霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

毎日新聞「余録」

2016-02-18 21:37:22 | 社会
発表されたサラリーマン川柳100選を見て「ましゃロス」「自撮り棒」「Siri」と意味不明の言葉が
散見されたのは「世の中の流れから取り残されている証拠かもしれない」と思った。
 
今朝の毎日新聞「余録」はサラリーマン川柳と併せてアリの集団習性について触れていた。
アリの習性についてはサラ川同様に以前から関心があったので興味深く読んだ。
朝日や讀賣に較べると読者数が少ないと言われている毎日新聞なので読まれてない人のために敢えて
全文を紹介することにした。


(今日は一時間しか取れなかったので伐採作業のみとし、帰りに昨日積み残した薪を持ち帰った)

毎日新聞2016.2.18「余録」
「『さあやるぞ』区切りのコーヒー7杯目」。第一生命サラリーマン川柳のホームページで歴代作品を見れば、職場で
くつろいでしまう方々の句も目立つ。あげくに「わが社でも 無駄は無いかと 俺を見る」という目にもあう。
「打ち合わせ 次回の日時を 決めただけ」には大きくうなずく方もおられよう。もっとも「静けさや 空気読む人
 眠る人」ともなれば何やら怖い静寂である。現実には仕事熱心な人がいてこその手抜きやサボリだろう。

「君の職場は何人ぐらいの人が働いているの?」「半分ぐらいかな」-----は米国のジョークだが、アリの世界でも働き
アリのうち2~3割は働かないアリなのだという。今までの研究では働くアリだけのグループを作っても必ず一定の割合
で怠けるアリが現れるそうだ。
北海道大学などの研究チームは日本に生息するシワクシケアリのコロニー(集団)を観察し、働かないアリは働くアリが
疲労した時の交替要員であるのを突き止めた。最初に働いていたアリが疲れて休むようになると、今まで働いていなか
ったアリが働き始めたのだ。

働くアリだけの集団は一斉に疲れて働けなくなり、滅びてしまう。一見非効率な働かないアリは集団の長期的存続には
欠かせない存在だったのだ。またシュミレーションでは働き度合いがばらばらの集団の方が勤勉なアリだけの集団より
生き残りに有利なのも分かった。

「人は皆有用の用を知るも、無用の用を知るなきなり」。
役立たずと思われるものにも大事な役割があるという荘子である。
高校の漢文を思い出し、8杯目のコーヒーを飲み始めた方もいるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする