存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

Reframe 2019 を見ていた

2019-12-31 08:22:44 | album p
Reframe 2019

会場

LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

日程

10月16日(水) ・17日(木)・19日(土)・20日(日)・22日(火)・23日(水)・26日(土)・27日(日)

チケット料金

S席7,500円、A席7,000円(税込)

BS NHKで放送していた。
ライヴには参加していないけれど、こうやってTVで観るだけでも価値はある。

デビューから今までの画像や音声などを解体して再構築する。そして自分たちのミライに繋がる作品。
勿論、生で
Perfumeの三人のパフォーマンスもあるが、通常のライヴでは無いアレンジがされており、テクノ好きな人には割と受け入れやすいのかもしれない。
映像・視覚的な技術はスタッフによるものだけど、チームで作り上げてる魅力てな作品。

LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

Scene 1. Recollect(Reframe2019 ver)
01. DISPLAY(Reframe2019 ver)
Scene 2. Record(Reframe2019 ver)
Scene 3. Koe - Interlude
02. VOICE
Scene 4. Pose - Analysis
Scene 5. Pose - Perspective
Scene 6. Body - Analysis
03. FUSION
04. edge
Scene 7. Kiseki - Visualization
05. シークレットシークレット(Reframe2019 ver)
Scene 8. Lylic Analysis
06. 無限未来
07. Dream Land
08. Challenger(Reframe2019 ver)

最終日
長いお辞儀のあとに
あーちゃんのMC

かしゆかのMC
 ライヴのタイトルを録り直した。20年間にみんなと一緒に作ってきた。それを再構築して未来を見通すという素晴らしいものにできた。
のっちのMC
 今日の最後のChallengerというのは、ベストアルバム(「Perfume The Best "P Cubed"」に新曲として収録されたこの曲は、中田ヤスタカがPerfumeのプロデュースを手がけるきっかけになった原曲)の最初に入っている。デビュー当時、中田さんと私たちが出会った曲。今の私たちがある不思議な曲。スタッフのみんなにも拍手を頂けたら嬉しいです。

あーちゃんのMC
 昔の声、映像、緊張もしたけど歌を歌えて良かったですっていうコメント。TVにもラジオにも出られなくて、ライヴを中心に活動することになっていました。でも、ライブを続けて来られたこと、これからも続けて行きたいと思います。
自分たちがカッコイイと思えるものを色々と変わっていくとは思いますが、私たちPerfume変わらないけれど、変わり続けて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。


Perfumeの魅力は、セクシーやキュートに落とし込んでいくのではなく、それぞれの女性としての魅力も保ちながら、かっこ良さに中心を置いていて、MIKIKOの作り出す世界と中田ヤスタカの曲との絡みの中でその魅力が質の高いものになっている。真鍋大都Rhizomatiks Researchの技術的な絶え間ない挑戦で表現されるものは更にPerfumeがダンスと歌だけではないもので世界を広げている。




以下はナタリーの記事を見つけたので、コピペしておいた

Perfumeが「Reframe 2019」と題したワンマンライブを10月16日から8公演開催。昨日27日の公演をもって全公演を完遂した。

この公演は、最先端のテクノロジーを駆使してPerfumeがこれまで築き上げてきたものを分解し、新たな視点から再構築しようという企画。2018年3月に東京・NHKホールで初演され、これまでのPerfumeのライブとは異なる世界観のステージが大きな話題を呼んだが、建て替え工事を終えて再オープンした東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)のこけら落としとして2019年バージョンが上演されることになった。この記事では10月22日の公演の様子をレポートする。

完成したばかりの真新しいホールで、満員のファンが開演を今か今かと待ち構える中、舞台の全面を埋め尽くす白壁に映像が映し出され、2018年の「Reframe」と同じくオープニング演出「Recollect」がスタート。壁の中央から姿を現したPerfumeの3人は、ステージ上を動き回るLEDに囲まれながら「DISPLAY」を歌った。このLEDは自走するようにアップデートされており、その動きはモーションキャプチャを用いてコントロールされた。その後メンバーは、ボーカルレコーディングブースのような箱の中でマイクスタンドの前に立ち、それぞれの声をその場でサンプリングしてビートにする「Record」を披露。メンバーが発する声はリアルタイムで照明や映像に反映された。

ここまでは2018年の「Reframe」と同じ流れでライブが進んできたが、続けて始まったのは昨年はセットリストに組み込まれていなかった「VOICE」。オープニングは極端にBPMを落とした神秘的な雰囲気の漂うアレンジが施され、メンバーは1人ずつ生々しい声で「点と点をつなげてこ everythingを合わせてこ」と歌い上げた。「VOICE」のパフォーマンスが終わると、今度は「Pose - Analysis」と題した演目がスタート。これは公演当日に会場内のロビーに設置されたブースで撮影した観客の動画を解析し、事前にキャプチャしたモーションデータに類似した画像データを抽出して1つの振り付けにするというもので、客席にいる人々がダンスをしている大量の映像が怒涛の勢いでステージに映し出された。

再びステージにPerfumeが登場すると、彼女たちは2006年の「コンピューターシティ」から2018年の「Future Pop」までの18曲の、曲中に登場する特徴的なポーズを次々に披露。これらのポーズは「Photogrammetry」と呼ばれる3Dデータ復元技術を用いてレンダリングされ、普段では見ることができないさまざまな角度からの3人の3D画像がLEDに上映された。18曲分のポージングが終わるとのっちがステージの中央に立ち、あ~ちゃんとかしゆかはその周囲を周りながらカメラでのっちを撮影。この映像はリアルタイムで画像セグメンテーションが行われ、人物のシルエットのみを切り出してさまざまな数値を計測し、さらに2D映像から深度推定を行うことで、LEDには3D化したのっちの姿が映し出された。

続いて始まったのは、昨年の「Reframe」以降「FUTURE POP」ツアーやフェスなどでも披露されてきた、仮想光源を用いて仮想の影を生成する“バーチャルシャドウ”という技術を演出に取り入れた「FUSION」。自走する6台のLEDが曲に合わせてフォーメーションを変え、昨年からバージョンアップした、より複雑な動きのパフォーマンスが繰り広げられた。さらに「edge」がスタートすると、彼女たちはその場で3Dデータ化された自分たちの映像と共にダンスを展開。ステージ中央に集まった3人はライトを浴びて虹色に光った。


その後、「Reframe2019」当日までに行われたワンマンライブやファンクラブ公演などのタイトルが次々に読み上げられ、LEDにはビジュアル化されたそのライブ会場などのデータが流れていく。メンバーは短くミックスされたその時々の楽曲を矢継ぎ早に踊り、自分たちのライブの歴史をダンスと共に振り返った。そして彼女たちは、天井から吊るされた3つの正三角形の紗幕スクリーンを背にして「シークレットシークレット」をパフォーマンス。後半は昨年の「Reframe」と同様に、過去の歌詞データを解析して使用頻度が高かった「キミ」「ボク」「オモイ」「セカイ」「ヒカリ」といった歌詞をカットアップして楽曲が再構築された。

「無限未来」では伸び伸びと踊るメンバーの手の動きを追って、ダンスにぴったりと合った位置に天井から15台のレーザーが照射され、観客はその美しさに息を呑む。「無限未来」は昨年の「Reframe」のラストナンバーだったが、ライブはここで終わらず「Dream Land」に突入。ステージ上にスモークが焚かれる中、天井から2枚の大きな布が垂らされ、風に吹かれてオーロラのように揺れるその布を背にした3人は1歩1歩踏みしめるように歩きながら歌い上げた。

一旦降りたステージの幕が再び開くと、ステージの両サイドに置かれていたミラーボールが光を放ち、この日最後の曲として「Challenger」が披露された。9月発売のベストアルバム「Perfume The Best "P Cubed"」に新曲として収録されたこの曲は、中田ヤスタカがPerfumeのプロデュースを手がけるきっかけになった原曲を、現在のPerfumeのためにリメイクしたもの。そのため曲中に“PPPH”を取り入れたダンスがあったり、「カウンターアトラクション」など初期曲の振り付けが盛り込まれていたりと、「デビュー当時のPerfumeだったらきっとこの曲をこうやって歌っていた」と思わせられるようなステージが繰り広げられた。「Reframe」では基本的にストイックで緊張感のあるパフォーマンスが行われることが多かったが、ここではうれしそうに踊る3人の姿が会場にも幸せな空気をもたらしていた。


技術面でも本人たちのパフォーマンス面でも昨年の「Reframe」を更新する公演を終えた3人は、最後に来場者に挨拶した。のっちは連日の公演について「MCなしの1時間の中で、2人と言葉を交わすタイミングはないんですけど、何日もやっていると皆さんの雰囲気も私たちの関係性も少しずつ違って、でもこの唯一しゃべるときに、その日の印象が同じなことが不思議です。今年で結成20周年ですけど、その年月の大きさを毎日楽しんでいます」と振り返り、かしゆかは「皆さんがどこかのタイミングで私たちのことに気付いてくれて、そこから応援してくれて、今ここに来てくれているからこういう挑戦的なステージができました。いろんな新しい挑戦がある中で、私たちが一番カッコいいと思うことを最大限に詰め込みました。それを皆さんに観てもらえて、これから一緒に未来を歩けることをうれしく思います」と感謝。そしてあ~ちゃんが「どんどんいろんなことが進化していって、どんどんどんどん新しくなっていきますが、未来はきっとすごく温かいものになっていくと信じています。私たちを通して、未来がもっと明るく楽しいものになるとみんなで信じていきたいです」と意気込み、盛大な拍手に包まれながら5日目の公演を終了させた。

SHOW CREW

Stage & Choreo-Director
MIKIKO 〈ELEVENPLAY〉

Technical & Creative Director
DAITO MANABE 〈Rhizomatiks Research〉
MOTOI ISHIBASHI 〈Rhizomatiks Research〉

Stage Director
MASAHIKO UCHIYAMA 〈BOATMAN〉
KEN SHIMAZAKI 〈BOATMAN〉
MISAKI TANAKA 〈BOATMAN〉

FOH Sound EngineerMASAHIKO KOBAYASHI 〈MSI JAPAN TOKYO〉
Monitor Sound EngineerMAI KURAHASHI 〈MSI JAPAN TOKYO〉
Stage TechHITOMI MAEDA 〈MSI JAPAN TOKYO〉

ManipulatorYOSHIYUKI IKEZAKI

Sound Effect
Recollect(Reframe2019 ver) :evala + DAITO MANABE〈Rhizomatiks Research〉
Record(Daito Manabe Remix) :Setsuya Kurotaki
Koe - Interlude:DAITO MANABE〈Rhizomatiks Research〉
Pose - Analysis:Hopebox
Pose - Perspective:DAITO MANABE〈Rhizomatiks Research〉
Body - Analysis:DAITO MANABE〈Rhizomatiks Research〉
Kiseki - Visualization:DAITO MANABE〈Rhizomatiks Research〉+ KYOKO KOYAMA
Lylic Analysis:seiho

Lighting Designer & Operator
TAKAYUKI FUJIMOTO 〈Kinsei R&D〉
SACHIKO MATSUI 〈SWEET STUFF GROUP〉

Follow Spot OperatorYUKI UEDA 〈SWEET STUFF GROUP〉

Lighting Operator
PINYI WU 〈SWEET STUFF GROUP〉
NOBUKO KIMURA 〈SWEET STUFF GROUP〉
ITARU OIKE 〈SWEET STUFF GROUP〉
YURI TAKATSUKA 〈SWEET STUFF GROUP〉
TOMOKO MURAI 〈SWEET STUFF GROUP〉
MINAMI YAMASHITA 〈SWEET STUFF GROUP〉

Lighting Programmer
NORIKO MORIMOTO 〈PC LIGHTS inc.〉
KUNIO TAMADA 〈Tama Tech Lab〉

Electric Operator
MIYUKI SAKA 〈OHI ELECTRIC〉
YUYA FUKUYU 〈OHI ERECTRIC〉

Electric CoordinatorNOBUO OHI 〈OHI ELECTRIC〉

Stage Set Designer
KEI ISHIHARA 〈BLANk R&D〉
SAYAKO MAKINO 〈BLANk R&D〉

Stage Carpenter
NOBUHIRO ANDO 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
YOSUKE TAKIZAWA 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
YUJI KOBAYASHI 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
TOSHIHIKO NEGISHI 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
MOTONOBU KOYAMA 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
NOZOMI MATSUMURA 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
TOSHIO YOSHIZAKI 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
HARUKI YAMAGUCHI 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉
AKIRA TAKAMORI 〈HAIYUZA-GEKIJOU〉

Special Effect
MASAKAZU TAKAHASHI 〈SHOOTER〉
YUUMI KAWAI 〈SHOOTER〉

LED Vision & Projector Chief
EIJI YAMADA 〈transwork〉
ITSUKA SUGAWARA 〈transwork〉
LEE KWANGHEE 〈KEI’Z〉
MAKOTO UEKI 〈takenaka〉

Laser
SEIKA KANEKO 〈HOKO Creative〉
AYURI IZUMI 〈HOKO Creative〉

Interactive Design & System Development
YUYA HANAI 〈Rhizomatiks Research〉
TATSUYA ISHII 〈Rhizomatiks Research〉
SHINTARO KAMIJO 〈Rhizomatiks Research〉
KATSUHIKO HARADA 〈Rhizomatiks Research〉
YUTA ASAI 〈Rhizomatiks Research〉
2bit
TOSHITAKA MOCHIZUKI 〈Rhizomatiks Research〉
KYOHEI MOURI 〈Rhizomatiks Research〉
SAKI ISHIKAWA 〈Rhizomatiks Research〉
AYA TAKAMATSU 〈Rhizomatiks Research〉
KAHORI TAKEMURA 〈Rhizomatiks Research〉
TAKAO INOUE 〈Rhizomatiks Research〉

Visualization
SATOSHI HORII 〈Rhizomatiks Research〉
FUTA KERA 〈Rhizomatiks Research〉

Concert Merchandise Designer
HIROYASU KIMURA〈Rhizomatiks Design〉

Motion Capture & 4D VIEWS
YOSHITAKA HOMMA 〈Crescent, inc.〉

CG & Visualization
Recollect(Reframe2019 ver) :SATOSHI HORII + DAITO MANABE + YUTA ASAI 〈Rhizomatiks Research〉
DISPLAY(Reframe2019 ver):KAZU KUROIWA + SEIYA KAMATA+ AKIRA IIO 〈1 inc.〉
Record(Daito Manabe Remix) :SATOSHI HORII〈Rhizomatiks Research〉
Koe - Interlude:TETSUKA NIIYAMA〈Freelance〉
VOICE:TETSUKA NIIYAMA + NORIAKI KUROKAWA〈Freelance〉
Pose - Analysis:YUTA ASAI 〈Rhizomatiks Research〉 + 2bit, TETSUKA NIIYAMA + SHINGO HORIUCHI〈Freelance〉
Pose - Perspective:TETSUKA NIIYAMA + SHINGO HORIUCHI 〈Freelance〉
Body - Analysis:FUTA KERA 〈Rhizomatiks Research〉 + 2bit
FUSION:JUNICHI EBE〈Freelance〉, KENTA HASEGAWA + RYOHEI SUZUKI+TOSHIHIKO SAKATA〈+Ring〉
edge:TETSUKA NIIYAMA + SEIICHI OGAWA〈Freelance〉
Kiseki - Visualization:KOSUKE TSUKAGAWA + ALESSANDRO ASNAGHI〈SIGNIF〉
Secret secret(Reframe2019 ver):KENTARO SAISHO + KOUKI KAWAMICHI + AKIHIRO YAMADA〈FOV〉, MAKOTO ISHIDA〈Freelance〉
Lylic Analysis:KENTARO SAISHO+KOUKI KAWAMICHI + AKIHIRO YAMADA〈FOV〉
MUGENMIRAI:Laser programming by YUYA HANAI + DAITO MANABE 〈Rhizomatiks Research〉
Dream Land:YASUHITO TAKAHASHI +TETSURO TAKEUCHI (QUINOGRAFIX)
Challenger(Reframe2019 ver):SATOSHI HORII〈Rhizomatiks Research〉 + KENTA HASEGAWA + KENTA KATSUNO +TOSHIHIKO SAKATA〈+Ring〉

TransportHIROYUKI WATANABE 〈Transworld〉

Tour Coordinator
KENICHIRO YAMASHIRO 〈Intergroove Productions Inc.〉
KEI DAIDO 〈Intergroove Productions Inc.〉

StylistTOSHIO TAKEDA 〈MILD〉

DressmakerToshihiko Sakurai〈saqulai〉

WardrobeCHIKAKO SATOGAWA
YAEPON

Make UpMASAKO OSUGA

HairYUKI SHIMAJIRI 〈TEAM Starter〉

Trainer
TADASHI NAKATSUJI 〈Renewing Therapy〉
TSUKASA TABA

Choreograph Assistant
SAYA 〈ELEVENPLAY〉
YU 〈ELEVENPLAY〉
SHOKO 〈ELEVENPLAY〉

Ticket Sales
TAKAHIRO OHNO 〈LINE TICKET〉
MASAKO SAKURAI 〈LINE TICKET〉
HITOMI KAWAI 〈LINE TICKET〉

Promoter
ISAO YAMASHINA 〈LINE CUBE SHIBUYA〉
MAASA SEKI 〈LINE CUBE SHIBUYA〉
TOSHIYUKI ABE 〈HOTSTUFF PROMOTION〉
SHINYA HAYASHI 〈HOTSTUFF PROMOTION〉
SHIHO SATO 〈HOTSTUFF PROMOTION〉

MUSIC
YASUTAKA NAKATA


Organized by
Shibuya Public Hall Project Team

Supported by
Shibuya City, NHK

Cooperative Company
Dentsu Music and Entertainment

Record Label
UNIVERSAL J

Artist Management
Amuse Inc.

Special Thanks
Crescent, inc. / https://www.crescentinc.co.jp/

Big Special Thanks
All Perfume FANS around the world

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Lana Del Rey / Norman Fucking Rockwell!

2019-12-29 14:14:19 | album l
Lana Del Rey
エリザベス・ウールリッジ・グラント (Elizabeth Woolridge Grant)が本名
1985年6月21日生まれ ニューヨーク出身 
2008年頃から音楽活動が本格化

彼女の曲をネットで視聴していて、気になって聴いているうちに、今年発売されたアルバムを購入。

サッドコアというジャンルに分けられているようだ。
悲しみの雰囲気が漂っているのはアントニー的な感じもする。
ニルヴァーナのカート・コバーンからの影響が最も強いようだ。


2019,8,30発売
5枚目のオリジナル・アルバム


index.jpg


1. NFR
アルバムタイトルの略称
イントロはアジアのどこかの国の曲かと思うような旋律
ピアノ
落ち着いた歌声
ファルセット、ストリングス
サラ・マクラクランっぽさもあるなー

2. Mariners Apartment Complex
ピアノで始まる

3. Venice Bitch
なかなか渋い曲

4. F**k it I love you
しっとり歌い始める
アコースティック・ギターと歌がメイン
ドラムも途中でリズムを刻む
サラ・マクラクランっぽい

シングル曲

5. Doin’ Time
ジョニス・ジョップリンの「Summertime」をカバー
サンプリングもしてるのかな?
鈍いリズムに乗って

シングル曲

6. Love song
囁くように歌う


7. Cinnamon Girl
ピアノと歌で始まる
リズムは打ち込み
シンセの音も入って
気持ちも揺らぐ
良い感じ♪

8. How to disappear
横揺れな静かな曲

9. California
重みのある魅力的な曲
コーラスで歌っている

10. The Next Best American Record
少し高音で流すポップな曲

11. The greatest
動画で視聴したシングル曲

囁く感じもあり
伸びやかな歌い方もあり
哀愁もある
「遠くで汽笛を聞きながら」アリス っぽさも感じたりする。

12. Bartender
歌とピアノ
コーラス
繊細

13. Happiness is a butterfly
ピアノ

ゆったり
強く美しく歌い上げる

14. Hope is a dangerous thing for a woman like me to have – but I have it
裕福な家庭に生まれたけど、あまり幸福じゃなかった
希望を持つと不安になるけど希望を持ちたくなる

シングル曲

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師走 一気に年末だ

2019-12-21 18:03:09 | 日常
ブログもすっかりペースが落ち、じっくりと取り組む時間と根気が無くなってきた。
yaplogが来年1月末で終わってしまうので、仕方なしにこちらに移してみたものの、勝手が違うので、やはりちょっとやりにくい。

尾崎豊を若手のミュージシャンがカバーしている「SONGS」を見たけど
僕の中では、彼を神のように思ったり、親しみを感じたりしている訳でもないし、当時耳には入ってくるけれど
良いなと思った曲は少なかった。
アルバムを近年じっくりと聴いてみたのは
番匠谷紗衣が「I LOVE YOU」を関ジャニの仕分け 番組で歌っていて、衝撃を受けたからだった。
まだ拙い少女の歌声は僕の胸に深く響いていた。
もうこの世に居ない尾崎豊の記録した魅力的なアルバムは10代に作られていた。

石崎ひゅーい などのカバーした歌も悪くは無いんだけどね。
番組を見ていて、ふと思ったのは
20代でこの世を去った彼に
彼が聴いていた浜田省吾や佐野元春の現在の曲を聴いた感想を聞いてみたいと思った。
佐野さんはコンスタントにアップトゥデイトしているので、そうした言動そのものを知った彼が
50代を迎えていたら、彼はどういう音楽をやっているのか、やっていないのか。
何故かふと思った。

そして、今、見聞きするインタビューは、生きているからこそ伝わってくるものなんだと思う。
記者の人たちには、良いインタビューを色んなミュージシャンにして伝えて欲しい。

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番匠谷紗衣 LIVE 2019,12,19

2019-12-20 01:43:23 | 番匠谷紗衣
ツイキャス[emoji:e-64]

2019,12,19 21時過ぎ
録画を残してくれていた

ライヴハウスから
ウーリツァー(やまもとまき)をバックに

1 LAST CHRISTMAS
口笛も

2 幸せの中で
ギターも抱えて

原宿のカラオケで「どんな今も」を歌った。お店のカッコイイ系のお姉さんが番匠谷紗衣さんですか?って。私踊ってたんですよって。
声をかけてくれた。高校3年生の時に自分の部屋で作った曲がこんな遠いところまで届いてるなんてって思ったら、音楽って伝わるんやなって。

3 ここにある光
「元気しかでない」というコメントを読んで
ほんまに元気ない時に書いた曲やから嬉しい

4 恋のぬくもり
新曲

昨日のラジオで、サンタさんに何が欲しいですか?って聞かれて
マンションって答えたら、ドン引きされて・・

3月25日 BIGCATワンマン
1月25日 フェスに参加
1月26日ファンイベント ギリ60名 
MUSE BOX 心斎橋 13時

5 MY FIRST GOOD-BYE

まきさんが、ジャズとかブルースがお好きなんで
ちょっと古くさい感じで作った曲

まきさんに話をさせようとする紗衣ちゃん

6 自分だけの空
アカペラでリクエストでアンコールに応えて

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Kaito / Nokton

2019-12-06 08:22:39 | album k
NOKTON.jpg


Kaitoのアルバムをネットで本人の情報から知って購入
試聴を何度もしていたけど、とても素晴らしく、久しぶりにじっくり何度も聴くアルバムになりそうだ。
最後のインタビューの内容にもあるように、僕と共通する要素として、YMOと「ブレードランナー」がある。
メランコリックな要素がこのアルバムにも感じられるのかもしれないけど、最新デジタルなんだけど肌触りのあるテクノロジーという感覚かな・・
何よりも今は
ヘビロテ中なんだ


以下はコピペ
本人撮り下ろしの美しい夜景写真をブックレットに収録

Noktonと題した今作品はいつもとは中身の違ったコンセプチュアルなKaitoのニューアルバム。
前作 Until the end of timeから既に6年が経ち今表現したい感情を一台の楽器を通じて露わにすべく挑んだ新生Kaitoスタートの序章。アルバムタイトルのNoktonは夜を意味し、人の心が特に揺さぶられる日の沈んだ時間、それは時に、激しく、優しく、切なく、悲しく、暖かく、心の揺らぐ特別な時空。自らの意識と音がコネクトし完全同期が芽生えた時、初めて音には魂と息吹が吹き込まれる。音を通じて自分を丸裸にして見たくなったのかも知れない。原点回帰とも言える。
Noktonとはそんな思いから出来上がったアルバム。
次に繋がるKaitoの6作目となるフルアルバムは既に楽曲も出揃い準備も出来上がる段階にある中、再始動をする序章としてこの作品を先ずは打ち出しておきたかった。
過去のリリースの中でも最も異色な今作は単なるアンビエントではなく、感情を揺さぶりつけるメランコリックなサウンドスケープ。
いま生きている証しを刻み込みたかった音。
HIROSHI WATANABE (COSMIC SIGNATURES, KOMPAKT, TRANSMAT)

Kaito 『Nokton』
Release Date:2019.12.04 (Wed.)
Label:COSMIC SIGNATURES


1. The Never Ending Dream (Nokton1-1)
低音の泡ぶくが沸々と湧きあがってくるような
アフリカの音楽のようなリズムが電子音で音楽が好きな心が捉えられる


2. Passing Through Darkness (Nokton1-2)
タイトルの通り、暗闇を通過してくるものを感じる
振動する空気を体感して、過るものは過去に見た光なのかもしれないし、これから見たい光なのかもしれない
ふとrei harakamiの曲を聴いている時に浮かぶ感覚になる時があった

3. Concentrate On The Next Step (Nokton1-3)
リズムの音が素朴に広がっていく
次のステップを踏む前の集中している感覚なのか自分を鼓舞する感じもある

4. Be There (Nokton1-4)
低音で響く音色 跳ねていくように 次々と溢れてくるもの 
音の重なり うねり 

5. The Human Heart (Nokton2-1)
6. Follow Me (Nokton2-2)
7. Chaser (Nokton2-3)
8. Someone I Care a lot About (Nokton2-4)
9. Become You Yourself (Nokton2-5)
10. Nothing Else (Nokton3-1)
11. Inverted Sight (Nokton3-2)
12. Time Flower (Nokton3-3)
13. It Is (Nokton3-4)

以下はインタビューをコピペ
――HIROSHI WATANABE名義では2016年にトランスマットから『MULTIVERSE』を発表していますが、KAITOの新作が6年も空いたのは理由があるのですか?
 「本来5作目として出そうとしていたKAITOのアルバムを2017年の頭から作り始めていたんです。実際に収録楽曲もほぼ出来上がっていたんですけど、それを作っている最中にいろいろな出来事が起きてストップしてしまい、アルバムをまとめあげるのってすごくエネルギーを使うんですけど、それがいったん自分の中で“あ、今は無理だな”と思ったことで、(アルバムの制作を)やめてしまうんですよね。で、そのあとに自分の活動を再スタートするために気持ちをリセットする感覚? リハビリのような感じでトライアウトしていったものが『Nokton』なんです」
――KAITOはアルバムを出したあとにその対となるようなビートレスなアルバムを出すという流れがありました。でも今回はその図式とは違う作品だというわけですね。
 「まったく違いますね。KAITOというプロジェクトで表現したものの中では異色な感覚が自分の中で芽生えたんです。その芽生えたものを止めちゃダメだと思って、出てくるならあふれ出させてしまおうと思いました」
――今までと違う感覚が芽生えたのは、制作中断の要因となった出来事が影響しているのではないかと推測されます。もしよければ、お話ししていただけないでしょうか?
 「はい。このことは自分に近い人や友人にしか話さなかったことなので公にするのはじつは今回初めてなんですが、僕の母親が2017年の夏の終わりに心筋梗塞で突然他界したんです。めちゃくちゃ元気な人で、バリバリピアノを弾いてた人なんですけど、突如この世から何も語らず一瞬で去り。そして、その半年後に僕にとって深い恩人であり長年僕たち家族を影で支えてくれた奥さんのお父さんがやはりこの世を去るんです。5年闘病しての最期でした。このふたりの異なる最終局面みたいなものをたった半年で体感してしまったこと、この出来事を受け止めないとならないことで、一回立ち止まって考える時間が生まれました。あらゆる感情や気持ちの整理整頓ができない間は暫く自身のオリジナル作品を作るという活動への意欲を失いましたね。ただずっとそんなわけにもいかないわけで、真っ直ぐに前を向くというきっかけの一つになったのが『Nokton』です。だからすでに一作できあがっているにもかかわらず、これを先に出したいと思いまして。ようするに、もう一回自分を“ここ”に戻してくれた音楽たちなんです。だから構造というか構想もシンプル。感じるものを音の中でどこまで素直に表現できるんだろう? っていう、いわば原点回帰みたいな感じです」
――感情を外側に発散するというよりは自分の内面を探っていくような音ですよね。
 「そうですね。小~中学生の時の、シンセサイザーに興味がわいて、たった一台のシンセサイザーをいじくり倒しながら“どんな音が出るの?”ってワクワクしている感覚みたいなものを、この楽曲を作っている時にもう一回感じることができた。いろいろなプログラム、シーケンスを詰め込むんじゃなくて、骨組みだけの状態でどこまで人の気持ちを動かすことができるのかっていう。歌を歌える人なら歌声一つで目の前にいる人を泣かせるぐらいの感動を与えられるわけじゃないですか。それぐらいのバイブレーションを音に込められることができたら最高だなって思った感覚をつめこんだ感じです。だから使った楽器は一台だけ。一台のシンセサイザーを使ってシンプルなループを組んで、楽器と自分が一体化し無心にパラメーターを動かすことで自分の気持ちをつめこむというか。だから今までの楽曲の作り方でいうと、細かいところまでオートメーションを書いたりとか、レイヤーのものすごい緻密さを突き詰めるとか、ある種音数も多いけどそれがまとまって聴こえるようにするっていうところをゴールとして作っていたので、そこからは一線を画しています。今までの自分の表現方法とは違うものがここに生まれ出てきてくれたし、それに対する僕自身の喜びがあったと思うんですよね。“これで十分じゃん”みたいなことがやっと見えた。どんな楽器でもものすごい密度の時間をかけてマスターすれば、人の感動につながる表現方法になると思うんですけど、もっとそれを深掘りしていくと楽器をマスターするかしないかじゃなくて、伝えられるかどうかっていう人の熱量だと思うんですよ。熱量がそこに込められていれば十分伝わるんじゃないかと」

――そもそもKAITOはどういう経緯で生まれたプロジェクトなのですか?
 「現状だとKAITOと本名名義で活動する2つがメインになってるんですけど、なんの違いがあるのかといったら、KAITOは99年に日本に戻ってきてゼロからもう一度自分のスタイルを模索していく中でできあがっていった楽曲を、ドイツのケルンにあるコンパクトってレーベルが出そうよって言ってくれた中で生まれていったプロジェクト名で。彼らが“本名もいいけど、なにか日本語のプロジェクト名をつけようよ”って言うのでいろいろ考えたんですけど、いいのが思い浮かばなくて。ぢょうど息子が生まれたばかりだったので、“KAITO(カイト)”って名前なんだけどと話をして。彼らは日本人は名前に意味を持ってるんだろ? どんな意味なの? って聞いてきたので、この子の名前には“宇宙の謎を解く”っていう意味でもあるんだよと伝えたら、“ワォ、それしかないじゃん!”って息子の名前を使うことになったんです」
――それが今も続いている。
 「だから、僕にとってKAITOというのは、家族と出会って、ともに生きて、ともに成長させてもらっているみたいなテーマなんです。自分が親として生かしてもらってる感覚とか、自分と子供との距離感とか、家族っていうあらゆるものが根底にあって、そういうものの中から感じた音をダンス・ミュージックにコンバートするのがKAITOでした」
――だからこそ、ジャケットにもカイト君の写真を使い、成長していくさまヴィジュアル面でも見せてきたわけですね。
 「自然とそうなっていったんです。だけどある時期から、息子本人をヴィジュアル化するのはやめたんです。指をくわえているちっちゃな赤ちゃんっていうところからスタートして、そのイメージ像を一定のところでストップさせることで、成長しつつも一定の世界観を保とうとしていたところがそれまではあって。でも彼が徐々に成長していく中で、僕がそれを日記みたいに追っかけていくプロジェクトであっちゃいけないなって思うようになったんです。たまたまそういうきっかけをもらってKAITOってプロジェクト名を名乗っているけど、本来は別々のものだから、これは分離させないといけないんだなと感じて。なので、3作目(『Trust』)までは子供のシルエットを使ったり、ジャケットに出してたんですけど、4作目の『Until The End Of Time』ではガラッと変えて、KAITOは僕自身で完結させるためのプロジェクトに置き換えました。そこの延長線上で新しい物語が生まれ出てきたのが『Nokton』です」
――アルバム・タイトルの『Nokton』という単語を検索してみたら、“カメラの広角レンズ”と出てきて。あと、エスペラント語で“ある夜”という意味もあります。
 「僕カメラ大好きなんでずっと写真を撮り続けてきてるんですけど、レンズの名称でもあり、いろいろ語源を辿って調べてみるとエスペラント語の会話の中で使う単語としても綴られる言葉でして、ドイツのフォクトレンダーという古くからあるブランドを日本のコシナというレンズメーカーが今は引き継ぐ形で作っているんですね。その中にNoktonというレンズ・シリーズがあるんです。レンズのF値が1.5以上、ようは暗いところもシャッタースピードをかせげる明るいレンズ。今僕が使っているレンズはすべてフォクトレンダーなんですけど、なかでもお気に入りのNokton 40mm F1.4 SCというレンズを使って夜に撮影をするっていう楽しさがあって(今回のアートワーク、冊子で使われた写真はすべてこのレンズを使用)、夜の静まり返った世界観って、感性が敏感になってる時間帯でもあると思うんですよ。それで今回、自分の中に潜んでいた何かを感じた時に、夜っていうイメージにビシッとシンクロしたというか。べつに夜に聴いてほしいってことではなく、そういうテーマ設定にすることで、僕が感じた何かに、人によっては同調しやすくなってくれるだろうし、そういうことを語らなくても、この世界観の中から勝手に感じてくれたことがシナリオとしてたくさん出てくるんじゃないかなっていう思いからなんです」
――今までトランスマットやコンパクトなどさまざまなレーベルから作品を発表されてきていますが、2016年には自身のレーベル、MUSIC IN THE DEEP COSMOSも立ち上げられましたよね。それはどういう理由からですか?
 「じつは今作品からレーベルの名前を“COSMIC SIGNATURES”に変えたんです(笑)。昔に比べたら作品が出しやすくなったけど、本当に自由に出せているかっていうと、どうしても第三者のフィルターがかかるし、ジャッジがそこに生まれるわけですよね。そういうものから抜け出したかった。純粋に自分主体で自分ディレクションっていう領域を欲しくなっちゃったっていうだけなんです。だけどそれが全部じゃなくていいし、第三者がいることでより良くなるものもあるので、それを否定しているわけじゃなくて。でも自分でいいと思えるものを出せる領域があることで違うバランスがとれるんじゃないかなって思ってます」
――COSMIC SIGNATURESでは今後どんなことを計画していますか?
 「まず、このKAITOっていうプロジェクトを出すための発信地としてもう一回ゼロから立ち上げなおした感覚もあるので、このあとにはさきほど言った、2年前に作り始めていたKAITOの6作目を来年に出すつもりです。内容は贅沢にもギタリスト5人、ベーシスト1人、計6名のミュージシャンをそれぞれ楽曲の中でフィーチャーさせてもらってる作品なので、またベクトルが違うんですけど、それは言ってみれば、本当のKAITOの姿でもある。『Nokton』は僕のシンプルな内面に向き合った作品でもあるので。でもこれを先に出さないと、それ(KAITOの6作目)を出せないっていう気持ちがこみあげてしまったので、これこそ自分レーベルの良さですよね。ライヴだったら生のドラマーとシンプルにコラボレーションして『Nokton』の楽曲にドラム入れてもらうのもありだなと思っているんですけど、作品性としてはこれで十分。このあとにビートありヴァージョンが出ることもないと思う! と言いつつ、じつはかなりひっそりと『Nokton Vol.1』という実験的に先行リリースしていた作品があるのですが、そちらにはビートを入れたテイクも1曲だけボーナストラックとして入れてたりします。その『Vol.1』はアルバムを出すためにすでに配信販売からは削除しましたのでビート・ヴァージョンを持っているコアファンやリスナーの方へは、心からありがとうです。これからも大事に聴いていただきたいです」
――WATANABEさんはシンセサイザーを使ったさまざまなタイプの音楽が出てくるのをリアルタイムで接してきた世代だと思いますが、テクノポップのようなタイプの音楽についてはどうでしたか?
 「YMOはすごく聴きましたよ、でもクラフトワークに対しては興味がなかったんです。なぜか僕が求める音はこっちじゃないなっていう感じがあり、よりもっと今の僕のアイコニックなサウンド・イメージにつながっていく、シンセパッドで空間を埋めていくような感じの、いわゆるニューエイジ・ミュージックのほうが僕の発想のルーツでもあったんです。このへんの話の延長線上でいうと、このアルバムもそうなんですけど、僕が多分表現しようとしている90パーセントは、いわゆるメランコリックで情熱的なもので、哀愁でもあるんです。なぜか哀愁大好きで(笑)、YMOにはテクノポップと言われながらもその哀愁やメランコリックさがじつにふんだんにあったと思うんです。だから好きでしたね。自分の中にずっと流れ続けているメランコリックでディープな深いシンセパッドの利いたアンビエンスに求めたものは、メジャー/マイナーのコードのハーモニック感でいったら、メジャーの明るさよりもマイナーコード感というか、ずっとその世界を懸命に掘り下げているのはありますね。そういうところでいうと、シンセサイザーの音を軸にして空間を埋め尽くしていくヴァンゲリスの世界観には影響を受けましたよ。それはやっぱり映画『ブレードランナー』からなんですけど。今回もテーマとしては“夜”ってつけていますけど、ある一つの形のない空間が常に自分の中にあって、その空間を埋めるための音を演出している感覚、まさにサウンドトラックのような演出です」
――発想のルーツにニューエイジ・ミュージックがあるとおっしゃっていましたが、ニューエイジの人たちって、スピリチュアルな方向にいきがちですよね。『Nokton』も自分の内面に向き合っていくという性質上、一歩間違えばそうなってしまう可能性もある。だけど、そうなっていないです。WATANABEさんの過去のアンビエントの作品にしてもそうなっていない。それはどうしてだと思いますか?
 「それは嬉しいですね。今までいろいろなインタビューを受けたけど、初めていただいた質問かもしれない。スピリチュアルという言葉や、世界に対してどう感じているかっていったら、めちゃくちゃ好きだし興味があるんです。好きですよ。でも、一つ言えるのは、SNSや過去にブログなどや作品の中でもよく発信していることなんですけど、一つだけの宗教というものが軸となるような生き方に対して正直に自分はまったく興味を持ってないんです。もちろんだからといって何も否定もしません、生き方そのものは完全に自由ですから。ただ自分にとってはそういうことのくくりで生きることに対しては生涯フリーダムでいたいと思ってるんです。なので、というかそんな感覚の中、どんな宗教をフォローしている人たちが聴いても同じ目線や視点になってくれるような、フラットな、中間地点に音楽をおきたいというか。そう思ってるのでもしかしたらスピリチュアルな匂いがないんじゃないでしょうか。まだ全然自分には力がないと思ってますが、人種や宗教を飛び越えて音という媒体を通じてあらゆるものが同じ目線でつながっていくことができる、そこに自分自身の音楽が少しでも力になれるなら、生まれてきた意味があるんじゃないかと。だから僕は音楽をやるのかなと思うんです」

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