WBC東京ラウンド
準決勝:日本 14対2 韓国 (コールドゲーム)
2009/3/7 テレビ朝日
連覇への通過点に過ぎないが、日本が韓国に圧勝したことで、日本の野球ファンは、久々に留飲ををさげたことだろう。
WBCの日本代表を見ていると、国内のペナントレースとは、やっている野球の質がちがうな、と思う。メジャーの選手が多く含まれていることや、国内からの選抜選手がイチローや松坂に、いろいろと影響を受けているからではないか。
何よりも打者が積極的に打ちにいく。まさに好球必打で、いい球が来たら、初球から思い切ったスイングをしている。この日の韓国戦の初回の速攻がいい例で、見事な攻撃だった。
そして、積極的に打ちにいきながらも、きわどい球を見極めたり、ファウルで粘ったりと、日本野球のしぶとさもうまく発揮されている。野球のグローバル化のなかで、「日本らしさ」ができつつあるようだ。
「らしさ」が見えるということは、チームがひとつの方向でうまくまとまっている証しだと思う。まだ、WBCの第2ラウンドへの進出が決まっただけだが、日本のスポーツ界に明るい話題を提供するためにも、世界の頂点をゲットしてほしい。
ところで、「日本らしさ」と言えば、東京ドームでの日本代表に対する応援は、トランペットなどの鳴りものが音頭をとる、いかにも日本的なものだった。こちらの「日本らしさ」ほど、世界を戦うチームに不似合いなものはない。改めたほうがいいと思うのは、ぼくだけだろうか。
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