安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
10年近く中断していた原木キノコ栽培を再開することにした。
原発事故以前、春と秋の「採り立て肉厚シイタケ」は煮ても焼いても最高に美味だった。
初冬に採れるナメコを使った「芋の子汁」の味も忘れることができない。
「山のキノコ」を採る愉しみを奪われたのは諦めるとしても、せめて「原木キノコ栽培は
再開したい」と以前から思っていたが、ようやく実現に漕ぎ着けた。
勿論、産直での販売は「自粛」が続いているので「自家消費用」に特化しての栽培となる
のは言うまでもない。
植菌作業はジイチャンとバアチャンの役割だったので、ドリルを使うのは初体験となった。
暫く使わなかったのでスイッチを入れても動かなかったり、錐を新品に取り換えたりの
準備に半日近くを要してしまったので、本格稼働は明日からとなった。
数年前、ブログ仲間だった北海道在住のオッチャンが、熊から身を守るため「ハンターの
護衛付き」で山から採って送ってくれた行者ニンニクの苗が順調に株を増やしている。
地元産が出回る前に産直に出せるのが強みで、厳美の「道の駅」で毎日完売が続いている。
最初の出荷日に天ぷらで試食したが、なかなかの美味だった。
行者ニンニクは西日を避ける場所でないと育たないが、家の後の畑は三年前に隣接する
西側の杉林を伐採して畑にしたため、環境が変わり育ちが悪くなっていた。
今年の収穫が終了したらバックホーで掘り起こし別の畑に移植するつもりでいる。
家の前の畑なら竹や杉の林が西日をシャトアウトしてくれるはずだ。
「6月並みの陽気」とTVが報じていたが、気持ちのいい快晴で暖かい一日だった。
そんな中、2ha超の耕地を電気柵で囲った。
例年は5月以降に行っていたが、昨年、田植え後の水田をイノシシに荒らされ、一方、畑では
葉を伸ばし始めた小麦が鹿等の食害に遭っていたので、今年は早めに設置するつもりでいた。
しかし、それでも「4月に入ってから」と思っていたが、既に春耕前の田圃にイノシシが入って
数カ所で土を大きく掘り起こしていたので、急遽前倒しすることになった。
二人で二時間掛かったが、上下2本の内の下の線のみで「時間切れ」となり、上側の線は明日に
延期した。
「不完全履行」となったが、春爛漫になると多忙を極めるので、比較的余裕のある今の内に済ま
すことが出来て良かったのかもしれない。
宮沢賢治の詩「アメニモマケズ」は、子供の頃に、その意味するところも理解できないまま
暗記させられたりして「耳タコ状態」だった。
多分、叔父叔母世代もそうだったに違いない。
その詩の一節に「北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないから やめろと言い」の一節がある。
数年前に民事訴訟の被告となったことがあった。
原告の虚偽主張だらけの「売られた喧嘩」だったので「負ける訳に行かない」と思って戦っていた。
しかし、勝訴判決が出る直前に「和解」で決着を図ることになった。
妻を始めとして叔父叔母達が口を揃えて「やめろ」の大合唱だった。
その主張に、私を納得させるような理屈はひとつもなかったが、不承不承その勧告に従った。
今振り返ってみても、ただ単に「賢治の詩の一節がワルサをしただけ」と思っている。
昔の鶏舎の廃屋を薪小屋にしているが、その薪だけでこの冬を乗り越えることが出来た。
(奥に6列並ぶので結構な量が入る)
その空いた薪小屋も新しい薪で満杯となったので、一号ハウスに臨時の薪置場を作ること
になった。
これに耕作放棄地で発生した薪が追加されるので、来年の薪作りは不要となりそうだ。
そう言いながらも支障木の伐採等で毎年のように新しい薪が誕生しそうだが・・・。
昨夜は、一旦床に就いたが眠れなかったため、起き出して抗議文作り再開した。
夢中になっている内に、午前様を遥かに過ぎてしまっていた。
寝不足で、今日は目がショボショボで、イマイチ元気も出ない。
こんな日は早く寝るに限る。