存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

高野寛 / Modern Vintage Future

2025-02-02 00:27:29 | album t

2024,11,27発売
高野寛の35周年アルバム
ずっとアップしていなかった。
諸事情でアルバムが届くのが遅れた。
YMOが好きな人には、グッとくるものを感じると思います。

自伝的な著作 『続く、イエローマジック』 も買って読んでいるが、
録音、演奏に興味を持った話やYMOに影響されただけではなく、高橋幸宏が深く高野寛のデビューするに至る経緯に関わっていたことなど。アルバムの話、ツアーの話
合わせて読まれると良いと思います。

以下は HPからコピペ


輝いていた「あの頃の未来」と「これから」を繋ぐ、モダンポップ。

高野寛デビュー35周年記念アルバム
5年ぶりのフルアルバム
作詞・作曲・編曲・録音:高野寛 ミックス:AOKI Takamasa マスタリング:砂原良徳/コロナ禍を経てなお混沌とした世界に向けて放つアルバム
35年目初の試み、YMOへのオマージュに溢れる全編エレクトロを基調にしたトラック
初の自作英語詞曲3曲と、インスト2曲を含む全11曲 (CDはボーナストラック含む全15曲収録)
CDのみボーナストラックとしてインスト4曲を収録
豪華フォトブックレット仕様

1. Loop~始まりと終わり (instrumental)
プログラミングの音
1小節ごとに転調
12小節で1周して最初に戻る

アルバム・ジャケットをイメージしながら聴いていた

2. 青い鳥飛んだ
Twitterは青い鳥だった Xになってしまった

高野寛らしい歌声
軽快だけでもなく

本当も嘘も混ざり合い
SNSを考える曲にもなるかな
「火星の果てまで」

3. 僕ら、バラバラ
坂本龍一の「Living In The Dark」が過る

散りばめられた音
グルーヴ

4. Isolation
コロナ禍で病と闘いながら生きている様々な人々を思い浮かべて書かれた曲

様々なリズム
反響するような音
低音の滲み

カラッとしたヴォーカル

気持ちと同調するグルーヴ

「火星より遠い未来」

5. The River
イントロから「浮気な僕ら」や2007年あたりのYMOも感じる

英語歌詞
エコーの掛かったヴォーカル

伸びやかなシンセの広がり

6. Moment & Eterrnity (instrumental) 1:05
Ars longa, vita brevis「芸術は長く人生は短し」
坂本龍一が最期の言葉として引用された言葉にインスパイアされたタイトルらしい

TBTRSという曲が原曲



7. Play ▶ 再生
「サウンド&レコーディング マガジン」40周年記念号のための書き下ろし曲

エレクトリック・ギターのサウンドと打ち込み

8. Head's Talking
エレクトロニカなリズムで始まる
シンセの音色がうねる

テクノデリックなタッチも楽しめる♪

ポップなんだけど、癖のある曲
英語歌詞

9. サナギの世界
コロナ禍でふさぎ込んでいる世界と重なるのかも。

ゆったりと歌う
エレクトロニカな曲
端々にYMOを感じる

10. STAY, STAY, STAY
STAY HOMEで会いたいけど会えない

このままSTAY STAY STAY

思わず口ずさむ♪

11. Windowpane
ロックダウンの世界でイタリアではオペラ歌手がアカペラを家並みの中で歌っていた
シーンを回想して、大人の世界は以前とは変わってしまっているけど動植物や子供は変わらない様子を散歩していて見ていたとのこと。

エレクトリック・ギターの一音一音を爪弾く音色
シンセの音色
リズム

やがて英語歌詞のヴォーカル


[Bonus Tracks]
12. #105remix (instrumental)
プログラミングで作ったエレクトロニカな感じだけど
リズムの感じや音が面白く飽きない

13. 20200102 (instrumental)
坂本龍一の「12」で表現された作品の完成した日付がタイトルになっているような感じ。
ミニマル・テクノ

坂本龍一の「Variety Show」っぽいんかなと思ったりしたイントロ リズム
言葉では表現しにくい音の説明だけど、澄んだ空気に鳴っているような音

14. Instant House (instrumental)
4つ打ち
レトロな感じのテクノの音色が心地よい

「NANGA DEF?」っぽさもあったり(再生YMO)

女声っぽい声でアウトロ

15. Breath (instrumental)
ベースピアニカの音にリズムを重ねた

ドローンっぽく鳴ってうねる音とリズム



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寺尾紗穂 / 北へ向かう

2025-01-11 14:47:54 | album t

2020,3,4発売 寺尾紗穂 8枚目のオリジナルアルバム

インタビューで
「歌はあちらとこちらを結ぶ橋なのだなと感じています。それは、生と死の間の橋であるとともに、過去と現在を結ぶ橋でもあります。文筆活動の方もそうなのですが、私の場合ばらばらのテーマを並べていくと、「見えないもの、見えにくいもの、ないことにされているもの」などに焦点をあてることが多いのだと気づきました。そして、歌もまた、いなくなったものや見過ごされている過去を現在に想起させる力があると感じています。世界は、今いる私たちで完結しているのではない、ということを人が思い出すような、そういう音楽や音楽の現場を作っていきたいです。」


参加ミュージシャン:
あだち麗三郎(ドラム、パーカッション)、伊賀航(ベース)、
池田若菜(フルート)、
歌島昌智(民族楽器)、
キセル(辻村豪文と辻村友晴による兄弟ユニット。編曲、ギター、ベース、コーラス)、
北山ゆうこ(ドラム、コーラス)、
ゴンドウトモヒコ(ユーフォニアム、フリューゲルホルン)、
千葉広樹(バイオリン)、
蓮沼執太(編曲)、
マヒトゥ・ザ・ピーポー(ギター)、
U-zhaan(タブラ)


1  夕刻
石牟礼道子の作詞、寺尾紗穂の作曲
アンビエントなノイズが1分間続く

ピアノが静かに流れ
エレクトリック・ギターはマヒトゥ・ザ・ピーポー
高音のヴォーカルが静かに始まり

飛び続けている鳥が………死ぬ


2  北へ向かう
寺尾の実父・翻訳家 寺尾次郎の逝去(2018年)に際し、その日に書き上げたとのこと。

はっぴいえんど っぽさを感じる
コーラスとベースとドラムス
エレクトリック・ギター、ピアノ

キセル(辻村豪文と辻村友晴)のコーラス

私は今日も歌を歌う
今北へ向かうところ

鳥がとんでいく

新しい愛の歌があなたにも聞こえますように


3  一羽が二羽に
ピアノとヴォーカル

寄り添うだけで

フルートが優しく空気を包む

4  やくらい行き


5  安里屋ユンタ


6  君は私の友達


7  選択


8  そらとうみ


9  記憶


10  心のままに


11  夕まぐれ (エレクトリックギターバージョン)
『愛の秘密』に収録されていた曲で、原曲はピアノの弾き語り
“エレクトリックギターバージョン”として、マヒトゥ・ザ・ピーポーが演奏

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寺尾沙穂 / 放送禁止歌

2025-01-08 22:13:06 | album t

実は寺尾沙穂も時々聴いていて、こちらにはアップしてこなかった。
去年「しゅーしゃいん」という魅力的なアルバムは密かなヘビロテなんだけど、ちょっと変わったシングルを手に入れて聴いている。

寺尾沙穂

1981 年 東京 出身
2007 年ピアノ弾き語りアルバム「御身」でデビュー。 
 大林宣彦監督の 「転校生 さよならあなた」、
 安藤桃子監督の「0.5 ミリ」な ど主題歌の提供や CM 楽曲
 土地に埋もれた古謡の発掘、リアレンジしての音楽発信やライフワー クとし、
 『ミュージック・マガジン』誌での「寺尾紗穂の戦前音楽探訪」

本の出版も気になるところ。
『南洋と私』は読みかけのままだけど、他にも『日本人が移 民だったころ』
エッセイ 集「音楽のまわり」「わたしの反抗期」の出版シリーズなどもある。

 あだち麗三郎、伊賀航と共に 3 ピースバ ンド「冬にわかれて」でも活動を続けている。

このシングルについては、以下のコピペで


寺尾紗穂 『「放送禁止歌」』3曲収録の挑戦的シングル
―同日発売のアルバム『残照』はこの”裏”マキシで完成するー

メジャー流通の自主規制により同時発売されるフルアルバム「残照」で一部分の歌詞および歌の修正を余儀なくされた「アジアの汗」「家なき人」の無修正・完全版を収録したインディーズ盤マキシシングルを高音質SHM-CDでリリース。
上記2曲の他に、カップリングにこれもまた長い間放送禁止指定曲となっていた民謡「竹田の子守唄」のカバーを、寺尾紗穂初のアコーディオン弾き語りと伊賀航の呪術的なベースとの組み合わせで収録しました。
アルバム「残照」はこの”裏”マキシを加えて完結します。確信犯的なタイトル通り、寺尾紗穂の言葉への美意識、音楽的知性と反骨精神が詰まったファン必聴の挑戦的シングルです。

2010,6,23発売 歌詞カードも付いている


1    アジアの汗(Uncontrolled Version)
日本における外国人労働者
孤独で貧しく暮らす怪我をして足を引きずって歩くおじさん

ピアノとヴォーカルはドラムスの小さな音とともに軽快なリズム
 アジアの汗 染み込んだ この国のビル

ぐっと乗っていく

豆腐屋のラッパのような一音

2    家なき人(Uncontrolled Version)

ピアノとドラムス、ベース
ヴォーカル
途中からアルトサックスも入って

路上生活者が
優しくそらされる視線に
あなたは何て叫んだの

3    竹田の子守唄
ベース、アコーディオン

ヴォーカルが歌い上げる

赤い鳥の「竹田の子守歌」は確かレコードで聴いたことが何度かあるんだけど
その印象と重なる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高木正勝 / MarginaliaⅥ

2024-11-26 23:45:25 | album t

2024,11,27発売 高木正勝のアルバムをフラゲして聴いている

とても好きな高木正勝のピアノ曲集
山奥で暮らしながら演奏されるピアノの音色
鶯や小鳥たちの囀り
水の流れる音
雨の音
全て

自分では演奏していなくても、没入する世界がある
無に近いのかもしれない

1. Marginalia #164
2. Marginalia #165
3. Marginalia #129
4. Marginalia #130
5. Marginalia #134
6. Marginalia #135
7. Marginalia #136
8. Marginalia #137
9. Marginalia #138
10.Marginalia #140
11.Marginalia #123
12.Marginalia #121
13.Marginalia #132


高木正勝のプライベート・ピアノ曲集、最新作。

山で暮らす前は
春がはじまりの季節でしたが
春は生きものたちの集大成
次のいのちに繋げ
すべてが去っていく季節のように感じます

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Tahiti 80 / Hello Hello

2024-10-05 23:23:09 | album t

2024,9,27発売 タヒチ80の10thアルバム
日本盤にはグザヴィエ・ポワイエによる全曲解説が付いています。

1  エヴリ・リトル・シング
最初から最後まで同じコード進行
ポップでコーラスを一緒に口ずさみたくなる♪

2  ソフト・エコー
軽快なドラムス、ファルセット気味なヴォーカル

クールで軽快だけど、どこか哀愁のあるソフト・エコー

3  ポイズン・フラワー
ちょっと懐かしい感じのするコーラスが入ったナンバー
ソウルフルなポップ
ウーリツァーのエンディング

4  ルーズ・マイ・ヘッド
様々な曲の要素をリズム、ハーモニー、ヴォーカルで変えて演奏しているとのこと。

時々、複数の曲を同時に流して聴くと、何とも言えない調和する瞬間があるんだけど
そういう感じ

5  1+1
シンセにプログラミング
ドラムス、ベース、クラップ

ゆったりとした曲
コーラスも心地よい♪

6  インソムニア
ファルセット気味なヴォーカル
アコースティック・ギター、ドラムス
キーボード

60年代のコーラス・グループの歌のような感じもある

7  ハロー・ハロー
イントロの笛のメロディー
コーラスのメロディーが後追いして

別テンポのヴォーカル
低音のリズム
ウィスパー

繰り返すイントロのメロディーに重なる音、コーラス

8  ライヴズ・オブ・ア・キャット
ポップなメロディーのヴォーカル
馴染みのある低音のリズム、ドラムス
シンセ

9  アバウト・アス
オルガンとドラムス
疾走感のあるテンポで
抑え気味のヴォーカル


10  アワ・ライヴズ
ドラムス、シンセ
シンプルなメロディーに沢山のコードが入っているバラード

バラードに浸れる

11  エニウェイ
リズム
ポコって鳴ってる音
シンセ
ヴォーカル

スチールパンっぽい音
ウーリツァー


12  ヴァーティゴ
抑えた音でシンセとヴォーカルで始まる
タヒチ80っぽいポップな曲

リズムはドラム・マシーン

アウトロは放出されて拡散していく

日本盤にはアンビエントのトラックが入っていて、ceroのアルバムでもそうだけど
ヴォーカルのあるバンドのインスト曲は魅力的で、オリジナルとは別の魅力を感じる。

13  ハロー・ハロ [ハロー・ハロ - コレクテッド・アンビエント・ワークス] (日本盤ボーナス・トラック)
この曲を聴いていると寝落ちする

14  ルースンド・ブレイン [ハロー・ハロ - コレクテッド・アンビエント・ワークス] (日本盤ボーナス・トラック)


15  ゼロ・ビッグ・コンセプト [ハロー・ハロ - コレクテッド・アンビエント・ワークス] (日本盤ボーナス・トラック)


16  スーパーフラワー [ハロー・ハロ - コレクテッド・アンビエント・ワークス] (日本盤ボーナス・トラック)

ビエント・ワークス] (日本盤ボーナス・トラック)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする