まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

道具への思い入れ

2017-07-28 | 弓道

先日の講習会で、誰かに譲られた四つ弽を使っている方がいた。指に合わないうえに勝手離れになっている。思い入れがあるにしても、弽に関しては三つ弽のほうが弊害が出ないと思うがどうか。

三つ弽は、矢に無理なひずみを生じさせることが少ないが、四本の指で引く四つ弽は、馬手の力が勝ってしまう。

さて、そういうわたしも、殿が残した13キロの弓が丁度よい弓力だと思って引いてきた。以前は16キロを引いていたので、少し弱くしたかった。でも、わたしの矢尺に対してこの並弓では、バネばかりで測ったら11キロにしかならなかった。結局、前に購入した寸詰まりの13キロで、会に入った時に丁度良い力のかかり具合になる気がする。

思い入れはあっても、道具を使う以上、自分に合うものでなくてはならない。気持ちの問題だけでは矢は思うように飛ばない。

でも、いい感じに道具が揃っても、身体の各部位がいうことをきかなくてはならない。これは技量という最大の要因がほんとは大切なんだということは分かってはいるが、時折、道具のせいにしてしまう。

今日などは、弦を替えただけで気分が変わってしまった。なんとナイーブなわたしであろうか。