殿が生きた証をきちんと残したいと思った。大切にしていたものは何だろう。
殿の日記は一昨年くらいに捨ててしまっていたので、わたしの日記に痕跡が残ってないかと読み返していたら、思わず吹き出しそうな事が書いてあり、早々に処分しなくてはと思いつつ捨てる前にもう一度笑う。
人は忘れるから生きていけるという。本当に忘れていることばかりだ。昔の日記を読むと、本当にこれが自分なのかと思える。現実にあったことを書いているのだが、やはりこれは幻の出来事のように思える。過去は幻か。過去をふりかえっていては前へ進めないと言うが、面白い本を読んでいると思えば、これも良いかと思える。
芋虫の件は先に書いたが、どうも他にもくだらないことが綿々と書いてある。しかし、笑えるので、一体自分は「ひとり吉本」でもしたいと思ったのか。
「おとうさんの物が捨てられないのなら、自分の物を捨てたら・・」と、娘に言われ納得した。いらない物があるある。ここ1年殿とべったりだったので、お片づけは出来ていない。ついでに、先に書いた日記を処分しなくては。