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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<カタールW杯雑感+ 2022/12/6>
日本はPK戦でクロアチアに敗れ、目標だったベスト8進出を逃した。試合は、まったく互角で、後のないノックアウトステージらしい白熱した展開だった。鎌田、守田、遠藤が中盤で生き生きとプレーするのが目を引いた。その鎌田が、後半30分に交代退場後、日本の攻撃が単調さを増し、ゴールが遠くなったように感じた。後半初めからと思っていた三笘の投入は、後半途中から。これまで当たってきた早めの積極的な交代策と違ったのは、R16だからだろうか。
120分間+追加時間は互角だったが、PK戦では大きな実力差があった。クロアチアのGKリバコビッチが、日本の4人のうち3人のPKをストップ。いわゆる「おきにいった」ような、確実に枠内におさめようとした日本のPKをきっちりと見極め、対応していたのが素晴らしかった。権田も1人を止めたが、クロアチアのキッカーの方が上手だった。PK戦は「運」とも言われるが、最後に技術と経験の差が出た。
グループステージとノックアウトステージ1回戦を戦い、カタールW杯を終えた日本。ロシア大会とは違った経験は、日本代表の今後にどう活かされるのか。現実的かもしれないが、目標をベスト8にしているうちは、ベスト8には届かないのではないか。長く続くシャトルバスの列に並びながら、そんなことを考えていた。





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<カタールW杯雑感+ 2022/12/5-4>
今大会では、ドーハに8泊し、9日間で6試合を観る計画。苦戦した日本対クロアチア戦のチケットも確保できたし、今のところ、順調だ。ただ、おそらく最初で最後の「はしご観戦」ができるW杯なのに、事前の情報収集も甘く、「はしご」をしなかったことが少し悔やまれる。ところで、今のところ、ドーハでは、「ノー・マスク」「ノー・アルコール」「ノー・キャッシュ」で暮らしている。大事なのは、大会の身分証HAYYAカードとスマホだけと言っていい。「スマホが故障したら?」という不安はあるが、案外、快適だ。


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<カタールW杯+ 2022/12/5-3>
昨日は、イングランド対セネガル戦の前に、カタラ文化村に行ってみた。中にあるアート・ギャラリーに、過去のW杯出場チームのユニフォームやオフィシャルグッズなどが展示されていた。過去の大会の思い出がよみがえる。
しかし、ぼくがもっと感心したのは、その奥の「アラブ郵趣博物館」の展示だった。「W杯郵趣展」の名のもとに、W杯にまつわる切手、はがきなどの郵便関連物を中心に、チケットやADカードなど「紙もの」がずらりと並んでいた。世界の収集家個人から借りているものもあった。このような、いわゆる「文化プログラム」の実施もW杯ならでは。地味ではあるが、サッカー文化の理解には必要だ。
実は、展示内容のうち、W杯大会ごとに発行される切手は、ほとんど見たことがあった。サッカー研究会の仲間である郵趣家の小堀さんのご自宅で貴重なコレクションを見せてもらったことがあったからだ。そのときに「小堀さんのコレクションの展示会ができないだろうか」と考えたのだが、まさに、それをドーハで体験することになった。ただ、さすがに、世界中から集めただけはあり、時間がいくらあって足りない。
ところで、デジタル化が進む今大会では、チケットも大会プログラムも、すべてスマホのなかにある。記念切手を発行している国も、過去の大会に比べて減っていると聞く。このような展示は、今後、どうなっていくのだろうか。展示自体がデジタル化され、スマホで見ることになるのだろうか。オールドファンには、ちょっとさびしい。










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<カタールW杯雑感 2022/12/5-2>
イングランド対セネガルを観たアル・ベイト・スタジアムも、なかなか魅力的だった。ぼくのサッカー・スタジアム評価基準のサッカー専用、スタンド急こう配、スタンドを覆う屋根付き、の3条件はもちろんだが、デザインがしゃれていた。外観では、テントを吊り上げているような屋根の形に中東らしさを感じた。内部では、壁面、天井そして観客席まで写真のような模様で統一されていた。普通はむき出しのままの天井に温かみがあった。





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<カタールW杯雑感 2022/12/5>
今大会の最北会場となるアル・ベイト・スタジアムで、イングランドがセネガルに快勝するのを観た。セネガルには、グループステージの勢いのまま、イングランドを脅かすものと期待していたが、相手のミスを逃さず、決めるべきところで確実に決めるイングランドの方が1枚も2枚も上だった。これでR16の前半4試合が終わり、いずれもグループステージ1位勝ち抜けチームが勝ったことになる。日本もこの流れにのって、ベスト8へ。



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<カタールW杯雑感 2022/12/4>
昨日は、スーク・ワキフで夕食をとった後、港近くのパブリックビューイング会場でアルゼンチン対豪州戦。立方体の3面が大型画面になっていて、敷き詰められた人工芝のうえでリラックスして観戦。ここは、いわゆる「ファン・ゾーン」ではない。飲食屋台もなく、ただ観るだけの、地元ファンのための施設のようだ。思い思いの格好で試合を楽しんでいた地元ファンだったが、メッシがゴールを決めたときには、一斉に大歓声が上がった。



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<カタールW杯雑感 2022/12/3-2>
韓国対ポルトガル戦の主役は、やはりC・ロナウドだった。主将として先発出場し、彼らしいプレーを随所に見せた。会場入りする様子が大型画面に映っただけで、歓声やブーイングが起こった。ウォームアップでヘディングやボレーシュートを決めるたびに、場内がどよめく。ロナウドが何かすれば、ポルトガル側は声援を送り、韓国側はブーイングを浴びせる。それで、試合が一段と盛り上がる。味方にも、敵にも、ありがたい存在なのだ。




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<カタールW杯雑感 2022/12/2-2>
グループステージ最終日を残し、16強のうち、14チームが決まった。前回ロシア大会との顔ぶれの違いに驚く。ロシアでは、16強の内訳は、欧州10,南米4,北中米1,アジア1だった。今回、すでに決まっている14チームの内訳は、欧州7、南米2,北中米1,アジア2,アフリカ2だ。アフリカの健闘が目立つが、欧州のトップクラブで活躍する選手が多いので、不思議ではない。むしろ、どこまで勝ち上がるか、注目すべきだ。



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<カタールW杯雑感 2022/12/2>
ドイツ戦の再現を期待していたが、これほど忠実に再現されるとは…。先制点を奪われ、ほとんどボールを支配されていた前半。後半から入った堂安が同点弾、三笘のスーパーアシストで逆転。一時は、日本とコスタリカが勝ち抜けるかという大混戦を制した。これで前回に続きR16進出。オシムのレガシーとも言えるチームの対戦が決まった。前回準優勝のクロアチアには、この勢いのまま向かって欲しい。Japan!This Way!!




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<カタールW杯雑感+ 2022/12/1-3>
ファンビレッジで会った日本の方が、チケットを買いに行ってみるというので、チケットセンターまでついて行った。地下鉄レッド線のDECC駅を出たところ。8時過ぎに着くと、すでに500人以上の列ができていた。オープンは、9時30分か、10時か。ユニ姿はちらほらだったので、地元の人が多いようだ。センターの前の広場に、係員もいず、整然と並んでいる。日差しがきつくなるが、みな我慢強く待っている。ぼくはというと、公式サイトで入手できないのだから、ここでも無理だろうと思いながら、この並びの行方に興味があったので、つきあうことにした。結局、10時ごろになって「本日、販売するチケットはありません」とアナウンスがあり、並んだことは無駄に終わった。後ろにいた地元の女性は、「今日で3日並んだが、1枚も買えない」と、苦笑いしていた。もう少し親切な情報提供が欲しいところだが、W杯と言えども、あるいはW杯だからか、えてしてこんなもんなのである。
その後、しばらくうろうろしていると、「チケット、欲しいのか?」と、2人から声をかけられた。最初は、この日の「アルゼンチン対ポーランド戦」。アルゼンチンの勝ち抜けがかかる試合で、値段は1000USドル(約14万円)だった。次は、翌日の「ブラジル対カメルーン戦」で、500USドル(約7万円)。両方とも丁重にお断りした。見かけでは、2人も地元民で、臨時ダフ屋のようだった。先に来ている友人の情報でも、街でダフ屋はほとんど見かけないそうだ。2人から声をかけられたぼくは、貴重な体験をしたのかもしれない。
紙チケットだった前回ロシア大会までは、チケットを欲しい人が集まるチケットセンターの周辺は、ダフ屋のたまり場でもあった。しかし、今回はほとんどがデジタルチケットなので、現金とチケットの交換ができない、ダフ屋泣かせの大会なのだ。ダフ屋行為を生業とする「組織的なダフ屋」がいないわけだ。日本でもチケットのデジタル化が進んだために、ダフ屋行為を「しのぎ」としていた組織が、今年の夏に解散したと聞いている。
これまでは、スタジアムを満員にするためには、直前でチケットのやりとりができる「ダフ屋」が必要だと思っていた。しかし、デジタル活用によって、効率よい、健全なチケット運用ができるのなら、それに越したことはない。




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<カタールW杯雑感 2022/12/1-2>
試合前のセレモニーが派手になっていた。ロシア大会では、両チームの巨大な国旗を一気に広げるのを、集団行動的なパフォーマンスとして見せていた。試合開始1、2時間前からのスタジアムDJが、場内を盛り上げるのもロシア大会から本格的になったと記憶している。カタール大会では、その路線がさらに進んだ。巨大フラッグに、巨大トロフィーが加わり、音楽と光、それに炎・花火が組み合わされた。どこまでエスカレートするのか。
※動画はこちらから。
  


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<カタールW杯雑感+ 2022/12/1>
最初の観戦は、ノックアウトステージ進出を決めているフランスと、可能性を残すチュニジアとの試合。会場のエデュケーション・シティ・スタジアムは、サッカー専用、急こう配の観客席、声援を増幅する屋根付き、という私的基本3条件を満たしている素晴らしい競技場だ。席についたときの高揚感がうれしい。
試合前のセレモニーは、格段に派手になっていた。巨大なワールドカップのモニュメントを中心に、3分間ほどの光と炎の競演は、ちょっとやりすぎではないか?
試合は、ターンオーバーで控え選手中心のフランスに対し、会場の大半をしめたチュニジア人の声援をバックに、チュニジアが積極的に攻める続ける展開。後半、チュニジアが先制すると、フランスも、エムバペ、グリーズマンを投入し、勝利へのこだわりを見せる。そして、追加時間にグリーズマンが同点ゴール。しかし、試合再開した後に、VARでオフサイドとなり、取り消された。オフサイドの判定は正しいのだろうが、VARにもちこまれたタイミングが不可解な場面だった。
結局、チュニジアが勝ったものの、同時刻の試合で豪州が勝ったため、チュニジアの勝ち抜けはかなわなかった。味方には大声援を送り、敵には指笛の嵐をあびせるチュニジア人によるW杯らしい雰囲気を味わえた試合だった。
ただ、困ったことがひとつ。ヘビースモーカーが多いチュニジア人が、係員の目の届かないトイレでタバコを吸っていたため、トイレがガス室のように目も開けられない状況になっていた。



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