<スポーツ雑感+ 2020/2/13>
東京五輪・パラの競技会場で、アサガオなどの鉢植えを並べて観戦客の待機列をしきり、おもてなしをする「フラワーレーンプロジェクト」がおこなわれるようだ。昨夏のテストイベントの会場で試行したはずだが、その結果記事を目にすることはなかった。本番でやるのだから、うまくいったのだろう。組織委は、プロジェクトに参加する約400の小学校などを募集する。
実は、6年前の南関東高校総体の東京会場で、同じような計画があったが、期間中の手入れが困難なために実現しなかった。真夏の炎天下で、1日に何度かの水やりが必要だったと記憶している。じょうろでは、とうてい太刀打ちできない。
今回のプロジェクトも同じことだ。さらに、警備面では、アサガオを並べても鉄柵の代わりにはならないし、緊急時には、鉢植えの移動にかなり手間取るだろう。コスト面では、鉄柵でなくアサガオの鉢の列で観客を仕切れると考えているのならば、もっと安い方法があるだろう。そして、もし自主的に参加する学校が少なかったら、開催地の自治体が小学校などに対して強い要請をするような事態も考えられる。
東京五輪の開幕まで、あと161日。新型肺炎という、新たな難題にも取り組まなければならない状況では、大会の運営はよりシンプルにしておくべきだ。このプロジェクトはやめた方がいい。
| Trackback ( )
|
|