サイカチ

サイカチは莢（さや）を水につけて手で揉むとぬめりと泡が出るので、昔はこれを石鹸の代わりに利用したらしい。
そのサイカチを「利用してみたい」とバド仲間のＡチャンから依頼があった。
女性から頼まれると嫌とは言えないオジサンは、ハウスの屋根張りを終えてから家の前の峡谷に下り、未だ枝に残っていたサイカチをゲットして来た。

若いながら上級レベルの彼女からはいつも学ぶことが多いので、それに対するささやかなお礼のつもりで今夜の練習に持参した。



昨夕は、脱穀した大豆を篩いにかけながら素晴らしい天体ショウを見ることができた。
「荘厳な」とか「神秘的な」という修飾語を付けても表現し尽せない美しい三日月で、更にその直ぐそばに木星と金星が光り輝いて華を添えていた。

無事に還暦を迎えることになったオジサンの「50代最後の夜」を天はこんな形で祝ってくれたのだろうか。