小型運搬車は、エンジンはかかったもののロウでも自力走行が覚束ない非力状態だった。
電動式の大豆脱穀機は真ん中が凹んでしまった。
耕運機はエンジンはかかったものの、クラッチレバーを含むあらゆるレバーが動かず、
人力で引きずり出した。
ハウス専用だった小型トラクタは故障知らずの優れものだったが、エンジンが作動せず
ウインチで引きずり出してトラックに積み込んだ。
引取りに来たクボタのOさんが「頑張ってくれたトラクタなので記念写真を撮ったら」
と提案してくれたので素直に従った。
そして、「機械にも魂がある」と何かの本に書いてあったのを思い出し、長年の労苦に
感謝し、脱帽して見送った。