存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

ZAZEN BOYS / らんど

2024-03-24 22:29:14 | album z


2024,1,24発売

ZAZEN BOYS の新譜 6THアルバム
前作から約12年、ベースはメンバーが替わった。
NUMBER GIRLも再結成した活動後の発売。

向井秀徳(Vo, G, Key)は、
「ZAZEN BOYSのニューアルバムのタイトルは『らんど』だ。
乱土世界の夕焼けにとり憑かれ続けている人間の歌がここにある」
とコメントしている。

硬質の紙で作られているジャケ、歌詞カードも読みやすい。

1  DANBIRA
幅の広い刀(だんびら)

エレクトリック・ギターのカッティングから始まる
ドラムスにベース、向井の独特なヴォーカルが入って

諸行無常

天涯孤独のホームレス路上に映る夕焼け

2  バラクーダ
12,1234のカウントから入る
エレクトリック・ギター、ドラムス、ベース

同じ歌詞を何種類か何度か繰り返す

ロンリーロンリーロンリーナイト

3  八方美人
エレクトリック・ギター、ベース、ドラムスの演奏とは別に
トーク気味
コーラス

繰り返される諸行は無常

4  チャイコフスキーでよろしく
ポップな曲

夕暮れ空に絡まって

夕焼け小焼けに絡まって

 

5  ブルーサンダー
エレクトリック・ギター
ドラムス
ベース
このグルーヴが続く

錆び付いた と歌い始める

1983年 1988年 1996年
それは儚い夏の夢

6  杉並の少年
エレクトリック・ギター、ドラムス
ベース

ヴォーカルのメロディーラインがどこか懐かしい

筋金入りの夕暮れ ありきたりの風景
別れの黄昏から騒ぎ

公園には誰もいない
というのは、後で出て来る曲のタイトルでもある

7  黄泉の国
桜の季節にらりるれろ

間違いだらけの物語
人は惨めで言い訳しながら生きて行く

8  公園には誰もいない
ゆったりしたテンポで
畏怖を感じるような
どこか神秘主義っぽい感じもあって

夕暮れ彷徨って

境内に散る桜

夕暮れ時間の胸騒ぎ

曖昧な夕暮れ 曖昧な黄昏
公園には誰もいない

9  ブッカツ帰りのハイスクールボーイ
ドラムス
エレクトリック・ギターにはリバーブも少しかかって
ノスタルジックな思いがあるのか?

部活帰りの高校生が地べたに座って冷めた唐揚げ食べる

さびついた夕暮れ

10  永遠少女
1945年焼け死んだあの娘は15才だった
戦争によって起きる酷いことを歌っている
作ったのはウクライナ戦争の前らしい。

アルバムの中では戦争を取り上げているということでも注目される曲になっている。
「この世の中はすべて嘘である」
ギターリフに対抗する歌詞を書いた。
歌っていて辛いとのこと。

11  YAKIIMO
アコースティック・ギター
ベース
ドラムス

スポークンワーズっぽい

漂流 荒川から墨田川を渡りゆるい坂道を登っていく
夕暮れの飛鳥山団地

石焼き芋 焼き芋 の売り子の呼びかけ

今日も夕暮れは歪んでいる

優ぐれまみれで

ドラムスとエレクトリック・ギター

石焼き芋 焼き芋 お芋(そう言えば、こういうのを長らく聞かなくなったからか、少年の頃の感覚を思い出す感じになった)

12  乱土
アルバムタイトルと同じ音だが、あまり意味は無いらしい

曲調は激しめで短い曲
 乱れた土なので 泥やNAMAZU IN MUDDY WATERなどが出て来る


13  胸焼けうどんの作り方

あり得ない量のレシピを歌う

乱れ散って ばらばら
(祭りの掛け声みたいに)

前曲から激しめ

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ふうね : zmi

2015-09-24 00:02:30 | album z
試聴していて良いなーと思っていたら、坂本龍一、高木正勝の琴線に触れたといった
彼らの名前があり、やはりなーと思いました。
丁度、ジョージ・ウィンストンの「AUTUM」を聴いていて、続いて聴きたくなったので購入。



2015,1,14発売

1986年生まれ、静岡県出身の女性作曲家zmi(ズミ)のデビュー・フル・アルバム。

四季を運んでくる、そして四季を旅する「風」をタイトルに持っていきたく、「ふうね」と名付けました。春から冬までの流れを意識し、静かな曲から、明るく流れる水のような曲、そして秋のお祭り、収穫祭をイメージした曲などを入れ、最後静かに冬をすごし、ふたたび、ゆっくりと春が生まれていく・・・という四季の流れを、ゆったりとしたピアノの音から感じていただけたら幸いです。また、四季だけでなく、日々の中でも聴けるようなアルバムになれればと思います。 - zmi
試聴

01 a little girl (1:47)
エリック・サティやジョージ・ウィンストンに並んでこういうピアノのアルバムを聴けるのは嬉しい限り
坂本龍一から高木正勝まで
共通して鳴っているものがある

この曲は自分のことなのか?

02 たまゆら (3:44)
少しまとまった空気が風となって吹いて来て転がっていく

03 四月雨 (2:51)
少し肌寒い雨がまばらに

04 たゆたう (7:22)
美しいイントロはリトル・ブッダっぽい感じもある。
メロディーは変化していき ゆったり

05 雨の踊り子 (4:05)
普通に降っている雨のように跳ねてる
明るく強めだけでもなく、少し弱まったりも

06 夏音 (3:03)
子供たちの声がサンプリングされている
夏の暑い一瞬に涼しげなピアノの音

07 静雨 (3:28)
静かに雨がぽつぽつ降り始め
雨の中、法然院で眺めた景色を思い出した。
良いな♪

08 秋のかみさま (2:47)
タイトルが高木正勝っぽい
踊るようなピアノは、確かに秋祭りっぽさを感じる。

09 うたかた (1:54)
これも高木正勝っぽい
美しく

10 とうとう (2:17)
続いて
美しく とうとうと流れるピアノの音

11 fade (5:11)
ウミネコの声?
海辺の街で聴いているよう

12 psyche (3:01)
よだかの星 という印象
風が流れ
女性コーラスも入って

13 moment (2:25)
ふぁーと鳴って
シンセに女性のコーラスも入って



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ZAZEN BOYS4 : ZAZEN BOYS

2013-04-15 00:05:49 | album z


LIVE映像で向井秀徳の演奏を見てから気になっていた。
歌詞的には全く響かない。どちらかというと、その演奏。
どれが良いのか、よく判らないので、適当に比較的最近のアルバムを買ってみた。


ZAZEN BOYS4

2008,9,17

1. Asobi
イントロはテクノっぽい
諸行無常の歌詞、遊び足りない・・・
改めて歌詞を読んでみたら、割と面白い。こういうタッチの音楽もたまには良いかも

2. Honnnoji
やはり演奏に耳が行く。ミニマルな感じもある。面白いんだけど、
本能寺で待ってる という歌詞にどの程度の意味があるのかは不明

3. Weekend
ZAZEN BOYSだーという 聴きごたえのある曲。ギターとヴォーカルが印象的。

4. Idiot Funk
ドラムとベースで始まり、シンセが鳴って
「間抜けなファンク」
こういうのを聴くと、やはり坂本龍一の方が楽しい・・・

5. Memories
ギターに叫んでいるヴォーカル

6. Fureai
前曲に続いた感じ。ヴォーカルより楽器の音がメインという感じ。

7. Taratine
休符の多い曲
面白いけれど、何回も聴きたくなる感じではないなあ。

8. The Drifting/I Don’t Wanna Be With You
テクノの曲っぽさがあり、乾いた感じのする曲。
漂流している感じはしないけれど、割と好き。子供の声みたいなのを入れてない方が良かったな。

9. Sabaku
ヴォーカルがしっかりと聴こえる曲。まあまあかな



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ROXY&ELSEWHERE / ZAPPA MOTHERS

2013-01-03 09:01:38 | album z
雑誌「cast」2012 NO,46
上原ひろみ特集を読んでいて、
上原さんのお気に入りの音楽が紹介されており、未知な領域に惹かれていきました。
またまた その中の一枚

LIVE ALBUM
曲のほとんどが450席ほどのハリウッドにあるライヴ・ハウスのROXYで1973年12月10日~12日に録音されたものとのこと。Edinboro State college of Pennsylvania’74年5月8日。シカゴなどで録音もされているようだ。基礎知識なしに聴いているのだが、いつの作品なんだろう?って気になって少し調べてみました。

フランク・ザッパ
アマゾンでは
60年代、カウンター・カルチャーに反旗を翻したのを始め、生涯、反商業主義/アンチ・ドラッグを貫き
と紹介文

不規則なリズムや予想しない展開が面白い。



MCから始まる
1. Penguin In Bondage
ヴォーカルが歌っているんだけれど、演奏が色々と変化があって面白いかな。でもトータルではイマイチ。

2. Pygmy Twylyte
イントロのギターから鉄琴っぽい音も入って、ヴォーカルが歌い方を変えて歌ったり、コーラスが入ったり。

3. Dummy Up
何か喋っているけれど、演奏は続いている。

4. Village Of The Sun
ギター恰好良い。
ヴォーカルも所々がたまらなく良いなーと思うのだけれど、ずっと良いって感じではない。

5. Echidna's Arf (Of You)
フォーンが良いグルーヴ
ギターに引き継がれる

6. Don't You Ever Wash That Thing?
イントロから面白い。ポップスに飽きるとこういうのを聴きたくなる。
色んな楽器が入って、それぞれの楽器が魅力的を音を出して、時には止まり、時には融合して、別のノリが出てきて
ドラム、ギター、ベース、サックスフォーン、キーボード、木琴・・・ヴォイス 9:40の演奏も飽きない。

7. Cheepnis
MCで客席受けている
ホットドッグを食べたで始まる歌。
楽器と歌のメロディーがテンポよく面白い。

8. Son Of Orange County
このギターの感じは、ちょっとカリブ海っぽい感じかな。

9. More Trouble Every Day
前曲の続きでギターの唸りで始まる。
唸りながら歌ったり、メガホン使ってるの?という感じも一部あり。

10. Bebop Tango (Of The Old Jazzmen's Church)
フォーンがメインでちょと重たい感じ。途中のMCの盛り上がりも。
16:43の曲



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I must be crazy / 財津和夫

2009-08-21 18:47:45 | album z
1990年 チューリップ解散後の初ソロ作品 財津さんは42歳。
まだバブル経済真っ只中の日本で発売された。

もう廃盤になってしまっているようだ。

I Dedicate This Album To All The People Who Are Being Irritated With Vague Sign-posts To See. Kazuo Zaitsu

1. ふたりだけのスクリーン 6:17
この静かな曲。とても落ち着いて心にしみてくる曲。

2. サイド・シート 4:32
財津さんらしい、爽やかな寂寥感のあるポップな曲。

3. 白いシャツの君 4:40
イントロからメロディアスな曲。キーボードとヴォーカルが印象的。

4. 永遠の日々 6:59
アルバムのTULIPっぽいとも言えるかな。
青春時代 永遠を見た恋愛 でも別れも言わずに離れた そんな時代を回想する歌

5. 12才 6:10
1948年生まれ 他人とのコミュニケーションが下手な不器用な少年
TULIPの「well」の流れを感じる曲調。

6. 君の指 3:47
待ち合わせに来てくれない相手を待たずに夕食をする。
あんまりパッとしません。

7. 未来を残さないで 4:30
別れの曲。決意した曲。これも僕はイマイチです。

8. Dream With You 3:51
トヨタカリーナのCM曲。
このアルバムで唯一 松本隆が作詞している曲。
やはり、こういう曲は印象に残るものですね。松田聖子が歌っても良い感じかも。

9. 3フィートの高さから 3:52
優しさが残れば 20世紀は終わっても良い
この曲調、印象があり、時々ふっと頭の中でメロディーが出てくる財津さんらしい曲。

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