存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

Kendrick Lamar / To Pimp a Butterfly

2019-03-31 10:17:37 | album k
Kendrick Lamarのサード・アルバム

2015,3,24発売

「DAWN.」は輸入盤なので、グルーヴしかわからないけれど
今回は日本盤にして、和訳を読みながら聴いてみた。
これが、歌詞を読みながら聴くのはけっこう、エネルギーが要るアルバムだ。
しかし、和訳がないとスラング的な要素も解りにくくて、ラップの内容を重視する人には日本盤がお薦めです。

最初は何も見ないで聴いていた。やはりケンドリック・ラマーのアルバムの音やグルーヴは心地よい。

多くのミュージシャンが参加しているけれど、ほとんど知らない。

歌詞カードの最初に 点字

CDをケースから外すと 蛾 の絵
青葉市子の「qp」と重なった



1. Wesley's Theory [feat. George Clinton& Thundercat]
レコードのプチプチ
Boris Gardiner(1973年)「Every Nigger is a Star」を冒頭でサンプリング。
George Clinton、Kendrick Lamar、Thundercat、Dr.Dreなどラップで次々と
ファファファファファンとなる感じが一つのグルーヴを作っている
エレクトロニカな音も
YMOの「増殖」の「NICE AGE」の一部を感じる


2. For Free? (Interlude)
アルト・サックスで始まる
激しめのドラムス
ジャズっぽさもあるグルーヴはとても魅力的♪
早口のラップ

3. King Kunta
「The Roots」のクンタ・キンテ
黒人奴隷で逃亡防止のために足首を切断された。
クンタ・キンテとラップ界でキングとなっているケンドリック・ラマーを重ねて
未だに続く黒人に対する抑圧的な世界
黒人男は負けはしないぜ

TEI TOWAの曲(「Funkin' For Jamaica」)でも鳴ってる鉦っぽい音
低音でベース的な音
銃声も入ってる。ギターや女性バック・ヴォーカルも
ノリ良く スクラッチも入ったラップなんだけど、教授の「RIOT IN LAGOS」を聴きたくなるんだなー。

4. Institutionalized [feat. BILAL,Anna Wise,Snoop Dogg]
ケンドリックのラップの部分から始まる
BILAL&Anna Wiseの部分ではブーン、ブーン、ブーンと飛行機の飛ぶ音を擬音で

ストリートで学び、なりたいものになった。努力が伴わないとダメだ
行いを改めなければ何も変わらない(このフレーズは佐野元春の「インディヴィジュアリスト」のようだ。

ストリングス、ドラムス、シンセがずれていく感じで良い。

5. These Walls [feat. Anna Wise]
指クラップ
女性のうめき声、ピアノ
4beatドラムにエレクトロニカ的な音色がうねる(BE MY BABY 吉川&布袋のイントロのようだ)

6. u
男性の叫び声 お前を愛するのは難しいを6回

ピアノとうっすらトランペットの音とは別に
息つく暇もなくラップ

途切れて
曲調もラップ仕方も変わって

7. Alright
途切れ途切れで始まるラップ
「Happy」のファラレル・ウィリアムスも参加
流れるようなラップ
楽器の音が消えて
語り

8. For Sale? (Interlude)
oh o oh o oh
深い息
(これは前曲の最後の歌詞 ルーシー(悪魔)の邪心に取り囲まれて、俺は走り出した
の続きと解説にある)
ラップの曲とは違って
シンセの音に 爽やかな流れを伴う

語り

9. Momma
不意に始まる
母なるアフリカがテーマの一つになっているようだ

鉦の音、細かく刻むバチの音
ピアノ、トランペット、シンセ

ドラッグや銃や性に関するものも含めて
ラップの歌詞は汚い言葉も多い

演奏だけになると激しいジャズのように盛り上がってくる
ラップが入って加速しながらF.O.

10. Hood Politics
エレクトリック・ギターとヴォコーダーのかかったラップ
ループする中で
ラップ

オバマ大統領は黒人の立場に立ってるように見えても、そうはなっていない
民主党や共和党の政治家たちもギャングの対立する勢力ぐらいのもの

音が抑えられて
語り

11. How Much A Dollar Cost [feat. Ronald Isley]

1ドルの真の代価は?
ホームレスの男とのやり取りの中から生まれる思い
ラップ

ピアノと叩くようなリズム音
シンセ

12. Complexion (A Zulu Love) [feat. Rapsody]

リズム、コーラス、ギターの弦の音、スクラッチ
流れるようなラップ

肌の色は関係ない 感じている心は皆同じさ
ドイツのナチズムや南アフリカのアパルトヘイト
人の支配
その中で肌の色が薄い黒人はハウス・二グロ、より黒い黒人はフィールド・二グロとして扱われて支配されてきた。
白人に性的に支配されて、目の色が緑や青の黒人が生まれて・・・
映画を観ても、白人と黒人の見方が表れている
誰も気にせずに裸足の赤ん坊のように生きていけない

世の中は良いように見えない

黒人社会で生きている人とそうでない人とでは、ケンドリック・ラマーのラップの受け取り方は大きく違うし、本質的な匂いや本能的な理解は簡単ではないなと思った。

13. The Blacker The Berry
全てはブラック、ブラックはいらない、全てはブラックがいい

リズムと迫ってくるラップ

俺は2015年最大の偽善者
この曲を最後まで聴けばあんただって同意できるさ

アメリカ社会の外部の人間にとっては新しい視点となるのかもしれない

14. You Ain't Gotta Lie (Momma Said)
長い間勉強したって間違った勉強したら意味がないぜ

俺に好印象を与えようと尋ねる

俺とリラックスするのに嘘なんてつかなくてもいいんだぜ

コンプレックスを並べるラップの呼応が印象的

最後は街の雑踏の音

15. i
雑踏の続き
叫び声
ギター
ラップからロック・サウンドへ
I love myselfという合いの手が心地よいメロディー

雑踏の中
マイクで話す
アカペラのラップ

16. Mortal Man
魅力的なメロディーとコーラスで始まる
ベースとシンセとドラム
ラップ

マンデラの亡霊、俺のフロウが彼の人種差別撤廃の遺産を押し出して行けたらと願う
どんなことがあっても、まだファンでいてくれるかい?

アカペラのラップ

声がメインだけど
フォーンとピアノとドラムが入って 掛け合い

女性の鼻歌

最後の青虫の話
青虫と蝶

冒頭に書いた絵は蛾ではなく蝶なのか?

最後は突然終わる

Kamasi Washingtonがストリングスのアレンジで参加




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番匠谷紗衣 BIGCAT 20th Anniversary Pre LIVE おかえりっ!番匠谷

2019-03-30 22:54:55 | 番匠谷紗衣
紗衣ちゃんのワンマンは是非とも参加したくて
今回も参加してきました。

17時10分過ぎ
一人で現れ、アコースティックギターを抱えて歌い始める


1 forget you
イントロから唸り声が入り、惹き込まれる。
紗衣ちゃんの魅力はこの歌声だけで聴き入ることができる。
本人も思っているだろうけど、僕は、もっと本当に音楽が好きな人に広く聴きたくなる素質を持っていると思う。
サビない曲を歌える人だと思いながら、
ミニアルバムより今日の演奏の方が魅力的だと感じていた。

2 サニーデイ
今日の演奏を聴いて
ワンランク・アップした感じがした。
会場にはちょっとした緊張感があった。
めっちゃ難しいコール&レスポンスをして良いですか?
確かに、ちょっと難しかった(笑)

1月4日のワンマンで達磨を作ったので、ツイッターとかで
達磨はありますか?とか質問する人がいて、今日は歌に集中したいからありません。

芝生の上で皆さんが寝転んで、星を見ながら私がギターを弾いてライヴする。
ママに虫が来て痒くなるだけやんって言われたけど

あと、キャンプファイヤーライヴ
キャンプファイヤーを囲んで皆さんが座っていて、火の前で私が一人ずつに歌っていくとか
良いライヴの案があったら教えてください。

3 (タイトルを言わなかった 新曲)
ポップで魅力的な曲

紗衣ちゃん曰く、新曲を2曲するので今日の緊張のピークはこの曲にある。

4 幸せ(新曲)
14歳の時に「君へ」という 同じ境遇で同じような悩みとかを抱えている友達について歌った歌があります。
「君へ」を歌う
その友達のことを考えていて、作った歌です。
友達あんまりおらへんから、その友達から・・・(笑)

5 きいて
ギターを置いてウーリツァーに座って
歌について説明
演奏始めたら「音が変」と中断

鍵盤の弾き語りは初めて生で見た

「バンドのみなさーん」とみんなで掛け声

6 My first good-bye
ドラムの音が少し大きかったかもしれないが、バンド演奏が様になっていて
CDより良い感じ。

7 紫空
やはり、紫空は良いなあ。ライヴで聴きたい曲が増えていくんだけど、
どれも聴きたくなってしまう。紫の照明も良かったな。

8 前を向いて
バンド演奏でノリが良く、1234も気持ちよく叫んだ。

9 JUMP
手を振ってジャンプ

10 バイバイ、ねえ
音や音楽で繋がってるって感じることがあって
それは、僕もふと感じることがあるので、同じ思いの人も割といたんじゃないかな?
そういう人たちのことを思って書いた曲。
一緒に歌った。

11 Shallow
「親友が来てくれています。誰かわかりますか?」
「ロンちゃん」
「犬やん・・」
大阪でヴォイストレーニングしてた時の師匠マイケルが登場
レディー・ガガの映画での曲
マイケルの後に紗衣ちゃん
聴きごたえがあってよかった。

12 ここにある光
マイケルにタイトルを言わせようとする紗衣ちゃん
マイケル「ここにある いかり」

メジャーデビューシングル
この歌に込めて命がけで歌う
では「ここにある いかり」ちゃう「ここにある光」聴いて下さい。


アンコール
13 大人になっても

18:53頃終了

聴きたかった曲、痺れた。この曲のグルーヴ 紗衣ちゃんの本質的な魅力だと思う。



今日は、物販に並ぶこともせず、一生懸命な紗衣ちゃんがサインしてたり握手してたりするのを横目で見て帰りました。
今日のライブ、今までの中で一番良かったかも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Stephen Malkmus /Groove Denied

2019-03-26 20:10:39 | album s
GOTCHが紹介して視聴しているうちに引き込まれた。
スティーヴン・マルクスという人は知らなかったが
アルバムは親しみのある曲ばかり。

Stephen Malkmus
1966年5月30日
カリフォルニア州サンタモニカで生まれ

スティーヴン・マルクマス18年ぶり(ソロ名義)の作品
折り畳みの紙には歌詞カードではなく、本人の写真



1. Belziger Faceplant
ベースを弾く中で電子ドラムやシンセの警戒するような音
ベースは続き
ヴォーカル、ノイズっぽい音、電子ドラムのリズム
出てくる音は
レトロなテクノの感じがあって面白い
最後のヴォコーダーの声はどうかな・・

2. A Bit Wilder
リズムをとっているシンセのベースっぽい音
ヴォーカル

3. Viktor Borgia
イントロの音はリップス・インク(Lipps,Inc.)の「FUNKY TOWN」のよく耳にする部分をふと思い出した。
ドラムはYMOの中国女っぽさもあったり
ヴォーカルや曲調はデヴィッド・ボウイっぽい
この曲も初めて聴くのに馴染みがある

4. Come Get Me
ベースとエレクトリックギターが効いている。音が良い感じで
ドラムスと歌

5. Forget Your Place
ループするシンセの音
静かに歌う
ファミコンのシューティングゲーム的な音も

6. Rushing The Acid Frat
DOORSを聴きたくなった。

7. Love The Door
途切れ途切れ エレクトロニカの入ったイントロで
ギターのループされるフレーズ

8. Bossviscerate
揺れる感じでアコースティック・ギターの音色とヴォーカル
初めて聴くのに馴染んだ感覚
良いなあ、この曲♪

9. Ocean of Revenge
ギターにベースにドラムスとヴォーカル
メロディーもポップで口ずさみたくなる
低音はデヴィッド・ボウイを感じる
エンディングの演奏も味があって聴き入る

10. Grown Nothing
ループするシンセの音は空間を扇形に区切ってまとめる感じ
広がってしぼむ
重ねてしっかりとドラムスとヴォーカル
ピアノ、ギターは抑え気味で


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂本龍一 + 大友良英 「NO NUKES 2019」

2019-03-25 22:30:59 | 坂本龍一
これは貴重だ

坂本龍一 + 大友良英 ライヴ・セッション 「NO NUKES 2019」2019.3.24 @東京・豊洲PIT



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yogee New Waves / BLUEHARLEM

2019-03-25 20:06:00 | album y
2019,3,20発売
Yogee New Waves 3RDアルバム

約1年10か月ぶりのオリジナル・アルバム
迷わず購入
歌詞の冊子は読みやすい。ピンクの文字だけど・・・



<CD>

1 blueharlem
1分40秒の曲
波の音 ギター
コーラス
指パッチン
アルバム・タイトルの曲

短い歌詞
ドアを閉めて車のエンジンをかける音

2 Summer of Love
高揚感のあるエレクトリック・ギター
シンセ、ドラム
歌が始まる

僕らはまだ生きているみたい しょうがないんだよ
もういいよ もう

Hey hey 未知との遭遇

3 CAN YOU FEEL IT
YMOの「TIGHTEN UP」っぽい演奏もあって盛り上がる。
思い出した恋愛の歌

4 Good Night Station
イントロの軽快なギター、ドラム、ベースのニュアンスが良い感じで
何度かリピートして聴いた♪
間奏も心地よい♪

5 Suichutoshi
オフコースの「yes-no」っぽいシンセにベースとドラムス
流星群
Suicyutoshiはよく見えない

6 emerald
エイリアンの頃のキリンジっぽさも感じる

7 Bring it Home
イントロから
弾ける感じもあって
ベースとギターとドラムス
トロピカルな弦の音色とグルーヴ

8 past song
金木星が出てくるので秋の歌なのか・・歌詞は置いておいて(笑)
ギターとリズムが楽しくて
ウキウキする感じ。
細野さんがブギウギとか楽しいから楽しんだら良いって言っていたけど、
素直にこういうグルーヴで楽しく感じたりするものを感じるようになってきた。
以前は斜に構えていたかもしれない。

9 Bluemin’ Days (Album Ver.)
シングルを聴いたかもしれないが、思い出せないので、これが基準になるかも。
シンセの伸びやかな音とリズム

ヴォーカルの声がこのバンドの魅力の大きな要素だけど、
楽器の音とグルーヴも大事。

ポップな曲調で

花束をあげよう 踊る君に
いのる♪

ああ、良い感じ。

10 SUNKEN SHIPS
ゆったりとギターの音色

どうして 光る星のように輝くこともできず
と歌い始める

ドラムが入って

曲の中の変化もあって
しっとりと終わる

ディスク:2 DVD

1. Bluemin’ Days (Music Video)
2. CAN YOU FEEL IT (Music Video)
3. Summer of Love (Music Video)
4. Bluemin’ Days Asia Tour Documentary “Love for Asia”
5. CAN YOU FEEL IT TOUR at Zepp DiverCity TOKYO 2018.12.13


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする