今年も加賀市内の高校生を招いての初射会。ここ数年、弓道部員が増えて、参加が40名を超えて、各自の持ち寄りが間に合わないという嬉しい悲鳴の中、わたしは例年豚汁係だ。金沢での新年会を終えて遅くに帰り、真夜中に白菜やねぎを切ること1時間以上かかった。朝はごぼうと肉を炒めて行けば、余裕となるつもりだった。
白菜1株、九条ネギ10本、太ネギ5本、人参4本、大根、えのき、しめじ・・・・下ごしらえというのは大変である。細ネギは切っても切っても溜まらない。里芋は下茹でして、結局寝たのは1時過ぎていた。豚肉は1kg。
朝食後、すべての材料と、カセットコンロ等を玄関に用意して、荷物がたくさんになった。何回も玄関と車を往復して、いざ!
道場に着いて、会長が体調が悪く欠席と聞き、挨拶の段取りをして、矢渡の介添と、一つ的をすることになって、位取りをした後、カセットコンロに鍋を載せる段になって、がーーん。ごぼうと肉を炒めた鍋をIHに残したままであることに気付いた。やれやれ準備が出来たと思って、着物に着替えて2階へ上がった後、そのまま玄関に向かったのだった。娘に電話をして持って来てもらった。持つべきものは、近くに住む娘である。
無事に始まったが、一つ的は3人とも残念な結果で、今年の運も先行き怪しいよという感じで、こうなったら割烹着の調理のおばちゃんに専念するしかないと思った。
色的での初射会は、的に囚われながらも狙いをしっかりつけることで、いつもとは違った気持ちで引くことが出来る。的中本数が多ければ点数も高いが、逆転もあって面白い。
高校生の女子が「何か手伝います」と、可愛らしい。いつも通りぜんさいの餅を焼いてもらう。今回はみんながたくさん持ち寄ったので、ぜんざい、豚汁は少し余った。
昨年は1列に並んで大渋滞だったので、今年は真ん中にテーブルを設けて混まずに良かった。まるで、ホテルのバイキングではないか。サラダあり、たこ焼きあり、熱いウインナー・・・・鶏唐揚げ、ちらし寿司・・・
午後の部はお年玉付き風船。白扇。
今年も自身の向上の弓道ではなく、奉仕の弓道に専念しようという方針が固まった一日であった。