『山女日記』第3弾が始まった。
昨日は「雨飾山」だった。
日本百名山の番組でお馴染みの萩原編集長や、山カフェのラジオ番組でお馴染みの俳優の石丸謙二郎と、登山家である女優の市毛良枝が夫婦役で、職場の山仲間のおじさんたちは大盛り上がり。
「昨日、山女日記観たか?」
それは、日本百名山がとりあげられて、深田久弥のロマンスをさらっと原作者の湊かなえが触れていた。
「道ならぬ恋」に関して、知っていながら山仲間たちはあえて誰もが口にしなかった。
深田久弥の事を書いている人たちも、そこのところはやんわりと「初恋の人と運命の出会い」とだけ書いている。
湊かなえだからこそ単刀直入に表現し役者に語らせることが出来るのだ。
小谷温泉での、深田久弥と志げ子夫人役の俳優が誰か分からなかった。
そのことが、かえってイメージを膨らませられる。
また、山に百名山の本を持っていき朗読するところは、完全に山カフェの石丸謙二郎だった。
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それにしても、雨飾山はなかなかの山だと思う。
この山に登ってロケするのは、このふたりでなくては実現しないのではないかと思えた。
ガイド役の工藤夕貴はもちろん登山のベテラン。
ところで、深田久弥は「山の小説にはロマンスを持ち込まない」と、書いていたが、ただひとつ志げ子夫人と登ろうとした雨飾山については例外だった。
ちなみに「右の耳は僕の耳 左の耳ははしけやし君の耳」の、文章は日本百名山ではなく別の本だが、山の本はたくさん書いているので、どの本に載っていたのか忘れてしまった。
ドラマの中の市毛良枝が、夫婦で下山後ビールを飲むシーンで、モンベルのストライプのシャツを着ていたのを見て、あ、わたしと同じ!と、思ったが、ひとりで観ているので、心で叫んでいた。
今回は深田久弥を知る登山家たちはおおいにこの配役に沸いただろう。
登頂ルートは現在の尾根道とは違い、谷を詰めたルートで、一見登りやすそうに見えるもののガレ場の連続です。
著書の中では「辛い努力を要求した」と書いてあります。
私は雨飾山に3回登りました。信濃側から2回、越後側から1回です。
シラネアオイやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどたくさんの高山植物が観られました。
ありがとうございました。
「わが愛する山々」でしたね。
ドラマの中では、初心者のだんなさんが登ってる想定ですが、初心者でも登れるのでしょうか?
相当大変そうでしたが。
信濃側(雨飾高原登山口)から登ると、標高差は800m、登りのコースタイムは3時間40分です。
途中に荒菅沢(あらすげさわ)というところがあり、そこを渡渉します。
荒菅沢は唯一の水場になっていますが、シーズン初めは渓が雪で埋まっていて水が取れません。
水は余裕を持って持った方がよいでしょう。
また、途中にトイレがないので、心配な人は携帯トイレを持参した方がよいと思います。
岩場や梯子もありますが、特に危ないところはありません。
どこの山も登ったことのがない定年後のおっちゃんが、いきなり白山とかは辛いと思いますが、白山に登るのは初心者ということなのですね。
ということは、雨飾山も登れるのですね。