霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

反常識

2008-12-04 22:37:15 | 
もち米は乾燥を抑えた方が美味しい。
これは餅屋業界では常識であることが以前「現代農業」でも紹介されていたが、我が家ではそれを長年の経験で知っていた。

「田村の梅」や「ごますり団子」で有名な松栄堂菓子店の二階堂副工場長も「真っ白なもち米は見た目は綺麗だが、水分を15%以下にすると過乾燥となり味が落ちる」と述べている。
しかし、農協にもち米を出荷する場合は15%以下でない受け入れて貰えないようだし、産直の店頭でも我が家を除くと皆「真っ白なもち米」だけが並んでいる。

敢えて乾燥を抑えている旨をPOPに書いて三年目を迎えるがなかなか浸透せず、相変わらずマイナーな立場のままとなっている。

しかし、遠隔地から毎年注文して来る「味の違い」が分るお客様も居るので、信念を曲げることなく頑張っている。




南天の実は咳止め薬として有名で、赤南天よりも薄黄色の白南天がよく効くということだが、真偽のほどは定かではない。

今朝の毎日新聞の川柳に「慣例も出発点は型破り」というのがあったが、半透明のもち米もいずれこの川柳のようになるものと信じている。 

コメント (5)
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