Kendrick Lamarのサード・アルバム
2015,3,24発売
「DAWN.」は輸入盤なので、グルーヴしかわからないけれど
今回は日本盤にして、和訳を読みながら聴いてみた。
これが、歌詞を読みながら聴くのはけっこう、エネルギーが要るアルバムだ。
しかし、和訳がないとスラング的な要素も解りにくくて、ラップの内容を重視する人には日本盤がお薦めです。
最初は何も見ないで聴いていた。やはりケンドリック・ラマーのアルバムの音やグルーヴは心地よい。
多くのミュージシャンが参加しているけれど、ほとんど知らない。
歌詞カードの最初に 点字
CDをケースから外すと 蛾 の絵
青葉市子の「qp」と重なった
1. Wesley's Theory [feat. George Clinton& Thundercat]
レコードのプチプチ
Boris Gardiner(1973年)「Every Nigger is a Star」を冒頭でサンプリング。
George Clinton、Kendrick Lamar、Thundercat、Dr.Dreなどラップで次々と
ファファファファファンとなる感じが一つのグルーヴを作っている
エレクトロニカな音も
YMOの「増殖」の「NICE AGE」の一部を感じる
2. For Free? (Interlude)
アルト・サックスで始まる
激しめのドラムス
ジャズっぽさもあるグルーヴはとても魅力的♪
早口のラップ
3. King Kunta
「The Roots」のクンタ・キンテ
黒人奴隷で逃亡防止のために足首を切断された。
クンタ・キンテとラップ界でキングとなっているケンドリック・ラマーを重ねて
未だに続く黒人に対する抑圧的な世界
黒人男は負けはしないぜ
TEI TOWAの曲(「Funkin' For Jamaica」)でも鳴ってる鉦っぽい音
低音でベース的な音
銃声も入ってる。ギターや女性バック・ヴォーカルも
ノリ良く スクラッチも入ったラップなんだけど、教授の「RIOT IN LAGOS」を聴きたくなるんだなー。
4. Institutionalized [feat. BILAL,Anna Wise,Snoop Dogg]
ケンドリックのラップの部分から始まる
BILAL&Anna Wiseの部分ではブーン、ブーン、ブーンと飛行機の飛ぶ音を擬音で
ストリートで学び、なりたいものになった。努力が伴わないとダメだ
行いを改めなければ何も変わらない(このフレーズは佐野元春の「インディヴィジュアリスト」のようだ。
ストリングス、ドラムス、シンセがずれていく感じで良い。
5. These Walls [feat. Anna Wise]
指クラップ
女性のうめき声、ピアノ
4beatドラムにエレクトロニカ的な音色がうねる(BE MY BABY 吉川&布袋のイントロのようだ)
6. u
男性の叫び声 お前を愛するのは難しいを6回
ピアノとうっすらトランペットの音とは別に
息つく暇もなくラップ
途切れて
曲調もラップ仕方も変わって
7. Alright
途切れ途切れで始まるラップ
「Happy」のファラレル・ウィリアムスも参加
流れるようなラップ
楽器の音が消えて
語り
8. For Sale? (Interlude)
oh o oh o oh
深い息
(これは前曲の最後の歌詞 ルーシー(悪魔)の邪心に取り囲まれて、俺は走り出した
の続きと解説にある)
ラップの曲とは違って
シンセの音に 爽やかな流れを伴う
語り
9. Momma
不意に始まる
母なるアフリカがテーマの一つになっているようだ
鉦の音、細かく刻むバチの音
ピアノ、トランペット、シンセ
ドラッグや銃や性に関するものも含めて
ラップの歌詞は汚い言葉も多い
演奏だけになると激しいジャズのように盛り上がってくる
ラップが入って加速しながらF.O.
10. Hood Politics
エレクトリック・ギターとヴォコーダーのかかったラップ
ループする中で
ラップ
オバマ大統領は黒人の立場に立ってるように見えても、そうはなっていない
民主党や共和党の政治家たちもギャングの対立する勢力ぐらいのもの
音が抑えられて
語り
11. How Much A Dollar Cost [feat. Ronald Isley]
1ドルの真の代価は?
ホームレスの男とのやり取りの中から生まれる思い
ラップ
ピアノと叩くようなリズム音
シンセ
12. Complexion (A Zulu Love) [feat. Rapsody]
リズム、コーラス、ギターの弦の音、スクラッチ
流れるようなラップ
肌の色は関係ない 感じている心は皆同じさ
ドイツのナチズムや南アフリカのアパルトヘイト
人の支配
その中で肌の色が薄い黒人はハウス・二グロ、より黒い黒人はフィールド・二グロとして扱われて支配されてきた。
白人に性的に支配されて、目の色が緑や青の黒人が生まれて・・・
映画を観ても、白人と黒人の見方が表れている
誰も気にせずに裸足の赤ん坊のように生きていけない
世の中は良いように見えない
黒人社会で生きている人とそうでない人とでは、ケンドリック・ラマーのラップの受け取り方は大きく違うし、本質的な匂いや本能的な理解は簡単ではないなと思った。
13. The Blacker The Berry
全てはブラック、ブラックはいらない、全てはブラックがいい
リズムと迫ってくるラップ
俺は2015年最大の偽善者
この曲を最後まで聴けばあんただって同意できるさ
アメリカ社会の外部の人間にとっては新しい視点となるのかもしれない
14. You Ain't Gotta Lie (Momma Said)
長い間勉強したって間違った勉強したら意味がないぜ
俺に好印象を与えようと尋ねる
俺とリラックスするのに嘘なんてつかなくてもいいんだぜ
コンプレックスを並べるラップの呼応が印象的
最後は街の雑踏の音
15. i
雑踏の続き
叫び声
ギター
ラップからロック・サウンドへ
I love myselfという合いの手が心地よいメロディー
雑踏の中
マイクで話す
アカペラのラップ
16. Mortal Man
魅力的なメロディーとコーラスで始まる
ベースとシンセとドラム
ラップ
マンデラの亡霊、俺のフロウが彼の人種差別撤廃の遺産を押し出して行けたらと願う
どんなことがあっても、まだファンでいてくれるかい?
アカペラのラップ
声がメインだけど
フォーンとピアノとドラムが入って 掛け合い
女性の鼻歌
最後の青虫の話
青虫と蝶
冒頭に書いた絵は蛾ではなく蝶なのか?
最後は突然終わる
Kamasi Washingtonがストリングスのアレンジで参加
2015,3,24発売
「DAWN.」は輸入盤なので、グルーヴしかわからないけれど
今回は日本盤にして、和訳を読みながら聴いてみた。
これが、歌詞を読みながら聴くのはけっこう、エネルギーが要るアルバムだ。
しかし、和訳がないとスラング的な要素も解りにくくて、ラップの内容を重視する人には日本盤がお薦めです。
最初は何も見ないで聴いていた。やはりケンドリック・ラマーのアルバムの音やグルーヴは心地よい。
多くのミュージシャンが参加しているけれど、ほとんど知らない。
歌詞カードの最初に 点字
CDをケースから外すと 蛾 の絵
青葉市子の「qp」と重なった
1. Wesley's Theory [feat. George Clinton& Thundercat]
レコードのプチプチ
Boris Gardiner(1973年)「Every Nigger is a Star」を冒頭でサンプリング。
George Clinton、Kendrick Lamar、Thundercat、Dr.Dreなどラップで次々と
ファファファファファンとなる感じが一つのグルーヴを作っている
エレクトロニカな音も
YMOの「増殖」の「NICE AGE」の一部を感じる
2. For Free? (Interlude)
アルト・サックスで始まる
激しめのドラムス
ジャズっぽさもあるグルーヴはとても魅力的♪
早口のラップ
3. King Kunta
「The Roots」のクンタ・キンテ
黒人奴隷で逃亡防止のために足首を切断された。
クンタ・キンテとラップ界でキングとなっているケンドリック・ラマーを重ねて
未だに続く黒人に対する抑圧的な世界
黒人男は負けはしないぜ
TEI TOWAの曲(「Funkin' For Jamaica」)でも鳴ってる鉦っぽい音
低音でベース的な音
銃声も入ってる。ギターや女性バック・ヴォーカルも
ノリ良く スクラッチも入ったラップなんだけど、教授の「RIOT IN LAGOS」を聴きたくなるんだなー。
4. Institutionalized [feat. BILAL,Anna Wise,Snoop Dogg]
ケンドリックのラップの部分から始まる
BILAL&Anna Wiseの部分ではブーン、ブーン、ブーンと飛行機の飛ぶ音を擬音で
ストリートで学び、なりたいものになった。努力が伴わないとダメだ
行いを改めなければ何も変わらない(このフレーズは佐野元春の「インディヴィジュアリスト」のようだ。
ストリングス、ドラムス、シンセがずれていく感じで良い。
5. These Walls [feat. Anna Wise]
指クラップ
女性のうめき声、ピアノ
4beatドラムにエレクトロニカ的な音色がうねる(BE MY BABY 吉川&布袋のイントロのようだ)
6. u
男性の叫び声 お前を愛するのは難しいを6回
ピアノとうっすらトランペットの音とは別に
息つく暇もなくラップ
途切れて
曲調もラップ仕方も変わって
7. Alright
途切れ途切れで始まるラップ
「Happy」のファラレル・ウィリアムスも参加
流れるようなラップ
楽器の音が消えて
語り
8. For Sale? (Interlude)
oh o oh o oh
深い息
(これは前曲の最後の歌詞 ルーシー(悪魔)の邪心に取り囲まれて、俺は走り出した
の続きと解説にある)
ラップの曲とは違って
シンセの音に 爽やかな流れを伴う
語り
9. Momma
不意に始まる
母なるアフリカがテーマの一つになっているようだ
鉦の音、細かく刻むバチの音
ピアノ、トランペット、シンセ
ドラッグや銃や性に関するものも含めて
ラップの歌詞は汚い言葉も多い
演奏だけになると激しいジャズのように盛り上がってくる
ラップが入って加速しながらF.O.
10. Hood Politics
エレクトリック・ギターとヴォコーダーのかかったラップ
ループする中で
ラップ
オバマ大統領は黒人の立場に立ってるように見えても、そうはなっていない
民主党や共和党の政治家たちもギャングの対立する勢力ぐらいのもの
音が抑えられて
語り
11. How Much A Dollar Cost [feat. Ronald Isley]
1ドルの真の代価は?
ホームレスの男とのやり取りの中から生まれる思い
ラップ
ピアノと叩くようなリズム音
シンセ
12. Complexion (A Zulu Love) [feat. Rapsody]
リズム、コーラス、ギターの弦の音、スクラッチ
流れるようなラップ
肌の色は関係ない 感じている心は皆同じさ
ドイツのナチズムや南アフリカのアパルトヘイト
人の支配
その中で肌の色が薄い黒人はハウス・二グロ、より黒い黒人はフィールド・二グロとして扱われて支配されてきた。
白人に性的に支配されて、目の色が緑や青の黒人が生まれて・・・
映画を観ても、白人と黒人の見方が表れている
誰も気にせずに裸足の赤ん坊のように生きていけない
世の中は良いように見えない
黒人社会で生きている人とそうでない人とでは、ケンドリック・ラマーのラップの受け取り方は大きく違うし、本質的な匂いや本能的な理解は簡単ではないなと思った。
13. The Blacker The Berry
全てはブラック、ブラックはいらない、全てはブラックがいい
リズムと迫ってくるラップ
俺は2015年最大の偽善者
この曲を最後まで聴けばあんただって同意できるさ
アメリカ社会の外部の人間にとっては新しい視点となるのかもしれない
14. You Ain't Gotta Lie (Momma Said)
長い間勉強したって間違った勉強したら意味がないぜ
俺に好印象を与えようと尋ねる
俺とリラックスするのに嘘なんてつかなくてもいいんだぜ
コンプレックスを並べるラップの呼応が印象的
最後は街の雑踏の音
15. i
雑踏の続き
叫び声
ギター
ラップからロック・サウンドへ
I love myselfという合いの手が心地よいメロディー
雑踏の中
マイクで話す
アカペラのラップ
16. Mortal Man
魅力的なメロディーとコーラスで始まる
ベースとシンセとドラム
ラップ
マンデラの亡霊、俺のフロウが彼の人種差別撤廃の遺産を押し出して行けたらと願う
どんなことがあっても、まだファンでいてくれるかい?
アカペラのラップ
声がメインだけど
フォーンとピアノとドラムが入って 掛け合い
女性の鼻歌
最後の青虫の話
青虫と蝶
冒頭に書いた絵は蛾ではなく蝶なのか?
最後は突然終わる
Kamasi Washingtonがストリングスのアレンジで参加