まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

小野坂17

2019-01-27 | 暮らし

雪が降ったので実家が気になって、様子を見がてら母に焼き立てのパンを持って行った。小屋の方を見ると、別世界を見るような気がした。足跡のついていない雪景色は神聖な気がする。

「むかーし、むかし、あるところに、元気な中学生の女の子がおったそうな。雪が降っても、雨が降っても3.5kmの通学路を頑張って通ったそうな。」日本昔話になりそうな暗い世界だ。まだ3時なのに暗い。

明治、大正、昭和と生きた祖父母を凄いと思ったが、わたしも昭和、平成、なんとか・・と、元号が3回変わるのだ。明治の婆ちゃんは強かった。昭和の婆ちゃんはどうかな。

家の奥は行き止まりだ。この行き止まりの所から学校まで3.5kmを、小学生の時はトンネルまで歩いて、そこからバスに乗った。しかし、バスに乗る距離よりも歩く距離の方が長い。バスも1時間に1本なので、帰りはたいてい歩いて帰った。

大聖寺から小野坂隧道までは、ずっと坂を登る。中学、高校の時は自転車通学で、トンネルまではこぎ切ろうと頑張って立こぎをする。自転車から降りずにトンネルまで行けたら「勝ち」。一体誰に勝とうとしていたのか。そのせいか足が太くなった。今、山に登れるのは、その時鍛えたせいかも。

乃木坂46とか、ひのきじゃない、えのきでもない、神楽坂は違う。「けやき坂」だったね。欅って読めなかった。もちろん書けない。どうして、AKBとかもそうだけど、46人とか48人とか大変だと思う。みんな女の子たちは頑張っているね。わたしも、小野坂を頑張って登っていたのは、13才から18才。ひとりだけど「小野坂17」(セブンティーンが一番いい感じ)だったのだ。雪の中で、そんな「むかし むかし・・」の、お話を思い出していた。