まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

謎の原付バイク

2015-04-25 | 暮らし

死亡にまつわるエトセトラな手続きが続く中、追い打ちをかけるように「納税」の季節がやってくる。

その中で、土地や車の名義確認が市役所からわんさと届いた中に、「原付バイク」の請求が来た。爺さん名義なので、姑宛に来たのだが、93歳の爺さんがバイクに乗っているはずもなく、わたしが嫁に来てからバイクの存在を見たことはない。

婆さんの記憶をたどると、40年前に爺さんがリュウマチで動けなくなった時に、人にあげてしまったのだという。その病気の為に「身体障害者手帳」を、持っていたため税金を納めていなかったので、存在は忘れられた。もちろん、廃車手続きはしていない。というか譲渡したらいけないだろう。気の弱い私は、市役所へ行く前に警察へ出頭しなくてよいのかと考えた。いや、わたしは何の責任もないのだった。

市役所の税料金課へ行くと、昭和39年2月購入ということが分かった。その後、何の追跡もチェックもなく、バイクは生き続け、譲り受けた人は納税せずに乗り回していたのだ。ここは、「乗っていた」とせずに「乗り回す」という言葉となるのは、何らかの違法行為をしている感がするためである。

婆さんは免許を持っていないが、耳が遠いので「身体障害者手帳」を、持っているというと「名義を書き換えたら、税は免除になりますが、廃車届は来年度になります。」と、言う。1200円の税金のために手続きをして、1年後に忘れずに廃車手続きを行うのは面倒だ。結局、腑に落ちないながらも手続きをして税金を払うということで帰ったが、やはり腑に落ちない。