降雪の伴う真冬日が明日まで続く。
人間世界で古狸は「年をとって経験を積み、悪がしこくなった人間」を
指すが、自然界の古狸は、やせ細り毛の一部が剥がれ落ち、気の毒なほど
哀れな姿を曝す。
今年も恍惚気味の古狸が家の前をうろつき始めた。
追い払おうとしてもヨタヨタしたり転んだりして足許が頼りない。
今の時期になると毎年のように「死に場」を求めるかのように姿を現し、
春に雪が解けると骸になっている。
鶏舎の堆肥搬出をスプレッターに直接積み込むつもりだったが、積雪で
田畑への直接散布が困難となったことから、運搬車で近くの畑に仮置きす
ることにした。
しかし、厳しい寒さに身体が馴染んでいないので、「明日出来ることは
今日するな」の格言に従った。