霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

シミ大根

2009-11-19 18:06:48 | 天気
予報では今朝の最低気温は一℃。
昨夜の夕食時に干し大根に毛布等をかけるべきか否かが話題となったが、バアチャンは「マイナス二℃ぐらまでなら大丈夫」と太鼓判を押した。

明けてみたら予報を上回る寒さで田んぼは霜で真っ白になっていた。
昨夜の発言が気になったらしくバアチャンは早々に外に出て干し大根の様子を確認していた。



既に乾いたものは大丈夫だったが昨日掛けたばかりの大根は残念ながら凍った痕跡の斑点が出ていて、凍み(しみ)大根ならぬシミ大根になっていた。

パアチャンは「この程度なら問題ない」と自分に言い聞かせるように話していたが、それが言い訳だったのか長年の経験から出た真実なのかは判別が付かなかった。



寒い朝は天気が良い。
昼時になっても栗駒山がクッキリと見えていた。
一度雪化粧をしたのにその後の雨で消えてしまっていた。
11月に入って雪の無い栗駒山を見ることなど今までに無かったことだが、昨日からの寒さでようやく本来の姿に戻ったようだ。
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見学会

2009-11-18 20:28:02 | 産直
「新鮮館おおまち」の勉強会の一環として見学会が開催された。
バスをチャーターして総勢45名で訪問したのは昨年開設されたベルグアース(株)の「いわてはなまき農場」。

本社が愛媛にあるベルグアース社は年間2200万本もの野菜苗を生産している業界のトップ企業とのこと。
接ぎ木方式で育てられるここの苗は「活着が早い」「収獲期が早い」「長く収獲できる」「連作障害や病虫害に強い」等の優れた点を有し、価格はやや高いもののそれ以上の成果が期待できるようだ。

写真撮影は禁止されたが「接ぎ木」をする方法も様々で、また接ぎ木する際に台木の根も切断して挿し木で再度新しい根を出させる手法には驚嘆させられた。

「つー助さん」の紹介で我が家でも今年からトマト、ナス、キュウリ、ピーマンの苗を購入して栽培したが予想を上回る結果が得られ大満足だった。
近場に新たな農場が開設されたことからより身近になったので、これからも大いに活用したいものと思っている。




漬物工場見学と昼食を兼ねて途中で立ち寄った「金婚亭」で花巻時代にお世話になった阿部整骨院の先生(金婚亭会長のご主人)にも10年振りでお逢いすることができた。
既に引退されているのかと思ったらまだまだ現役で、昼休み時間を利用して自宅の庭で柿モギをする健在振りだった。
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ジレンマ

2009-11-17 18:16:45 | 生活
世の中には一攫千金を狙って株式投資等に手を出す人も居る一方で、そんな能力や度胸も無く僅かな金額をコツコツと貯める地味なタイプの人間も多い。
我々夫婦は当然後者に属するが、野菜作りで産直に出荷し日銭を稼ぐ生活をするようになって益々その傾向が強くなっている。
しかし、僅かな数量の野菜を毎日出荷しても決して大きな金額にはならないが、贅沢をしなければ日々の暮らしに困ることはないようだ。

時給換算すれば百円程度にしかならない零細農家とサラリーマン時代の収入とでは比較にもならないが、だからと言って経済的に苦しくなったとは決して思えないし、余暇も極端に少なくなったにもかかわらず精神的には随分余裕が出て安心感もあるから不思議だ。


(雨の中の庭のナンテン)

この辺の事情を理論的に整理できれば若者達への「就農のススメ」の説得材料になるのではないかと思ったりもしている。
しかし、若者達にアピールするには「精神面」よりも「経済面」がより重要かと思われるが、農業のいいところが「お金だけでは計れない」側面に多いのがジレンマとなるかもしれない。
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小麦

2009-11-16 21:09:14 | 穀物
土、日と続いた「道の駅」のイベントの「収穫祭」は雨や風に祟られて散々だったという。
天気が悪いとお客様の購買意欲も減退するらしく、全体的にもイマイチの売上げだったらしい。
肝心の我が家の商品も殆んど売れなかったとガックリ肩を落としてオバサンは帰って来た。

一方、オジサンは市町村合併によって広くなった新一関市の交流バレーボール大会で千厩まで行った。
メンバー不足で出番があると困るので土曜の夜に久し振りに練習に参加したら、女子チームの練習相手のアタッカー役を指名されてしまった。
アタックを打つのは二年振りだったが、直ぐにムキになる悪い癖が出て途中から翌日のことなどすっかり忘れ去っていた。
試合当日は肩も脚も筋肉がパンパン状態でユニホームを着る元気さえ無かった。



周囲の作物が枯れて行く中で緑の芽を出し始めた小麦を見るたびに新たなパワーを与えられるような感動が走る。
この畑は門口を出た直ぐ正面にあるので雪に埋もれるまでは毎日この「小さな新緑」を眺める楽しみが生まれた。
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柿の逆襲

2009-11-15 20:59:40 | 自然
ハウスのそばにある柿の木は、最初は甘柿だったらしいが今はなぜか半渋柿状態。
形のいいものだけを選ぶと甘柿として食べられるが、それ以外が無駄になってしまうのでジイチャンが収穫して焼酎による渋抜きをしたり皮を剥き干し柿にしたりしている。

先日のハウス修理の際に脚立を持ち出したついでに取り残した柿を取ろうと思い、長い柄のノコギリを使って高い枝を切り取ろうとした。
そうしたら柿の実を何個か付けたまま折れた枝が落ちて来てオジサンの顔面を直撃し、左の頬に出血するほどの引っ掻き傷を作ってしまった。



その頬の傷跡は三日経過した今も明瞭に残っているが、産直等で顔を合わせても「それは何の傷か」と問い質す仲間は誰もいなかった。
もし訊かれたら「昔の浮気がバレテしまい、怒った女房に顔を引っ掻かれてしまった」と見栄(?)をはるつもりだったがその「心の準備」は空振りに終わってしまった。
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