前回の補足、ごきぶりの逃走の仕組みを解説すると、すぐに人間の意識も同じだと飛躍する。
間に当然つなぎというか説明が入るのが当たり前だが、なにもない。異様な書き方だ。
もっと読んでいくと繋がりが分かるのかしら。物事の説明がこんな風に行くなら世話はない。
前回の補足、ごきぶりの逃走の仕組みを解説すると、すぐに人間の意識も同じだと飛躍する。
間に当然つなぎというか説明が入るのが当たり前だが、なにもない。異様な書き方だ。
もっと読んでいくと繋がりが分かるのかしら。物事の説明がこんな風に行くなら世話はない。
著者はアンデイ・クラークという人で哲学者らしい。それではそれなりの批評書評をしなければいけない。訳者は12人もいる。私は翻訳物で共訳者が多いのは経験から避けている。翻訳の質が確保されないことがおおいから。それにしても12人というのは異常である。
現在68ページあたりまで読んだ。ゴキブリの避難行動を長々と述べている。最後まで読まないと断言できないが、ゴキブリがそうだから人間もそうだ、で終わっているならお話にならない。人間にも、そうだという説明が不可欠である。最もそのうちに出てくるかもしれないが、
荷風物の書評も新しい種が尽きたので、無聊に苦しみ本棚を見渡したところ、早川の通俗科学もので「現れる現在」というのが目に留まった。書棚から引っこ抜いて表紙を見ると思わせぶりな帯が目にはいった。「心は漏れ出しやすい組織である。」
そういえば混雑する駅の構内で日曜日など雑踏の中を歩いていると群衆の頭から漏れ出した有象無象のクモの吐き出す糸の様な粘着性の物質に絡まれて頭痛がしてくる。これってそのことかな、と思って読みだした。
実は昨年だったか、買って少し読みだしたが翻訳の日本語が「処置なし」で10ページほど読んで投げ出した。「人間の脳は動かしていないとさび付く」というわけで、何もないよりもまあいいか、とそろりそろいと読みだした。作者が悪いのか、訳者が悪いのか、非常に読みにくいのは去年と同じだ。ま、何事も勉強である、どういうことが書いてあるのか。
早川 自然科学 早川ノンフィクション文庫