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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

笑える日記

2015-04-12 | 暮らし

殿が生きた証をきちんと残したいと思った。大切にしていたものは何だろう。

殿の日記は一昨年くらいに捨ててしまっていたので、わたしの日記に痕跡が残ってないかと読み返していたら、思わず吹き出しそうな事が書いてあり、早々に処分しなくてはと思いつつ捨てる前にもう一度笑う。

人は忘れるから生きていけるという。本当に忘れていることばかりだ。昔の日記を読むと、本当にこれが自分なのかと思える。現実にあったことを書いているのだが、やはりこれは幻の出来事のように思える。過去は幻か。過去をふりかえっていては前へ進めないと言うが、面白い本を読んでいると思えば、これも良いかと思える。

芋虫の件は先に書いたが、どうも他にもくだらないことが綿々と書いてある。しかし、笑えるので、一体自分は「ひとり吉本」でもしたいと思ったのか。

「おとうさんの物が捨てられないのなら、自分の物を捨てたら・・」と、娘に言われ納得した。いらない物があるある。ここ1年殿とべったりだったので、お片づけは出来ていない。ついでに、先に書いた日記を処分しなくては。

 


元気の出る朝食

2015-04-12 | 料理

殿が食欲を失っても、毎朝のジュースは飲んでくれた。「癌に勝つジュース」という本を買って一生懸命作っていたが、1日に人参15本、毎食後500mlと、書いてあって「こりゃだめだ」と、思った。元気な者でもこんな大量なジュースを毎日飲めない。それでも、果物や野菜が簡単に摂れるので毎日一緒に飲んでいた。

けれど、殿が亡くなってから飲んでいなかった。殿の妹が「自分の為に飲むように」と、言ってくれた。そっか・・幻覚かもしれないが、わたしは生きているんだった。それに、今日は友達が午後に来てくれるので嬉しい。元気な朝食を久々に摂る。

のんびりジュースを作り食事した。月曜から金曜は娘が心配して、朝食の用意をしてくれていて孫と一緒に食べていたが、下のkenが小学生になったので、わたしも朝食およばれを卒業した。

生協の窯焼きパンが香ばしくておいしい。蜂蜜、ヨーグルト・・。殿の代わりによその男がいる。TVが友達か?

 


友達

2015-04-12 | 暮らし

今日、友達が訪ねてくれた。たくさん話を聞いてもらえて楽しかった。日常のなんでもない話が薬になる。

わたしが、殿と一緒に病室で頑張っていた時、病院のレストランへ夕食の注文に行ったときに偶然待合室で会えて嬉しかったことや、その後、もう一人の友達が病室に訪ねてくれたことがありがたかった。この時、殿の見舞いの人はたくさん来たが、わたしも見舞いが必要な精神状態だった。

昔の自分の日記に「黄色いタオル地のバスローブを着て、うずくまってカセットをいじっていた時に、だんなから、おまえ小さいんなあ。芋虫みたいやって言われたことが書いてあって・・・。長い間生きてきて、芋虫って言われたのは初めてや。ショック」とか、しゃべりながら大笑いして穏やかに時間を過ごしていた。

その途中、殿のケータイが鳴った。表示に出た名前は、わたしが気にしていて知らせようか迷っていた大学時代の弓道部仲間のMさんからだった。「前に電話したとき、力のない声だったので心配だった」ということで電話をしてきてくれた。訃報を告げると、残念がっていた。殿の友達はどんなにショックだっただろうと思う。虫の知らせか。世の中には偶然とはいえ不思議なことがある。

友達がいる間は笑うことが出来る。夜、引き出しにある殿のワイシャツを出したら泣けてきた。ひとりで泣くことは出来るが、声をあげて笑うことは出来ない。