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父は昔からせっかちだ。言い換えればおっちょこちょいなのだ。
もちろんそのDNAは完璧に娘に引き継がれた。
父はO型、母はAB、弟はA型、わたしはB型。
血液一家離散だ。誰が交通事故にあって出血多量になっても救えない。
その救えない状況は、常に日常にもある。
父は、ホテルの朝食では、杖をついているくせに、お盆を片手に、バイキングでは誰よりも早く食べ物を取り席についていた。
わたしはお粥、母はごはんをよそっていたら、
「ごはんあったんか・・」と、言う。
替えてくるか?と、聞くとわしはパン食でいいんや。
と、笑いながら誰かのを見て
「パン焼けばよかった・・」パンの前にオーブントースターがあったのに、全く目に入っていない。
ついでに、父も弟も7時の朝食に旅行カバンを持ってきていた。
「バス旅行じゃないんやから、いっぺん部屋へ戻って歯を磨いてゆっくり出ればいいがいね」と、言うと「歯を磨いてきたしいいんや」と、負けていない。
また、一番几帳面で信頼の弟も、気を使ってくれてホスト役で気配りしていたのに喫煙ルームと禁煙を間違えたことに後で気づいた。
母と私は6Fで、クリーンな禁煙ルームで、自分はタバコを吸いたいため7Fの喫煙の階を取ったと思っていたが、逆であったことを翌日の朝に白状した。
「それなら、同じ階でもよかったねぇ。そういえばタバコ臭い気もしたわ」
と母。わたしは、ぼおっとしていた。
母は夜、窓から名古屋城がライトアップされているのを見て
「きれいやぁ。父ちゃんの階からもお城が見えるやろか。」と、やたら心配していたので弟に電話する。
弟は眠そうに「見えるよ・・。もううたた寝しとったのに・」だった。
母は、やはり父を愛しているのだなあと思った。
わたしは、名古屋城を見て旦那に見せたいとは露ほども思っていなかった。
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帰りのホームで「ひやしきしめん」を立ち食いすることにした。
母は何も食べたくないので、カバンの番をしているという。
父とふたりで立ち食いの「ひやしきしめん」を注文する。
父はおごってやると言って、ふたりで700円を出す。
ふと横の人の熱いきしめんを見て「熱そうやな。食べれるかな」という。
「あのね、冷やしきしめん頼んだんやぞ」というと、
「ぶふふ」と、恥ずかしがっていた。
その後、どうもこれが悪かったのか、父は敦賀を過ぎてから吐き気をもよおし、
わたしは、下痢をした。
トイレへ行きたいと思うが、こういうときに限って、車内販売のワゴンが通路を塞いでいる。
欲しいときは、ふりむくとデッキの向こうにいるくせに、どいて欲しいときは、やたら人気であちこちで呼び止められている気がする。
父もわたしも食いしん坊が祟ったのである。
母は、何も食べずに車内販売のサンドイッチを買って食べていた。
冷やしきしめんは確かにまずかった。
概ね大過なく過ごした名古屋場所で、最後に落ちがついた。
本当に似たもの親子だと大きくなってから思います。
電車では爺さんとあなただけがしゃべっている様子が目に浮かびますし。
しかし相撲、面白そうですね。
父のながたにえん には衝撃です。
結構飲んでいたのですか。
全くそうです。否定しません。
また、互いの話を半分も聞いていません。
おとんはビールをだらだら飲んで、会場の雰囲気に呑まれたのだと思います。
曰く、「ビール飲んで精一杯応援して、疲れたら気ままに居眠り。最高の贅沢だー!」
楽しんでもらえて光栄です。
全く最高の贅沢でした。
ありがとうございました。
しかし、全場所砂被りで見る人も贅沢ですね。
だけど、升席でビール呑むほうが良いです。
人には与えられた場所があります。
わたしは、ビールでみんなと騒いで見るほうが
最高に良いですね。