金大での診察のあと、おいしい昼食をとっていたらケータイがなる。母からの電話で、父の入院を知らせてきた。
入院の手続きには連帯保証人の署名がいるし、入院用の下着や生活用品を持っていかなくてはならないので、実家へ急ぐ。
腰の曲がった母が大きなカバンや毛布を荷造りし、書類の自分で書ける所を一生懸命書いていた。昨日運ばれた市民病院では、特に症状がみられない場合は入院はさせない。かかりつけのS病院で、めまいがすることを訴えると「暖かくなるまで入院しましょうか」とのこと。今年の4月に入院した時と同じだが、足は相当衰えている。旦那の入院している時を選んで入院しているように思える。7月の時は脳梗塞で、同じ病棟に入院していて通うのに助かったが、病院が違うと、実家の母も気兼ねして時折タクシーでかけている。
それにしても、荷物を持っていったらいきなり看護士に「おむつを向かいのところで買ってきて!」と、言われた。病院に在庫がないという。向かいに店なんてあったっけ?と、思っていたら介護ホームだった。そこへ行くと「おつりのないようにしてください」と、言われた。???父は歩くのは難しいが、歩けないのではない。「おむつでしなさい!」という看護士の言葉に、母と私はショックを受け、すぐにでも退院させたい気持ちだった。しかし、父は家へ帰ると母に迷惑をかけると思ってのこと。食欲はある。意識もしっかりしているのに、看護士の言葉は痴呆の人に言うような感じの話し方だった。父の言語障害は脳梗塞のためで、ぼけているのではない。
一緒に暮らしているのならすぐにでも連れて帰りたかった。とりあえず、母と一旦家へ帰り2,3日様子を見て、あんまりな状態だったら退院させようと話しあった。母は「可哀そうや・・」と、涙ぐんでいた。なかなか手厚い看護は受けられない。看護士も不足の感じがする。これでは、団塊世代が80歳に突入したらどうなるのだろう。