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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



あらかじめ聞いていたとはいえ、いざ、実際に「最終回」となっているのを見ると、やはり残念であり、さびしい。サッカーマガジンに40年以上連載していた、サッカージャーナリスト・牛木素吉郎さんのコラム「ビバ!サッカー」のことだ。(正確には、「ビバ!サッカー」というタイトルは1980年4月からだが。)

サッカーマガジンはいうまでもなく、商業雑誌である。だから、少しでも多く売らなければならない。そのために、今のサッカーファンにあった内容に変わっていくのは仕方がないことではある。

しかし、今夏のドイツW杯に関しても、スタジアムの外にこそドイツ大会の特徴があったのに、多くの日本のメディアは日本代表の結果や海外の有名選手の動向に終始していた。そのなかで、牛木さんは、スタジアムの外にも目を向けて、世界最大のスポーツイベントの表裏をリポートしてくれていた。読売新聞に載っていた牛木さんの記事の存在感は際立っていた。

老いたとはいえ、まだまだ気力も体力も十分にあり、その鋭い視点は、依然として若手記者、ライターの目標となろう牛木さんのようなジャーナリストが、新聞や雑誌といったマスメディアから、レギュラーで記事を発表する場を失ってしまうのは大きな損失ではないか。

ただし、今はインターネットの時代である。インターネットのおかげで、牛木さんは、今後も、多くのファンとコミュニケーションを続けていくことができる。サッカーマガジンの連載は終わってしまったが、その分、インターネット上で、自由奔放に、活躍していただきたいと思う。

「ビバ!サッカーの公式サイト」は、こちらから。

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