存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

坂本龍一/Year Book 1980 -1984

2017-03-31 21:05:56 | 坂本龍一
Year Book 1980 -1984
教授のアーカイブ第3弾
本人による解説も
1980年から1年ごとの活動も記載

2017,3,29 ニューアルバム『async』と同時に発売
\3,780(税込)



1. Finale (Live Version)
Phewの「終曲」 再販売された彼女のアルバムを買い、シングルの「終曲」「うらはら」がボーナストラックとして追加されていたので聴いたりしてたが、このライヴ・ヴァージョンは知らなかった。
PASSRECORDS所属バンドによるPASS TOURが行われていて1980年4月26日の東京でのPhewのライヴに後藤美孝と黒い服にスキーマスクをしてゲストで演奏をしたものが録音されていたのが残っていたとのこと。
 この頃の音はYMOの時期なので、興奮しながら聴いていた。
アンダーグラウンドでの活動とも言える他の活動もしていた教授。YMOとは違った表現も楽しめる。でもPhewの「終曲」を聴いたのは、ラジオでYMOの曲と一緒に教授が紹介した記憶がある。

2. Happy End
1981年の原曲。コンピレーションのCDでよく聴いているので、YMOの『BGM』よりこちらの方が馴染みある。

3. Foto Musik(Dub)
1981,8,10 NHK FM ラジオ特番「坂本教授の電気的音楽講座」で
番組内で曲を作った作品。
ガイド信号の入力で「 キキカコ キキカコ 」的な音が堪らなく魅力的に思えたものでした。
次第に曲は仕上がっていくのですがトータル9時間くらいかけて録音したそうだ。
こちらにアップされています
Dubのヴァージョンも1度ラジオで流した。

4. Zoyy(Live Version)

1980年京都のディスコ「クラブ・モダーン」を拠点に活動していたニューウェーブ・ファンク・バンドEP-4
伊藤薫(『左腕の夢』に参加)、好機タツオ、三条通、佐久間了

1981年秋 B2-Unitsを結成
坂本龍一、立花ハジメ、沢村満、永田どんぺい、鈴木さえ子、ロビン・トンプソン(『左腕の夢』に参加)

1981年11月9日に「アーバン・シンクロニティ」にEP-4、教授のバンドであるB2-Units、EQUALの3バンドと関西の若手音楽家たちによる即興演奏、<最近Eテレの「SWITCHインタビュー達人達」「編集工学者・松岡正剛×アーティスト・コムアイ(水曜日のカンパネラ)」で見た人もいると思いますが、>京都出身の作家、編集者、著述家と高橋秀元とのトークが一緒に行われた。京都会館。

教授がEP-4と一緒に演奏したもの。

この曲のヴォコーダーで聴こえる要素はYMOの「開け心-磁性紀-」ぽさもあるし、米米CLUBのジェームズ小野田の雄叫びにも繋がっている感じがする(笑)。

5. Demo #3(Live Version)
ミニマリズム スタジオ録音されたベースのデモにライヴで即興的に足して演奏したとのこと。
ストリングス的な部分で感じるのは「オネアミスの翼」です。

6. The Arrangement(Live Version)
B2-Unitsという即興音楽をやるバンドだったのが、大学の学園祭やイベントで演奏。お客さんへのサービスもありYMOの曲もやるようになっていったとか。1982年4月26日 NHKの「サウンドストリート」の公開録音から4曲

この曲は
ロビン・スコットとのアルバムを持っていて、好きでこれもよく聴いているけど、『左腕の夢』とは違うヴァージョン。
立花ハジメの『Hm』にも別のヴァージョンがある。

7. Happy End(Live Version)
2009年のツアーでピアノではやったことがないと大阪で初めて2台のピアノで演奏した(1台は自動演奏)のに近い感じがする。ピアノだけの音ではないけど、これも良い感じ♪

8. Demo #6(Live Version)
B2-Unitsのライヴやるなかで作って行った曲の一つらしい。
「Foto Musik」の匂いもあるし、フォーンも気になる。心地よい流れ
笙っぽい

9. Piano Pillows(Live Version)
もともとは立花ハジメの曲で『H』に収録されている。
立花ハジメのアルバムのヴァージョンは何度か聴いたけど、『音楽図鑑』に繋がるものがあるなあと当時感じていたと思う。教授のお気に入りだったこの曲。
子供の声も入ってる

10.Syosetsu(The Novel)
『E.V.Cafe』という坂本龍一+村上龍にもう一人加えて鼎談した本で読んで知ったのかどうか忘れてしまったが、この作品は聴けないんだろうなあと諦めていたので、こうして初めて聴けて感動した。

東京混声合唱団から委嘱を受けて作った曲。
練習会場に何度か行ってから作ったとのこと。斬新な作品に。
当日は客席を囲うようにメンバーを配置。誰がどこに立つのかを考えた。

村上龍が書いた小説を東京混声合唱団が歌う(語る)
1982,6,28 東京文化会館小ホール

小説に出てくる言葉に対する拒絶反応もあったようだ
(歌詞も掲載されています)
教授はピアノで参加している。

11.Merry Christmas Mr. Lawrence(Live Version)
1984年12月22日「神奈川芸術祭『日本の現代作曲家シリーズ 坂本龍一の世界』
神奈川県立音楽堂で収録
プロデューサーは秋山邦晴
坂本龍一+高橋悠治+高橋アキ

80年代の戦メリ

12.Before the War(Live Version)


13.Last Regrets(Live Version)


14.Beyond Reason(Live Version)


15.The Fight(Live Version)


16.Tibetan Dance(Live Version)
素朴に響く音 とても良い。このヴァージョン結構好きになった。

17.M.A.Y. in the Backyard(Live Version)
これもTibetan Dance同様 良い感じ。

18.Grasshoppers(Live Version)
ダンスリーとやったヴァージョンを高橋悠治がピアノ用に編曲して演奏
『千のナイフ』で聴いたのが初めてだった。当時好きで何度聴いただろう。
このヴァージョンも面白い。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番匠谷紗衣 ツイキャス

2017-03-31 16:39:07 | 番匠谷紗衣
和泉府中イオンでのライヴのあとツイキャスが始まった。

レディー・ガガ/

普段歌わないカバー曲を歌って行きたいと思います。

AIMER/蝶々結び

尾崎豊/

オリジナルをリクエストされて

甘い夜

春風

素晴らしい♪

OH MY LITTLE GIRLのカバー





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂本龍一/async

2017-03-30 00:18:49 | 坂本龍一
2017,3,29発売
待ちに待ったアルバム
教授の新譜

初めて聴いた教授の曲から感じている 音と音楽
言葉の持つ要素より音の要素に惹かれる
期待通りのアルバム

架空のタルコフスキーのサントラ
いくつもの声、異なる言語

ジャケットのデザイン
アートワークも良いし、教授のコメントもあります。

最初 聴いた時から
1曲目から感動して言葉にならないままです

雑誌Sound&Recording5月号
にはこのアルバムの制作までのインタビュー
教授のプライベート・スタジオの写真や機材も掲載されている。
来月号はアルバムの中身が紹介されるようだ。

「Life,Life」「honji」に使われたフランスの彫刻家の兄弟が作ったバシェの音響彫刻復刻した写真、記事。



01. andata アンダータ
バッハのコラールとタルコフスキーの映画
そしてこの曲
ピアノ、オルガン、様々な音
本当に架空のタルコフスキーの映画サントラのよう

目を背けたくなるような残酷な現実でも
心の持ちようで人は強く生きて行かなければならない宿命を背負っている

02. disintegration ディスインテグレーション
ピアノの弦を弾いたような音
ガラスのぶつかったような音
乾季に固まっていた土塊が大粒の雨で崩壊して
後戻りできない状態で地形を変えて行くよう
もしくは、氷河の氷が融点に達して液体として低い場所に引き寄せられて何万年もの冷え固まった状態から変化していくよう
しずくは滔々と

03. solari ソラリ
オルガンのようなシンセのようなバッハのコラールをイメージする
曲調は異なるけど
初めてYMOの「Castalia」を聴いた時の感覚に似ている
『Solid State Survivor』の中ではA面の4曲目(最後の曲)
心象風景で自分と向き合う

04. ZURE ズレ
ピアノ 蒸気 紙を捲る音 
『Bricolages』2004年2月にリリースされ『CHASM』のオリジナル・リミックス盤の「 LAMENTO Haruomi Hosono remix」に通じる魅力がある
教授によると「2011年の津波を被って海に沈んでしまったピアノの音なんですよ。録りにいったときは陸にあって。修理しても使えないくらい海水に浸かってしまって。音が出ない鍵盤もあるけど、あれだけの津波を被ってるのに。」

05. waiker ウォーカー
タルコフスキーの映画でも足音は気になる
枯葉の上を歩いている
枯れた細かい枝が折れる音
遠吠え
ずっと長いトーンで鳴っている音
鐘の音

教授自身の林の中を歩いている音とのこと

06. stakra スタークラ
跳ねて行く ミニマルな感じ
風がさーと吹いている

07. ubi ユビ
ピピーンって炭棒が鳴ってるような音が一定の間隔で鳴っている中
ピアノがしっとりと演奏される 存在を認めながら側に寄り添うような曲
aquaっぽい水の中の音
気持ち良い♪

08. fullmoon フルムーン
ぶぉ~ん と鳴っている中
ベルナルド・ベルトリッチ監督『シェルタリング・スカイ』 原作者ポール・ボウルズ自身による朗読の声。
10言語に翻訳して、友人知人のアーティストなどによる朗読でサウンドコラージュ

09. async アシンク
「非同期」
弦を弾く音 楽器に当てて出した音
何人もがそうした音を出していて
途中 弦を高音で弾く音が水琴窟のよう
自由に同時に鳴っていて

10. tri トゥリ
金属的な音 トライアングル?
電気的な音 堪らない♪
三人の生演奏らしい♪

11. Life, Life ライフ、ライフ
デヴィッド・シルヴィアンがアルセニー・タルコフスキーの書いた詩
"And this I dreamt,and this I dream"
を朗読
鳴っているシンセの流れるような音に
笙?
弦を軽く弾いたような音が定期的に鳴って
最後の方は「母と暮せば」を聴きたくなった

12. honj ホンジ
雨音に
シンセの変化していく音は笙のようでもあり遠くに進んでいくような感じだったり
最初の一音は「beauty」の三線の弦の音色っぽいけど三味線の音色

13. ff エフエフ
ずーと鳴っているいくつかの重なる音色 うねり 柔らかなタッチ
聴いている音から別の曲を連想していくような要素がある
「霧の彫刻」で知られているFOGGY FUJIKO(中谷芙二子)さんの ff とのこと
アートワークを手掛けている高谷史郎との共同制作もある。

14. garden ガーデン

小堀遠州の庭で聴いてみるとまた味わいが変わるのかもしれない
鳴っている音が微妙に変化している



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番匠谷紗衣/どんな今も

2017-03-28 21:27:29 | 番匠谷紗衣
2017,3,27 ワンマンVOL.3より発売

18歳等身大のシンガーソングライター
でも
これから人に寄り添う歌を歌い続けて行くだろうと感じる人です。



ジャケット写真も中の写真も
歌詞カードもしっかりと作ってあり、待望のミニ・アルバムだ。
帯には 紗衣ちゃんが書いた愛犬ロンちゃんの絵もあります!!

1 どんな今も
Bonnという昨夜演奏していたギターリストがアレンジ

ライヴで聴いていると、とても感動する。
イントロの声が素晴らしい
リピートして聴いてしまいたくなる。
最初は歌詞ではなく、歌そのものに感動していた。
唸り は番匠谷紗衣の魅力の大きな要素だ。

歌詞を読むと、

自分が嫌いだったけど、好きな人と出会って
どんな今も こんな今に全て繋がってたんだ

自分に自信がなくても恋愛して自尊が芽生えて

今自分が嫌いだと思っている人も
この歌を好きになっていくうちに違う考えが芽生えるかもしれないね。

2 forget you
ネットで聴いたのが最初だったかな?
とても良くてライヴで聴くと、更に良くて

声を張って歌っている歌声も良いけど
この曲の歌い始めのような歌声は 普段のさりげない声の様で
自然に癒される

歌詞は切ない
でも最後、ポジティヴに生きようって思える。

最近、ある女性と話していて、「高校時代付き合っていた彼氏がとても大好きだったなあ」
と言ってたのを思い出して
その人にしかない素敵な恋愛があるって良いなと思った。


3 前を向いて
前曲を受けてポップに始まるのも良い♪

1234!
ポップな元気が出る歌

等身大のシンガー・ソング・ライターの歌
きっとteam Saeでなくても
1234!って心は弾むはず


4 衝動
最初、ライヴで聴いた時から、疾走感のあるインパクトのある良い曲だと思ってたけど
Bonn氏がアレンジ
特にバンドだと迫力ある。エアーギターしたくなる。

狂った日々を壊して


5 キャンプのうた
Bnajoとアコースティック・ギターは紗衣ちゃんだけど
Banjoをばんじょうやさえが演奏するというのも良いかも。

薪を割って薪を割ってトントントン

ついつい歌ってしまう
NHKの「みんなのうた」に採用されても良いかも。どう?NHKの方々

6 君へ
人生で初めて14歳の時に作った曲『君へ』

悲しんでる人悩んでいる人の気持ちは全部わかってはあげられないけれど、歌を聴いている間だけでも優しい気持ちになってくれたらその事を忘れられるような存在になれたらそれが私の幸せだと歌始めた14歳に思ったという曲

原点にある曲なのかもしれない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RAINBOW

2017-03-28 20:40:06 | 日常
久しぶりに虹を見た。

空を見上げて小雨の中に綺麗に色が鮮明に見えるアーチ

「今までの君は間違いじゃない」
ふと歌が込み上げてきた。

一緒に歌った人や
思いを込めてこの歌を伝えた人
自分を鼓舞するために歌った時
いろんなことが思い浮かんだ。

きっと昨夜の紗衣ちゃんのライヴで
多感な頃の自分に再会してたから研ぎ澄まされた感覚が蘇ったんだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする