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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<パリ・オリンピック雑感 2024/7/27>
レディ・ガガで始まり、セリーヌ・ディオンの愛の讃歌まで約4時間。エッフェル塔、セーヌ川周辺を舞台にしたパリ五輪の開会式は、確かに華やかで、開かれた、これまでにないイベントだった。まだ陽が明るいなか参加選手が様々な船に乗ってセーヌ川に現れる。いくつかの国・地域が一緒の、まさに「呉越同舟」もあった。川沿いの建物のバルコニーが特等席となっていた。平和の象徴の「鳩」は、大きな羽のディスプレーとなった。これからは「イマジン」が開会式で必ず歌われることになったようだ。セーヌ川にかかる橋やいろいろな場所でパフォーマンスが繰り広げられる中、船上の選手団が紹介される。
すっかり日が暮れてからのエッフェル塔の光のセレモニーは豪華絢爛で、ぜひ現場で観てみたかった。塔から青白い光線が四方八方に発せられたのを観て、映画「シン・ゴジラ」の1シーンを連想した。そして、最後に聖火は気球に乗って空中に。雨に降られたものの、また直前にTGVの路線破壊があって心配していたが、無事に、平和に開会式が終わったことがなによりだった。
とはいえ、やはり4時間は長過ぎた。パリの街自体が博物館のようなものだし、前回のパリ五輪から100年でもあり、演出のネタは溢れすぎているので仕方がないのかもしれない。しかし、特に、最後の聖火点灯では、冒頭に映像で出ていたジダン(サッカー)がステージに再登場してから、最終者のリネール(柔道)とマリージョゼ・ペレス(陸上)の2人が火を灯すまで約30分間もかかった。NHKの中継では、24人いたとされる聖火ランナーの紹介もほとんどなく、最後もリネールにふれただけだった。せめて、最終の2人はきちんと紹介して欲しかった。それから、ナダル(テニス)、カール・ルイス(陸上)、セレーナ・ウイリアムズ(テニス)と一緒に船に乗っていたコマネチ(体操)もね。


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