ただ一人正論を述べ、地域では「天涯孤独の紋次郎」で四面楚歌の暮らしを余儀なくされて
いるが、若い頃から大切にしている仲間は少なくない。
高校時代からの友人もその内の一つで、私は、毎年一泊旅行を企画する幹事役を担っていた。
野郎どもは「飲んで騒ぐだけ」なので場所は何処でも構わないが、奥様方からの注文が厳しい
ので場所の選定は簡単ではない。
E君の奥様は「美味しい料理が食べられる所」を所望し、O君の奥様は「秘湯に行ってみたい」
とリクエストが分かれる。
今回は、ネットで調べて価格も手頃な松川温泉「松楓荘」に決め、半月ほど前に案内状を送付
していた。
しかし、都合でいつものメンバーから二人も欠けたのは残念だった。
初日は、我が家に集合し「柿モギ体験」をしたのち、厳美渓の紅葉見物を兼ねて「まるき屋」さん
で昼食を摂り、その後に目的地に向けて出発するスケジュールだった。
日曜日の昼食時間帯は、行楽客で混雑を極めるので「予約不可」とル―ル化されていたようだが、
「まるき屋」さんは格段の配慮で席を確保してくれていた。
そして、仲間は「蕎麦も天ぷらも美味しい」を連発して食べてくれた。