教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

<夜スペ>成績問わず3年生希望者全員に 杉並・和田中

2008年05月12日 13時09分00秒 | 受験・学校

『 進学塾講師による成績上位者を対象とした夜間と土曜日の補習「夜スペシャル」(夜スペ)を1月に始めた東京都杉並区立和田中学校(代田昭久校長)が今月下旬から、成績にかかわらず3年生の希望者全員に受講の機会を与えることにした。新たに家庭教師派遣業大手のトライグループ(千代田区)と提携し、進学塾のペースに合わない生徒に対応する。 代田校長によると、4月に3年生の生徒・保護者と面談した際、「夜スペを受講したい」との声が未受講の生徒から多くあった。このため、希望した生徒24人に学力テストを実施したところ、習熟レベルに開きがあったため、個別指導が必要なケースがあると判断しトライ側と話を進めてきた。 新たに受講する24人は2カ月間、進学塾「サピックス」(中央区)の講師による現在の夜スペを体験する。その後、「合わない」と感じた生徒はトライによる個別指導に近い形態の補習を受ける。 これまでの夜スペ同様、授業は月、水、金曜の夜と土曜の午前で、授業料は企業側の協力で個人で受講する場合の半額程度となる。 これまで成績上位者以外の補習は、土曜日に地域住民らのボランティアが受け持っていたが、3年生になると物足りなく感じる生徒も出ていたという。 代田校長は「もっと勉強をしたいという多様な子供たち全員にチャンスを与えたい」と話している。』 毎日新聞

成績上位者だけを対象とした夜間と土曜日の補習「夜スペシャル」では、生徒同士間の不公平感と差別意識が生まれると思います。友達同士の仲が悪くなり亀裂生まれたら大変です。これまで保護者間の心の離反や不平等感も有ったと思います。杉並区の予算が『夜スベシャル』使われていたのですから。全額成績上位者の保護者負担であればそう思わないと思いますが。公立の義務教育の中学校を使って塾と提携補習授業をするのですから、成績上位者だけ『夜スペシャル』をするのは、改正教育基本法第4条『教育の機会均等』の精神に反するのでは有りませんか。今回の場合、公立中学校の建物を使って補習授業するのですから、地方自治体の設置する『公の施設』、営造物で有ると言えますから、杉並区立和田中学校だけのものでは有りませんし、成績上位者為だけに使われるべきものでは有りません。皆が使う目的を持つた校舎です。今回の『夜スペシャル』本音から言いますと、塾の先生から見ますととなぜもつと公立学校の先生がしっかりに授業で教えないのだろうと言う疑念を持っていると思います。本音はそうだと思います。家庭教師や塾には反対では有りませんが。心のナイーブな子供は、家庭教師を家に迎え、個人的にマンツーマンで、教えて貰うと学力の伸びる子供もいます。性格が塾に向いている子供たちは、積極的に塾で発言し、勉強するタイプの子供たちもいます。その子供の性格や気質にもよると思います。塾よりも家庭教師に指導を受けたほうが良い子供たちも居ます。私は今回の『夜スペシャル』で思うことは、少子化による生徒減で、塾のこれまでにない学校での補習授業が生まれましたと思いますが。日本の義務教育が、何の為に存在するのか。義務教育の荷いてであります公立中学校の存立が世に問われている問われている教育問題です。画期的とか言われますが、先生も保護者皆様も、皆で良く考え頂きたいと思います。筋論としまして公立中学の先生方が補習をし、生徒に学力つけるべきで、このことを忘れたら将来的に義務教育でも授業は、塾の先生に依存し、その他の生活指導や学校行事は、学校の先生がするようなことにもなりかねません。義務教育に教育分業制度など取り入れて欲しく有りません。日本には、教員免許状は何の為に有るのですか。教員免許状の更新よりも生徒に学力をつける方法を考えるべきです。本来補習は、その中学校の先生が担当し、生徒を教えるべきです。塾の先生にお任せすることは、日本の義務教育制度、公教育の消滅への道を進むだけです。学校教育の真の価値を考え直すべきです。義務教育は、高校受験の合格者数の実績を上げるだけが目的では有りません。今忘れられている「人間形成」を目指すことに学校教育の目的があるのです。東京都の場合、学校群制度の高校改革により名門都立高校、日比谷高校、西、戸山高校からの難関国立大学への合格者数が減り、有名国公立大学を目指す私立の有名一貫校や東京学芸大学や筑波大学、旧東京教育大学の付属校に生徒が流れたからだと思います。東京都は、名門都立高校の復活を目指していますが、私立校の六年間のカリキュラムに対して、都立高校の三年間のカリキュラムで対応するには、週休五日制の廃止や授業時間を充実し、補講を増やしたり、転任制度の無い長期間勤務して貰えるように優れた先生を集めなければなりませんし、往年の復活には、まだまだ時間が掛かるように思いますが。進学実績を上げるのは長年の積み重ね努力が必要で、民間企業の営業成績を上げるように、一朝一夕には合格実績を上げることは不可能です。短期の学力育成では、実績が出ません。今の東京の有名私立進学校は、「18才人口の生徒減少期」を見据え、学校経営の存立を考えカリキュラムや授業時間の充実、、優れた教員を集め進学校の実績を長年掛けて積み重ねて来た結果だと思います。昭和57年頃、お金持ちの家庭の子供たちは、私立校へ、お金の無い家庭の子供たちは公立校の大手A新聞社のある保護者の声が掲載されていたのを思い出しました。今の日本社会的格差が拡大し、所得格差も拡大している今日、経済的要因が公立校と私立校の学力格差につながっていると言わざるを得ません。家庭の経済的に恵まれた子供たちは、私立の中高一貫校に進学していますので、中学校へ進学した時点で、公立との学力格差が生まれています。果たして中高一貫の高校に途中から入るとカリキュラム上の学習進度から考えかなり精神的負担も大きく、しんどいのでは思います。京都の今は無くなりました伝統が有りましたK塾の担当責任者が、公立高校と私立高校が競争し、大学合格者数を競り合うような状況が本当は望ましいと言われたのを思い出します。京都の教育三原則で、「15の春を泣かすな」の教育理念は立派でしたが、京都の府立名門高校の大学への合格者の実績の低下という結果を産み出し、大学受験者数への分析が正しくなかったとも言えます。京都の府立高校復活の教育改革が行われました。京都もいつ頃往年の名門府立高校の復活が有るのでしょうか。私高、公低の状況の格差是正には、まだ少し掛かるのではと思います。

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