まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

弓を引く

2015-04-18 | 弓道

昨日、野々市の弓仲間美しどころ3名が来てくれた。いろんな話の中で、最後の殿の入院の時、1週間でティシュペーパーの箱が2箱空になって、身体の水分が全部出てしまったので、わたしは干物になった気がすると言っていた。また、葬儀の間は泣けないものだと言ってくれた。

その後、野々市へ出かけておいで、みんなで稽古しよう!と、話が盛り上がり、ついでに、今度は我が家でお泊り会しましょうという話で別れた後、弓を引きたくなった。

矢が上へ行ったので、「いいもんだなぁ」と思った。嬉しいことがあると「天にも昇る気持ち」つまり上がっていく感じがするわけだ。逆に憂鬱な時は、落ち込んでいく。心は上り下りを繰り返しながら流れていくんだと思う。最近は、下りが速い時の「堕ちる」という感覚だった。がっくりという。

万有引力の法則では、矢は必ず落ちるのだ。それに逆らって上がるとは、元気の基ではないか。こんな小さなことが「いいもんだ」と思えることが、またまたいいもんだ。

殿がこのブログを読むことはもうないんだけれど、きっと「いいもんやねぇ」と、言うだろう。また、「調子に乗って、無駄にばたばた引かんこっちゃ。」とも言いそうだ。


最後の講習会

2015-04-18 | 弓道

殿にとって1月の「称号者講習会」へ顔を出せたことは最大の喜びだったようだ。

5年日記の1/25に「見取稽古の参加を認めてもらう。弓仲間に会えて嬉しかった」と、弱々しい字で書いてあった。殆どの日には、出来事を書いてあるだけで感想は書いていないので、この日の感想は本当に殿にとって良い日だったに違いない。

ここを読んで県連のHPに、「会長就任にあたって」というのを書いてあった事を思い出し、久々に投稿を見ると「H26.3.26」の日付になっていた。昨年の自分の誕生日だ。それを読み直して、あぁ。そっか・・宝物はここにあったんだった。

さて、講習会の感想を出しなさいということで、欲張りなわたしは、先生の言われたことをいくつも書いて提出した。「あまり欲張らないで・・」というコメントを理事長から言われたが、感想だからなんでもいいのではと思った。殿にも感想文を提出するよう言われて、見取稽古とはいえ、日曜の半日だけで廊下からの見学だったので殿にどうするか聞くと「言うから、打ってくれ。」と、言った。わたしはパソコンに向かい殿の言葉を入力し、メールした。

受講者の感想が一覧表にしてメールされてきた。げげっ!公開するのはいかがなものかと思った。しかし、わたしの心の狭さよ。殿は一覧表になった感想文をプリントアウトしてくれと言った。それを眺めていたことまでは知っていたが、その後、それをどうしたか。

殿がいなくなって、5年日記を見ていたら、その講習会の感想一覧表がはさまっていた。それを見た途端涙がどっとあふれた。ふたつに折りたたまれた感想文の一番下に殿の名前があって、あぁ。そうだったんだ。殿はこの日、弓こそ引かなかったけれど、参加していたのだ。そのことを確認したんだと思う。そして、その時に一緒にいた仲間は、若い人も、何十年のお付き合いの仲間も、殿にとって大好きな人たちではなかったか。