
井上園子の1STアルバム「ほころび」
一着をずっと着続けるタイプでスカートの裾が擦れてほころんで、大切にした結果だと思うと素敵な言葉だなと思うとのこと。
作詞作曲、歌、アコースティック・ギター、題字 井上園子
レコーディングは、「粗が出るくらいの方が良いかなと思って」弾き語りの一発録り
井上園子
1998年10月17日生まれ、神奈川県出身、湘南在住のシンガー・ソングライター。
茅ケ崎にあるアメリカン・ルーツ・ミュージックのライブカフェ&バー「STAGECOACH」でバイトをしてて、刺激されてシンガーソングライターになった。2022年から活動開始ということで、父のギターを携え、茅ヶ崎、藤沢、横浜など神奈川県沿岸部を中心にライヴ活動を始める。2年くらいでアルバムを出している。
ライヴハウスやバー、レストラン、そして商店街の一角と場所を選ばずに行われるライヴ・パフォーマンスをするミュージシャンたち。
クラッシック・ギターやアコースティック・ギター1本でもライヴをやり切るのは 青葉市子、番匠谷紗衣で堪能してきたけど、カネコアヤノや折坂悠太や寺尾沙穂のような感じも少し感じるところもあるけど、そうでもないし、井上園子はまた別の独特な感じ。紹介文には
フォーク、ロック、ブルース、カントリー、ブルーグラスといったヴィンテージなスタイルの音楽をベースに、日常の一コマを独創的な視点で切り取った歌詞で歌い紡ぐ唯一無二の世界観!類い稀な存在感溢れる歌声とシンプルに奏でるギターのみ、全編一発録りでライヴを再現するかのような緊張感に満ちたパフォーマンス
とあるように、フォーク色の強さ、向井秀徳っぽい歌い方というか言い回し。美空ひばりやヨーデルもベースにあるようだ。
彼女のルックスと曲にギャップを感じる人もいるだろう。
4曲は6分以上の尺があり、歌詞やフックの効いた表現が刺さるんだろう。
X(ツイッター)にアップしていたライヴの予定は原稿用紙に手書きしていて、その文字を見ながら、こういうアナログなところが良いのかもしれないと思って入る。
1 三、四分のうた
フォークらしい曲を聴いたのは、久しぶり。
強い意思を感じる曲
どこかコミカルさもあって、聴き入る。
2 おいしい暮らし
アコースティック・ギター 42秒
折坂悠太っぽさを感じる。
日々の生活の中でのことが
いつかの何かになっていく
大事なことを大切に生きて行こう
3 あの街この街
亡くなっているが、Elizabeth Cotten エリザベス・コットン “Freight train”という曲がある。
右利き用のギターをそのまま左に持って弾くという奏法
これがベースになっているらしい。
長く
で歌い始めるのを聴いていると、エレファントカシマシの初期を彷彿させるものがある
エレカシのファーストやセカンドを聴きたくなってきたなあ
4 十を数えて
待ちぼうけ を歌ってる
5 きれいなおじさん
この歌の歌詞がドギツイってなるかも
だけど、ライヴ会場には色んな人がいるし、いろんなことを言う人もいるし
直接ミュージシャンに向かって言わなくても、複数のミュージシャンが参加するライヴでは批判的な発言をしている客の言葉にうんざりすることもある。批判的な反応があるというのは、嫌かもしれないけど、悪いことではない。そういうのをミュージシャンが感じ取るのも、良い反応を得られるのもあることなんだと思う。
どうか「君」だけには良い反応して欲しいっていうのもあるだろうしね。
井上さんの おっさんらに対する悔しさが表現されている
気分よく聴きたいねぇ
6 ありゃしない
歌詞に目が行く歌
人と比べて自分の生き様をみつめて
馬鹿馬鹿しいけれれど、自分の無能さを感じて情けない
やり切れない思いを歌い上げる
7 漫画のような
9:36の曲
歌詞を読んでいると深いのは、人と人との関係で
必要のない人間関係について
雑に積まれた本に例えて
上手いこと表現してるなと思う
曲を聴いているというより歌詞を聴いている
落ちこんだときは『浦安鉄筋家族』という漫画作品を読むらしいけれど、知りません・・
8 カウボウイの口癖
アルバイト先の「STAGECOACH」には、ウェスタン・ブーツ履いてウェスタン・ハットかぶって、カントリーを歌うカウボウイが沢山いるらしく、彼らの価値観が影響しているようだ。
素敵なことは素敵なままで
ヨーデルも出て来る
9 人ばかりではないか
歌う声が少し擦れたり捩れたりする