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名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ”「NYからの衝撃作 30年目の告白」

2014-09-28 23:45:58 | 佐野元春
名盤ドキュメント 佐野元春“ヴィジターズ”「NYからの衝撃作 30年目の告白」
その1

放送
2014,9,21 日 
午後11時00分~午前0時00分
BSプレミアム NHK

出演】佐野元春,伊藤銀次,小川洋子,宇多丸,吉成伸幸,ジョン・ポトカー,【語り】久保田祐佳

小川洋子(小説家):「情けない週末」が好きでした。恋人たちが楽しそうにしている週末なのに、情けない週末なんですよ、タイトルが(笑)

吉成伸幸(評論家):何で素晴らしい素敵な時代なのに、でも一方では殺戮や人種問題も起きている。その中で自分は何もできないで、でも生き続けなきゃいけない。

小川:自分で小説を書きたいけれど、まだ書き方も解らないし、どうしたらよいか解らない状態の時に、文学の世界で突然 村上春樹が、音楽の世界で突然現れたのが佐野元春。二人の先輩が言葉と音で作ってる世界が自分も何か作りたいって気持ちを見出してくれる力があった。私小説とは全く違った場所にも小説があるってことをね、村上春樹が示したように、佐野さんも「俺を解ってくれ」という詩じゃない、聴き手、ファンを鏡に自分を映す。そういうタイプの作り方があまりそれまでいなかったということでしょうかね。


伊藤銀次:「NEW AGE」はセンチメンタルな部分とドライの何とも言えない感じ。2ndアルバムは売れなかった。彼は絶対人のせいにしようとしないんだよね最初は待遇が悪くてね、バックの俺たちはブーブー文句言うんだけれど、佐野君は言わない。それどころか、佐野君はね、皆申し訳ない、僕がブレークすれば、今よりも良い待遇がって。そういうところが、やる気をくすぐるんだよね。


1983,3 SOMEDAY LIVEでNY移住を発表した元春について
吉成:そういう風にしたいと思った人は沢山いると思うんですが、それを行動に移すだけの環境がそれぞれのアーティストにあるかっていうと、それはないんですよね。レコード会社に言われて何年に何月にアルバムを出せよとか、シングルはいつだ、みたいな。

宇多丸【ライムスター】:今でもそうだけど、ザ・芸能界。なまじヒット飛ばしちゃったから、佐野さんも「佐野ちゃんまたSOMEDAY2みたいなの頼むよ 固いこと言わないでさー」みたいな。想像してますけど(笑)

1985,5NYへ
元春:右も左もわからないままこちらで暮らし始めましたから、自分でアパートメントを探すところから始まり、ようやく街に慣れてきて、レコーディング・プロジェクトを始まったのが、その半年ぐらいだったと思います。

MSRスタジオ(旧ライト・トラックス・スタジオ)へ
1982,12 元春が自ら選んだミュージシャン、エンジニアを集めてレコーディングを始める。スタジオには当時のエンジニアだったジョン‘トークス’ポトカーが居て、30年ぶりに二人は再会。マルチトラックテープ。24トラック。バラバラに録音されたヴォーカルや楽器演奏を2chにミックスした。

≪コンプリケーション・シェーク・ダウン≫

小川:針を落とした時の最初の刺激的な心臓を鷲掴みにされるような

宇多丸:歌詞見ると「ジャジー・ジェイ」とか言っている訳ですよ。DJの名前なんですけれど、レジェンド的な存在で、本当にそういう現場にジャジー・ジェイがいるディスコなんかに佐野さんが居たんだなーって。
歌詞にちゃんと記録されていて、そこにはまだブレーク前のマドンナが居たかもしれない。バスキア(黒人画家)も居たかもしれないし、佐野さんが興奮してるんですよ。

吉成:「ギャッツビーから始まって」「去年マリンバート」何とか色々出てきますよね。

アップ・トゥ・デイトなファッション
サービスのためのフィクション

宇多丸:NY 今 物凄く面白い 今 生きている 佐野さん瑞々しい 興奮が直で伝わってくる。

銀次:聴く人の心を くすぐる よくよく聴いてみると歌詞が深いんですよ。


☆元春&ジョン‘トークス’ポトカーのスタジオのシーン
元春:一人なんだけど、グループでラップしてるかのような工夫。アンユージュアル(独特)な空気感を作りたかった。18ch ヴォーカル メイン、17ch ヴォーカル 高音、14ch ヴォーカル 低音。元春の3パート・ラップ。

トークス:バスドラムはヤマハの機械だった。

バスドラム・・2ch 機械
スネア・・・・3ch 機械
タム・・・・・6ch 機械
ハイハット・シンバル・・・ドラマーのオマーが叩く 4ch 生音

機械と生音を融合させたアルバムになった。

1984年NYの音
19chのギターの音
“Think about it”(いかがですか)=CMの常套句

友人のマーク・フリーランド(ギターリスト)が僕に言ったんだ。
「モト君は1984年のNYをドキュメンタリーしたいんだろう?だったらコレだよって、彼はコンパクトなTVを持ってきて、ここにアメリカの下らないCMをぶち込むんだ」って

トークス:NY タイムズスクウェアみたいな音だね。音楽・広告 ストリートの雑音があり街のエネルギーを感じたよ。

この音はアメリカでも発売された12インチ・シングル・レコードにも入っている。

≪TONIGHT≫
アルバムからの最初のシングル・カット

宇多丸:この曲大好きで、佐野さんがNYを満喫している。NY良い!って

銀次:初シングルだったでしょ?なるほどなって思った。センチメンタルなメロディーラインとか抑えて作ってるなって思った。僕はその時に、この氷山の下に何が隠されているのかなって思ったよ。

元春:TONIGHTはメロディーだけ聴いてもらうとメランコリックなNYC讃歌に聞こえるかもしれないですね。でも、その夜の中は深く潜入してみると、きらびやかさというのは表面的なものであって、その内実は混沌としたものがある。NYCが持っているヒューマン・クライシス(人間の危機)トラブルを抱えた街の様子を訪問者である僕がそっと眺めているという風情ですよね。

銀次: 僕が佐野元春にグッと引付けられるのは、どの音楽の中にも人間がふと一人になって何とも言えないこの生きている寂しさとかね、無常感みたいなものとかね。そういう瞬間があるんですよね。それが何か僕の心の深いところを凄く刺激するんですよ。



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新堂本兄弟 最終回 2014,9,28

2014-09-28 23:13:32 | TV番組
堂本ブラザーズバンド ラストライブ
13年半で終了

最近はたまにしか見ていなかったが、トークも悪いとは言わないけど、Perfumeとか売れてきた頃には貴重な音楽番組だった。
ゲストが豪華なバンドメンバーとセッションするのがまた魅力的な番組だった。

硝子の少年 Kinki Kids

愛されるより 愛したい Kinki Kids

ボクの背中には羽根がある +槇原敬之

カナシミ ブルー +西川貴教

フラワー +DAIGO、高橋みなみ

命のキセキ +高見沢俊彦

愛のかたまり

99%LIBERTY +武田真治とYUKARIEのサックス二人が前に来て演奏

Hey!みんな元気かい?

全部だきしめて

堂本兄弟のテーマ~ラストライブver~

ラブラブ愛してるから18年 一夜限りでもできればなと思う。光一。
Kinki Kidsとしての音楽活動も減ってしまうということで未練たらたら
どうも光一君有り難う。剛。



現在のメンバー

〈トーク+演奏〉

堂本光一【ボーカル&ギター】(2001年4月 - )
堂本剛【ボーカル&ギター】(2001年4月 - )
高見沢俊彦【THE ALFEE、ギター】(2003年4月[13] - )
西川貴教【BGV】(2011年5月[5] - )
高橋みなみ【AKB48、BGV】(2011年5月[5] - )
武田真治【サックス】(2006年4月 - )※不定期出演[14]
槙原敬之【BGV】(2011年5月[5] - )※2013年4月クールからは不定期出演
DAIGO【BREAKERZ、BGV】(2012年4月[注釈 5] - )※2013年4月クールからは不定期出演
樽美酒研二【ゴールデンボンバー、BGV】(2013年4月[15] - )※当初はトークパートのみの参加[16]。

〈演奏のみ〉

レギュラーメンバー

吉田建【ベース、音楽監督】(2003年4月 - )[17]
土屋公平【元THE STREET SLIDERS、ギター】(2001年4月 - )※2001年4月から2003年4月まではトークにも参加
屋敷豪太【ドラムス】(2006年4月 - )
浅倉大介【access、キーボード】(2006年4月 - )※2006年4月はトークにも参加
花井悠希【バイオリン】(2011年7月 - )
宮本笑里【バイオリン】(2013年4月[15] - )
YUKARIE【サックス】(2013年4月[15] - )
シシド・カフカ【ドラムス】(2013年4月[15] - )
TOMOMI【SCANDAL、ベース】(2014年4月[18][19] - )


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セロニアス・モンクのいた風景

2014-09-26 21:56:12 | 読書


2014,9,26発売 村上春樹 編・訳
「セロニアス・モンクのいた風景」
を早速読み始めています。

勿論、BGMはTHELONIOUS MONKのアルバム数枚♪

評論家やミュージシャンなどが、モンクに関するエピソードを掲載した本や雑誌の内容を村上春樹が翻訳したもの。

村上春樹の私的レコード案内もあって、音楽が好きな人にはまた魅力的な内容になっていると思います。

表紙は和田誠、裏表紙は安西水丸
あとがき を読むとわかりますが、
装丁も含めて本って良いものだなと思った。
コモンズ・スコラ Eテレで
教授がASA-CHANGを含むジャズトリオと一緒にモンクの「Misterioso」を演奏していたことも追記しておきます♪
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Little Honey : Lucinda Williams

2014-09-24 20:58:22 | album l
Lucinda Williamsのニューアルバムが今月30日に販売されます。

Lucinda Williams
米国ルイジアナ州 Lake Charles 出身 1953年生まれ、現在61歳
1979年には1stアルバム「Ramblin'」を発売。
1998年には「Car Wheels on a Gravel Road」でグラミー賞を受賞

Little Honey
2008,10,14発売
9枚目のオリジナル・アルバム



1. Real Love
ロック調で歌声が彼女らしくしぶい

2. Circles And X's
更に渋いヴォーカルで始まる。演奏が始まって、更にぐっとくる。

3. Tears Of Joy
ゆったりとしたカントリー&ブルース・ロック・バラード ギターの音も渋い

4. Little Rock Star
アコースティック・ギターで歌い始める
男声コーラスも入り、じっくりと歌いあげる。

5. Honey Bee
ドラムも入って、唸る感じで歌うロック。

6. Well Well Well
カントリーと言えば良いかな?
チャーリー・ルーヴィンと
ジム・ローダーデイルの男声コーラス
笑い声で終わる

7. If Wishes Were Horses
渋い。弦の響きと歌声。その厚みのある深みのある表現。
コーラスも良い感じのスローな曲。

8. Jailhouse Tears
ルシンダ・ウィリアムスを絶賛していたエルヴィス・コステロとデュエット
ミドル・テンポの綺麗な曲。

9. Knowing
ゆったりギターで始まる。
フォーンも入って

10. Heaven Blues
ブルース
唸る声に刻まれるギターの弦の音
こういう曲を聴きたいんだという時にはまる曲

11. Rarity
これもまた渋いスローな曲
風が寄せては翻すよう

12. Plan To Marry
アコースティック・ギターが静かに
plan to marryと歌う部分は何とも言えない感情を含んでいて

13. It's A Long Way To The Top
AC/DCのカバー曲
普通にがっちりした曲


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Discipline : King Crimson

2014-09-23 10:33:52 | album k
1981年発売  Discipline  
英国で結成されたバンド
キング・クリムゾンの再々結成のアルバム。
30周年記念のもの。
歌詞カードもついてます。

彼らのことも良く知らないのでウィキペディアで調べてみたりもした。
上原ひろみがキングクリムゾンの話をしていて、このアルバムのことも取り上げていたので聴いている。



1. Elephant Talk
イントロからエレキギターのリズミカルな表現が、上原ひろみのいくつかの曲で感じるグルーヴにつながるものを感じる。

2. Frame by Frame
これもイントロから楽しい。ヴォーカルが入るところまでをリピートして聴いてたりしてます♪
通して聴いてもエンディングまで楽しい。

3. Matte Kudasai
待ってください

軽やかで爽やか

4. Indiscipline
ギターが途切れがちに 言葉が入って
ギターがうわーんと鳴るのも良い感じ。

5. The Hun Ginjeet
テンションの上がるイントロ
細かい演奏が良い感じ。

6. The Sheltering Sky
シェルタリング・スカイって曲は教授のほかにもあったんだー知らなかった。
長く弾いている音も印象的

7. Discipline
このギターの演奏、気持ち良いなー。2分10秒あたりから変化。

8. Matte Kudasai (alternative version)




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