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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



恒例となったビバ!サッカー講座の合同講演会で、元日本サッカー協会会長の長沼健さんの話を聴いた。
長沼さんといえば、どうしても1997年のフランス・ワールドカップの最終予選の監督交代劇のときのゴタゴタを思い出す。しかし、そのときの話はなく、その代わり、若いときに海外で体験した貴重な出来事などを語っていただいた。
学生時代の国際大会での話、サッカー協会の仕事の話。そこにあるのは、サッカーを通じて世界の人々と交流することによって、サッカーを越えた、スポーツ選手、あるいは人間のすばらしさに出会ってきたことだった。
半世紀前、ワールドカップ大会に関する記事は、朝日新聞にたった2段分しか載っていなかったそうだ。そんな時代から、予選の結果が新聞の1面を飾る今という時代まで、サッカー一筋に生きてきた時を振り返る表情は、ときにとても楽しげで、ときにとても感慨深げだった。
数十年後、ぼくらが体験してきたサッカーの時代を振り返るとき、いったいどんな表情をしているのだろうか。

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1対2でサッカー日本代表がイラン代表に負けたことは、残念だが、驚くことではない。ヒデに往年の強さを見ることができない、今の日本代表の攻撃に怖さはなかった。唯一の武器が、シュンスケのフリーキックぐらいでは、試合の勝ち負けはともかく、おもしろい試合は望めない。
結局、今の日本代表の試合では、ワールドカップの最終予選というシチュエーションからくる緊張感を楽しむしかないようだ。そして、このイラン戦に敗れたことで、その緊張感を最終戦(8/17の日本対イラン戦)まで味わえることになったのではないか。

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