霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

かさい農産

2015-01-29 21:18:37 | 経営
認定農業者の会の現地研修会があり、三ケ所の営農組織を見学した。

いくら法人化し組織を大きくしても手のかかる野菜作りで「労務費を払って経営を成り立たせることは困難」
というのが私の問題意識だった。
今日の見学会ではその点を究明したかった。


(10数棟が連なるハウスの一つで小松菜を栽培)

市内川崎の(有)かさい農産では格調高い経営理念を持ち、それを野菜作りに実践している素晴らしい会社だった。
しかも、安全な農作物の生産をするため人手をかける野菜作りをしていた。

「このやり方で労務費負担をどうクリアしているのか?」と質問したら、社長の回答は「未だクリア出来ていない」
と明快だった。
「社会と連携を大切にし、新しい農業の形を創造する」のが「目指す農業」とのことなので、私の質問はもしかする
と愚問だったのかもしれない。


(ミズナを機械で包装しシールも貼付)

農家が保育園機能、教育機能、老人介護機能等々の多面的機能を有していることは肌で感じていたが、葛西社長が
「農業は生命維持機能、健康機能、医療機能、教育機能等々多面的機能を有している」と説明するのを聞いて「ハッ」
とさせられた。


(熱っぽく説明する葛西社長)

農地が多面的機能を有していることは周知の通りだが、農業も同様の機能を有していることに気付かされたのが
今日の見学会の最大の成果だった。

「お金だけで農業の魅力は語れない」が、これからは農業、農地、農家の多面的機能「豪華三本立て」をウリに
農業の魅力を伝えて行こうと思った。
コメント
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