実家へ行って筍を探す。山にはタンポポが咲き、タラの芽が出ていて気持ちが良かった。筍も収穫したが、竹藪は母が竹を何本か切ったので、掘りにくい状態になっていた。男手がないので、どんどん広がっていく竹をどうにかしようと切ったのだが、太くて長いのでもっと細かく切らなくては、竹林から出すことが出来ないのだ。チェーンソーでもあれば切りたいが、のこぎりでは日が暮れてしまう。
父も、見舞いに行くたびに「なんでわしが生きとるんやろ・・あんちゃんと替わりたい・・」と言い「じいちゃんの参りもできんだし・・」と言って、時折泣くので愛おしい。「今月の22日で90歳や。」と、言うので「まだまだ大丈夫やね。うちのじいちゃん89歳からずっと、誕生日がきても89歳って言うとったよ。」と言うとにんまり笑っていた。
歩くのもやっとなので、長い間不自由な体と付き合っていくのも大変だと思う。生きていくのも怖いもんだ。