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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



清水エスパルス対鹿島アントラーズ(国立競技場)

清水、鹿島、両チームにとって、優勝争いに加わるためには何とか勝ち点3をものにしたい試合だった。

清水エスパルスのホームゲームだったが、場所は国立競技場。鹿島のサポーターも多く、雰囲気は中立会場だった。そのせいか、序盤から鹿島の方が優勢に試合を進める。中盤での早いつぶしから、積極的に清水のゴールに迫る。小笠原がいなくなった鹿島だったが、フェルナンド、野沢、深井らのコンビネーションがよく、軽快なパスワークを見せた。

先制点は鹿島のフェルナンドのミドルシュートから。清水、鹿島ともに何度かチャンスをつくるもののゴールキーパーをおびやかすようなシュートはなく、無得点のまま前半が終わるかと思っていたときだった。深井からのパスを受けたフェルナンドがゴール左上すみに決めた。

後半の追加点は、フェルナンドのパスから野沢が、味方の選手と交錯しながら清水のディフェンスをかわし、ゴールキーパーの手をかすめる技ありのゴールを決めた。

2点とも、早いパス回しで清水の守備陣を混乱させたところで、余裕をもってペナルティエリア外からの距離のあるシュートを放った結果だった。

小笠原がイタリアに移籍し、柳沢とアレックス・ミネイロが先発からはずれた鹿島だったが、かえってとてもまとまりのあるチームになったのではないか。鹿島との対戦を残すガンバ大阪、川崎フロンターレにとっては、嫌なチームになりつつある。

前半から鹿島におされていた清水は、カウンター狙いが多く、まるでアウェーの試合を戦っているように見えた。鹿島と比べると、中盤での攻撃・守備にねばりがなかった。ここのところ8試合負けなしで、急上昇しているチームのサッカーを見たいと思っていたが、今日のところは小休止だったようだ。次節、浦和戦での復活を期待したい。

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