sports-freak.blog
観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本対イエメン(TBS)

帰宅してから、後半だけをTBSテレビで見た。
画面がやけにみづらいな、と思いながら見ていると。「イエメンのテレビ局が制作した映像を中心に放送しています」というテロップが流れた。TBSのカメラが撮っていたのは、ベンチのオシム監督の様子だけだったのだろう。映像のひどさをTBSのせいにされたらたまらないということか。

その映像よりもひどかったのが、ピッチ・コンディションだった。でこぼこの芝生のために、日本選手のボールコントロールはとても不安定だった。ぼくが見た後半は、ほとんど日本がボールを保持していたために、相手のイエメン以上に、日本の拙さが目立った。

そして、そのひどいピッチの上で、日本選手は、ひたすら、まじめに自分たちが目指すオシム・サッカーを展開しようとしているように見えた。つまり、内容をともなった結果を得ようともがいていたように。あるいは、そうするしか得点をとることができないかのように。

試合は後半ロスタイムに途中交代出場の我那覇がゴールを決め、1対0で日本が勝った。DF坪井からのクロスをFW巻がヘッドでゴール前に落としたところに、もう1人のFW我那覇が走りこみ、冷静にイエメンのGKの逆を突いた。悪いピッチコンディションで得点するためのお手本のようなゴールだった。

もっと早い時間から、トライすべきプレーだったと思った。ベンチからの指示がどうあったのかはわからない。しかし、ピッチに立つ選手たちが、自分たちで感じ、考えて、もう少し柔軟にプレーをしていれば、ロスタイムまで待つことなく、日本は得点できていたにちがいない。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )