まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

時をかける 裏の回

2014-12-24 | 暮らし

金大での診察のあと、おいしい昼食をとっていたらケータイがなる。母からの電話で、父の入院を知らせてきた。

入院の手続きには連帯保証人の署名がいるし、入院用の下着や生活用品を持っていかなくてはならないので、実家へ急ぐ。

腰の曲がった母が大きなカバンや毛布を荷造りし、書類の自分で書ける所を一生懸命書いていた。昨日運ばれた市民病院では、特に症状がみられない場合は入院はさせない。かかりつけのS病院で、めまいがすることを訴えると「暖かくなるまで入院しましょうか」とのこと。今年の4月に入院した時と同じだが、足は相当衰えている。旦那の入院している時を選んで入院しているように思える。7月の時は脳梗塞で、同じ病棟に入院していて通うのに助かったが、病院が違うと、実家の母も気兼ねして時折タクシーでかけている。

それにしても、荷物を持っていったらいきなり看護士に「おむつを向かいのところで買ってきて!」と、言われた。病院に在庫がないという。向かいに店なんてあったっけ?と、思っていたら介護ホームだった。そこへ行くと「おつりのないようにしてください」と、言われた。???父は歩くのは難しいが、歩けないのではない。「おむつでしなさい!」という看護士の言葉に、母と私はショックを受け、すぐにでも退院させたい気持ちだった。しかし、父は家へ帰ると母に迷惑をかけると思ってのこと。食欲はある。意識もしっかりしているのに、看護士の言葉は痴呆の人に言うような感じの話し方だった。父の言語障害は脳梗塞のためで、ぼけているのではない。

一緒に暮らしているのならすぐにでも連れて帰りたかった。とりあえず、母と一旦家へ帰り2,3日様子を見て、あんまりな状態だったら退院させようと話しあった。母は「可哀そうや・・」と、涙ぐんでいた。なかなか手厚い看護は受けられない。看護士も不足の感じがする。これでは、団塊世代が80歳に突入したらどうなるのだろう。

 

 


時をかけるおばはん

2014-12-24 | 暮らし

「時をかける少女」という映画があったっけ。ずいぶん前のドラマで、少女が飛んで過去へ行ったりするのだ。わたしたちは、飛び跳ねて時間を自由に行き来は出来ないが、心が過去へ返ることはある。また、進んでいく時間に乗り遅れている気がすることがある。

金沢大学医学部の建物は、1か月に一度診察に来る度に変化していくのが分かる。2年前は古い入口から入っていたが、いつの間にか新しい玄関から出入りするようになった。早いもので入院してから2年経ったのだ。ようやく1か月に1回の診察が2か月に1回で良いでしょうとのこと。

どんどん新しくなっていく病院。病院内も、看護士の男性を見かけるようになり、主治医はいつの間にか替わっている。小百合に挨拶もなしに担当医が替わるので、油断できない。PC画面を覗きながらの診察なので、こちらも主治医の横顔しか分からない。なので、二度と再発はなるものかと思う。

さて、世の中は変るが「弓道は変わらず待っていてくれるから、安心して治療に専念してね。」との、優しい弓仲間の言葉。確かに、弓道は多少の体配の変更はあるものの、基本は変わらない。変わらない基本に対して、自分が日々ふがいなく変っていくのではあるが。

そういえば、立射のたすき掛けや、繰り立ち射礼ってあったなあと、おばはんは時をかけるのであった。

注・妖怪ウオッチに「時をかけるばばぁ」というのがあるらしい。孫が言った。「トキヲ・ウバウネ」というらしく、美しい女が無実の罪でつかまって・・と、説明した。一瞬、「ばぁばのこと?」と、言うところだった。