霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

畑の中の熱闘甲子園

2006-08-21 19:09:07 | 野菜
トウモロコシの収穫が終わると、幹は切り倒して牛の餌に回し、根は掘り起こして堆肥とする。
遅く撒いた分が未収穫だが、収穫を終えた分から順次片付けて掘り起こし、秋野菜の作付け準備となる。

昨日はトウモロコシの根、今日はラッキョウの掘り起こし、と暑い中で汗ダクダクの肉体労働が続いている。
夏の高校野球は早実の優勝で終わったが、我が家の熱闘甲子園は明日以降も続く。

もっとも、今日のラッキョウ掘りは残り僅かの所で終わりとなった。休憩無しで突っ走っていたので、最後は「鍬を持つ手が震えてる」状態となってしまった。
高校球児と違って、延長して戦う体力は既に無い。



写真は風にそよぐ稲穂。
これまでは水を必要としたが、これからは土が湿っている程度で構わないという。
間もなく「実るほど頭を垂れる稲穂かな」状態となる。
これは人間という生き物にはマネの出来ない芸当だ
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二頭目の仔牛

2006-08-20 21:34:16 | 家畜
先月の上旬に引き続き、また仔牛が生まれた
今回の親牛は初産なので無事生まれるまで心配だった。
自然分娩での出産を期待したのだが、脚が出てから時間がかかり結局はジイチャンが引っ張り出す形となった。
こうゆうのを何分娩というのか知らないが、親子とも無事だったことが何よりだ。

出産を終えた親牛に、バアチャンがズイギ(里芋の幹を乾したもの)を用意し、食べさせた。後産を楽にする効果があるという。乾燥したズイギは、このような時のために常に冷凍庫に保管してある。

先月生まれた仔牛は随分大きくなり、凄いヤンチャ坊主で牛舎の外に飛び出したりして親牛を心配させている。
今度の仔牛は弟分になるが、お兄ちゃんに負けないように元気に育って欲しい。



牛の飼育はジイチャンと息子が担当している。
オバサンもオジサンも牛は苦手だ。
仔牛を近くで撮影したかったが、親牛が怖くて近寄れず、主役のピントがずれてしまった。

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第二の開拓 その二

2006-08-19 14:45:12 | 野菜
この写真は「道」ではない。
畑を休んで牧草地にしていた所を畑に復活させようとして、一部を試行的に小型トラクターで掘ったもの。道路沿いにある細長い土地だが、予想以上に面積があり、また日当たりの方も心配するほどのネックとはならないと見た。これなら十分に立派な畑として活用できそうだ。

減反政策のあおりか、田や畑の耕作を止めてしまった土地が結構ある。
「里山ビジネス」とは別に、本来の「アグリビジネス」としてそれらを一つひとつ畑として復活させたいと考えている。
その第一弾が先日紹介した里芋畑で、今回は第二弾となる。ここにはニンニクや花を栽培したいというのがオバサンの構想だ。




昔は、畑作物は自家消費する以外は、市場に出すか行商スタイルでの直接販売しかなかった。亡くなった祖母は野菜を背負って行商をしたそうだが、それは作る以上に大変だったという。
今は「産直」という有力な販売ルートができている。この販売チャネルを活用しない手はない。

畑作物は手がかかるので余計な稼働がまた増えることになるが、手間ひまかけることには抵抗感は無い。もの作りの喜びの方がそれを上回ると思っている。

この第二の開拓は、「お客様は来ているのに売るものが無い」という「道の駅」や「新鮮館おおまち」の嘆き解消にも役立ち、勿論お客様にも喜ばれる「三方一両得」の取り組みと自負している。

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生産して売る歓び

2006-08-18 23:03:10 | 野菜
お盆シーズン中は「産直」の売上げが絶好調だった。
朝だけでなく二度三度と追加出荷する日が続いた。
さしもの繁盛期も今日あたりから平常ペースに戻って来たようだ。
期間中、二人でしゃかりきになって働いたが、その成果となる月末の売上額がどんな数字となるか今から楽しみだ。
金額的には夏休み期間中アルバイトに出ていた息子の賃金と大差が無い程度だと思うが、金額では推し量れ無い歓びがそこにある。

創意工夫を凝らしながら努力するということは、たとえどんなに忙しい思いをしたとしてもあまり苦にならず、逆に面白く感じられる。
それは、スポーツで勝利を目指して厳しい練習に励んでいるときの歓びとも似ている。
「好きなこと」や「やりたいこと」ができるということが、こんなに充実感や満足感を与えてくれるとは予想していなかった。
農業という職業がその歓びを倍加させている。



 「昔のトマトの味がする」と評価頂いている実の引き締まったトマトは、トウモロコシと並ぶ自信作だ。
 しかし、「道の駅」では小玉のトマトの方が好まれ、大玉は歓迎されなかった。
逆に、「新鮮館おおまち」は大玉が歓迎される。
客層が異なると、大きさの違いでも売れ行きに影響が出てくるようだ。
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ミュージカル公演

2006-08-17 18:51:54 | 
集落営農を促進するためにJA主催で開催されたミュージカル公演「なじょすっぺ おらほの集落営農」を観た。
この種のものは大概つまらないものだが、予想に反して大変素晴らしかった。
演じたのは花巻を拠点にして活動している劇団「ぜんとようようくらぶ」。既に結成して20年目を迎えるとのこと。花巻に住んで居た頃に、まったく知らなかったことを恥ずかしくまた残念に思った。

H19年度から国の施策が、意欲と能力のある担い手を対象とした「品目横断的経営安定対策」に大きく転換され、集落営農による効率的な農業経営をしないと補助金がもらえなくなる仕組みとなるが、農家側にとまどいや不安があって、どこの地域でも取り組みが進んでいない状況にある。
この施策を単に補助金の受け皿として受け止めるのではなく、これをチャンスと捉え、危機的状況にある日本の農業と農村を変えて行こう、というのが劇の強烈なメッセージだった。
出演者の方が、主催したJA以上に日本の農業を真剣に考えているのでは、と思えるぐらい熱い情熱が伝わって来た。

この劇団は「魅力あるふるさとづくり」に燃えている方々からラブコールがあり、全国各地で遠征公演をしているとのこと。
それぞれが仕事を持ちながら、このような活動を続けている人達が居るということを非常に心強く思い、励まされる思いがした。



夏場は、卵の需要が落ち込むが、お盆で帰省した親類等からの注文が多かった。通常、産んだ翌日に出荷するが、前日分の在庫が無いので鶏が産み落とすのを待って出荷するという日が続いている。
9時頃には半数以上が産み終えるが、今朝、卵を取りに行ったら、四羽が同時に産卵中だったので遠慮してしまった。
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