霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

天然クーラー

2006-08-26 18:58:54 | 生活
オバサンは朝から晩まで多忙な日々を送っている。
朝夕は産直へ出荷のための収穫やパッキング。昼は、畑で夏野菜から秋野菜への切り替え準備作業が続いている。
当然、夜は遅く朝も早い。農作業のほかに食事の準備もしなければならない。
こんな毎日を送っていたのでは寝不足と疲労で参ってしまう。
それを支えている秘密は昼寝にある。
昼食後、タップリ一時間半は休む。



外は炎天下の真夏日が続いているが、家の中は涼しい。
家の裏にある杉林を通って涼しい風が入り、天然クーラーの役割を果たしている。
部屋にはクーラーも無ければ扇風機も団扇も無いが、この自然の涼しさが安眠を約束してくれる。
夜も窓を開けたまま眠るので、熱帯夜とは無縁の世界で暮している。

最近は、風が涼し過ぎて窓を閉めなければならない夜も出てきた。
徐々に秋風っぽくなって来ているようだ。
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手芸品

2006-08-25 19:31:24 | 趣味
ブログのプロフィールのニックネームを「霜後のオバサン&オジサン」に修正した。
「オバサンだけ、と勘違いする読者が居るのでは?」というアドバイスを受けたもの。
それと合わせて産直に出荷している米・野菜等の主なものも掲載した。
少量多品種栽培の面目躍如というか、品種だけは沢山あるが、文字数に制限があり一部割愛した。

その中に異色なものとして手芸品がある。
これは、オバサンの妹が趣味で工夫を凝らしながら作っているバック、ポシェット、小物入れ、香り袋、ペンケース、メガネケース等を「道の駅」の物産館で販売しているもの。
出品者としてオバサンの名前を貸しているため、事情を知らない生産者仲間から「農作業だけでも大変なのに、よく手芸をする時間があるね」と声をかけられ、その都度「妹が作ったもの」と言い訳をしている。
オリジナリティが有り、値段も安いとあってソコソコ売れている。

農業に従事する稼働を時給換算すると100円程度となり、半分道楽みたいなものだが、この手芸も材料の仕入れや作る手間ひまを考えると決してペイしているとは思えないが、お金では量れない歓びがあるようだ。



「道の駅」の物産館に飾ってある手芸品。
先週開店祝いに訪問した時に、素敵な作品を並べたお店を写そうとオジサンはカメラを持参したが、勧められるままにビールをご馳走になり、ヘラヘラしている内に忘れてしまった。
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豪雨

2006-08-24 19:03:56 | 
8月に入ってから雨らしい雨が無く、堤の水も水位が低くなる一方だった。
幸い「花水」に必要な水は確保でき、無事「落水」まで至ったので一安心したところ。
だが、畑作物は水を必要としていたので一雨欲しいと願っていた。
しかし、待ちに待った今年初めての夕立は凄かった。「干天の慈雨」などという生易しいものではなく、まさにバケツをひっくり返したような雨で、自然のパワーに圧倒されしばし呆然と眺めていた。
約一時間で100mmに達した雨が止んだ後、念のため田んぼを巡って驚いた。
堰の水が水口から逆流したり、農道を乗り越えたりで、一昨日水を落としたばかりの田んぼは、流入した水で一杯となっていた。
そして、堰は徐々に水嵩を増し身の危険を感ずるほどで、いつもののどかな田園風景はそこには無かった。

もう今年の豊作はほぼ約束されたような雰囲気でいたが、これから台風シーズンを迎えるので自然相手の農業は「収穫するまで分からない」と実感した。



一夜明けた堤の排水口。ここは一番大きい堤で、周辺の丘陵地帯や林から水を集めて来て、いつも絶やすことなく水を流している。
昨日は、このU字溝の一番上まで水位が上がり、怒涛の勢いで水が落ちていた。
水量を調整するために置いていた土嚢は跡形も無く流され姿が見えなかった。


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「トウモロコシは鮮度が命」

2006-08-23 21:12:47 | 野菜
お盆の繁忙時にオジサンはドジを踏んでトウモロコシを50本程を無駄にしてしまった。
少量多品種栽培農家としては決して少なくない量だ。
販売のピークが過ぎたにも係わらず、売れ行き好調に気をよくし、一日の出荷量を増したため売れ残りを出してしまったのだ。
ゴールデンウイークの時にもタラノメで同じ過ちを犯している。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で我ながらなんとも情けない話しだ。

勿体ないから自家消費に回すといっても量が多過ぎる。収穫から三日目のトウモロコシがどんな味となっているか試食用に一本だけ残し、残りは鶏の餌に回すことにした。
通常自家消費に回すハネモノは実入りが悪いものや虫の被害にあったもので、その中でもヒドイものは鶏の餌に回している。
鶏はトウモロコシが大好きで、人間が食べた後のトウモロコシでも喜んで突っついている。

試食してみて驚いた。「トウモロコシは鮮度が命」と日頃からお客様に説明し、少しでも鮮度が保てるように皮付きのまま出荷しているが、これほど味が落ちるとは予測していなかった。一緒に茹でた当日のハネモノと較べると甘味が殆んど無いに等しく、トウモロコシの形をした何か別の食べ物という感じだった。
アスパラガスやエダマメも鮮度が落ちると急激に味が落ちるので、これらは出荷当日に完売できる量に調整しなければ、と肝に銘じた次第だ。

その日、ハネモノでも無く人間の食べ残しでもない立派なトウモロコシを一羽に一本以上の割合で与えられた鶏達は、いつもの習性で争いながら10分ぐらいで綺麗に平らげてしまった。
「こんなご馳走二度と無いのだから、もっと味わって食えよ」と言ってやりたかった。



道路に面した田んぼの土手にバアチャンが観賞用のお花畑を作っている。
花に適した環境らしく、庭で育てたものより綺麗で大きな花が咲くという。
中山間地にはこのような高い土手が多く、米作りにはハンディとなっているが、花や山菜等の栽培に活用し、ハンディを強みに変えて行きたいと考えている。
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田んぼの「落水」

2006-08-22 21:21:57 | 
稲の開花時に、田に注ぎ入れる水を「花水」と呼ぶ。花水の時期が過ぎ、いよいよ秋の収穫に備えて田んぼを乾かす「落水」が始まった。この時期はできるだけ遅いのが理想だが、水はけの悪い田んぼが多いのでゆっくりしていると田植えみたいな稲刈りをする破目になる。
それでも昨年よりは二日遅らせている。
水不足とならないように毎日のように田んぼ巡りをしたオジサンは、苦労して入れた水を全部落とすのは何か勿体ないような気がしてならなかった。

一枚の田んぼに二~三ヶ所の落ち水口があるが、昔ながらの土嚢や石で止めてある所が多く、全部を終えるのに3時間ぐらいかかった。塩ビバイプを埋めている所は簡単に開け閉めできるので、農閑期に土方作業で切り替える予定だ。
[写真は勢い良く流れ落ちる「落水」]


□ 蛇足
例によって汗ダクダクで最後の田んぼの水口に置いてある石を持ち上げようとした時、草むらに隠れていた大きな蛇が突然動き出し目の前に現れた。ビックリして大きな悲鳴を上げ飛び退いた。その時に足場が悪く転んでしまい、身体を支えようとして咄嗟に着いた右手の着き方が悪く、右肩が骨折したのではないかと思われるぐらいの激痛が走った。
これから秋のスポーツ大会シーズンを迎えるというのに、一番肝心な右肩を傷めたのではバレーボールもバドミントンも出来なくなってしまう。
激痛に顔をしかめながら、最初に頭をよぎったのはその事だった。

今日のアクシィデントはそれだけで済まなかった。
その後、トラクターで畑を耕していたとき、隣のトウモロコシにかけてあったネットをロータリーに引っ掛けてしまい、絡んだネットをはずすのにオバサンと二人で一時間もかかってしまった。
痛い右腕を使っての取り外しは、まさに泣きっ面に蜂。
踏んだり蹴ったりの散々な一日となった。
これは、昨日道路で誤まって轢いてしまった蛇のタタリかも?
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