クラマーさんを訪ねる旅(1)
40年前のメキシコ・オリンピックでサッカー日本代表が銅メダルを獲得したこと、中条一雄さんが書かれた「デットマール・クラマー 日本サッカー改革論」(ベースボール・マガジン社)の出版の2つを記念して企画された「デットマール・クラマーさんを訪ねるドイツ・サッカーの旅」に参加している。
8月27日(水)朝、出発のルフトハンザ航空でドイツに向かうときのことだ。搭乗口に着くと、卓球の北京オリンピック代表の岸川聖也選手がいた。昨日、北京オリンピック日本代表選手団の解団式を終え、早くもドイツに戻り、今週末から始まる卓球のブンデスリーガに参戦するとのこと。
オリンピックという華やかな非日常的なイベントが終わりオリンピックに参加した選手たちは、日常の戦いへと戻る。
クラマーさんが、東京オリンピックが終わった後に言った「試合終了のホイッスルは、次の試合の準備の始まりである」との言葉を思い出したが、よくよく考えれば、「次の試合の準備」どころではない、彼らにとっての本番が始まると言えるだろう。
スポーツファンにとっては、オリンピッというお祭りが終わって、ほっと一息というところだが、そうは言ってられないプロスポーツ選手の厳しさを身近に感じたわけである。
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