霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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日本の食糧問題

2006-03-20 18:21:37 | 
「日本の食糧問題は、農民の問題ではなく非農民の問題だ。」という意見を何回か目にした。
農民は、農業が嫌になったら止めればよい。それでも、自分が食べる分は何とかできる。しかし、農民でない人達は食糧のすべてを外国に依存しなければならなくなり、有事の際に食糧の確保が困難となる。従って、食糧問題を真剣に考えなければならないのは、食糧の生産手段を持たない人達なのだ、という。

人口の急増等により世界が食糧危機を迎えるのではないかと囁かれている中で、我が国の食料自給率は年々低下し、主要先進国の中で最低の水準だという。食糧問題は危機管理の最優先事項だと思えるのだが、そのような問題意識を為政者はあまり持っていないようだ。日本と同じような島国であるイギリスは第二次世界大戦当時、今の日本と同様の自給率だったため、食糧確保に大変な思いをした。その反省から、今では100%を超えているとのこと。
当然、日本もこのような歴史の教訓に学ぶべきなのだが、農水省が今進めようとしている大規模専業農家育成策(裏を返せば小規模農家切捨て策)は、食糧自給率低下に更に拍車をかけるような気がしてならない。


写真は、土壌分析をしてもらうために乾燥中の土のサンプル。完全に乾燥させてから、細かく砕いてふるいにかけ、粉状にしてから提出する。現状把握ができずに適切な肥料等を施すことはできないはず。この当たり前のことが今までやられていなかった。今回、水田四カ所、畑二カ所を調べてもらう予定だ。

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