぽい音
最初の地響きのような音が重なってくる
電子音のリズム

5. toward the pole
イントロの音色の変化が笙の音の変化っぽい
ピアノとシンセの音色の変化に 擦れていくようなリズム音
エレクトロニカな魅力的な音の変化

6. asymptote
圧を感じる強弱なシンセ音に高音で鳴っている音
音が途切れ途切れになってるのがリズムに
突然終わる

7. radial pattern
疾走感のある始まり
一旦途切れ気味になって、弦を電気的にして鳴らした音が心地よく
高音で鳴っている音 ミニマルな部分があって面白い
ストローで最後に残った液体を啜った空気混じりの音
ノイズもブチ 
一気になだれ込んで終わる

8. trace of nothing
打ち込みで細かく詰まった音が連続
低音でのドローン
ギターの一弦鳴らした音
ぼーっと聴いていて心地よい

9. div
前曲からの少しの間があって静かに始まる
胎動し始める
水が流れるような音
ストリングスを加工した途切れながら擦れる音
流れていく感じ

10. inversion/91
ノイズ
パソコンのキーを叩くような 焚火をサンプリングして加工したような音
蠢いている 遠くで鳴っている高音の動きに
低音で鳴り響く音が別々に
マリンバ
ノイズ
フォーンっぽい音が刻まれて
マリンバが絡んでいく


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牛尾憲輔 / 聲の形 サウンド・トラック a shape of light

2018-09-01 00:15:57 | album u
この映画は気になっていたけれど、先日 Eテレで放映していたので見ました。
インパクトのあるアニメでした。

聲の形
というタイトルに
a shape of light
という英語タイトル

この表現も深い

いじめ 生死 家族関係
コミュニケーション障害・・・
さまざまな要素が入っていて、驚きを持って見ていました。
そして、一番気になったのがサントラでした。

何だこの音の使い方は?
誰なんだろう?
と調べてみたら牛尾憲輔

1983年3月1日生まれ
agraph名義での活動
電気グルーヴのサポートメンバー
LAMAのメンバーで聴いたことがあるようだ。
また牛尾憲輔名義での活動も。
RYUKYUDISKOらのテクニカル・エンジニアとのことで、こちらでも聴いているかも。

牛尾氏が幼いころから使っていたアップライトピアノを使ったという。
ノイズ
この映画を通して流れている様々な音の中で
ノイズは大きな要素になっている。

映画を観ていると、心境を音で表現しているのか?と思うシーンも多々あった。
Disc1は本編使用楽曲で構成。
Disc2は劇中音楽に加え、特報用楽曲やスケッチ音源など本編未使用音源を収録。



2016,9,14発売

Disc 1

1. tre
2. inv (I.I)
3. roh
4. lvs
5. inv (I.II)
6. rev
7. inv (I.III)
8. lvs (var)
9. thn
10. lit
11. bnw
12. htb
13. bll
14. acc
15. int
16. flw
17. mon
18. maw
19. inv (II.I)
20. van
21. inv (II.II)
22. inv (II.III)
23. sig
24. aft
25. inv (II.IV)
26. flt
27. prc
28. pst
29. inv (II.V)
30. btf
31. van (var)
32. sus
33. frc
34. inv (II.VI)
35. qut
36. svg
37. slt
38. Invention No.1 C dur (LastPart)
39. lit (var)

Disc 2

1. heart beat
映画の中で鳴っている音と同じなので、違和感がないけど、rei harakamiを聴いている心地と繋がってくる。

2. round
心地よい繰り返すピアノのメロディーにシンセのドローン

3. into the sparkle
擦れて途切れ気味の音を含んだシンセ
木材どおしが当たって鳴るような音
センシティヴな感覚に染みる音の波

4. black and white
打ち込みの細かいリズムに
混じった音
シンセの音の起伏と唸り

5. (i can) say nothing
perfumeっぽいイントロ
男性コーラス 初めて言葉が入った
ヴォコーダーを通したスキャット
ファンクしていく

6. night lights
ピアノとストリングス、シンセ
静かに打ちつける

7. blue blur
ピアノの中の弦を弾いて、紙をめくる音
サンプリングされている音が心地よくて
思わずリピートした♪

8. vignette
ウーリツァーから弾けだす rei hakaramiっぽい弾け方

9. narrow road
シンセ
プチプチ系のリズム音
ピアノがぽつぽつ鳴って
シンバルが鳴って広がりはじめる世界
狭い道とは?

10. welcome to the park
バグパイプを加工した感じで
楽しそうな調子

11. is your hair real?
レトロなテクノの音
詰まり気味の刻みにカメラのシャッターを切った後に巻き戻す音をかすかすにして伸ばした感じ

12. laser
ヴォコーダーでタイトルを言う
リズムと細かくシンセで刻む
電子ドラムが入って
ヴォコーダーで歌っている スティクス (Styx) の「ミスター・ロボット」を思い出した
80年代の感じがあるなあ
突然、低音で鳴りはじめたりするのはダフト・パンクっぽさも

13. macchina eko
透明感のあるポコポコする音

14. green
このディスクの1曲目に似た感じもある
ドラムスの音

15. sunlight
ストリングスでリズムを刻み
ベース シンセのループ
太陽の光が痛く感じる

16. sketch no.19
ピアノ 木製の機織り機を動かしたような音

17. sustain
ミニマルなピアノのメロディー 
シンセの音 ガラスコップが当たるような音 食器が当たるような音
シンセで作ったクラップ音 

18. no one here
シンセのドローン
カタカタ鳴っている

19. your silent portrait
ピアノとシンセ
不安や秘めた音色

20. fractal
ギロを軽い音にして細かく鳴らしながら
ぷツぷツ ガラスを鳴らしたような音に
低音で揺れる音
ピアノ
ストリングス

21. flare
映画の中で聴いてた音
これも1曲目に繋がっているのかな?
ほぅほふぉー 

22. speed of youth
途中で変化するスピード
エレクトロニカな音の変化


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