昔からなんとなく疑問に思っていたことがあります。
なぜ日本は島国なのに、海上自衛隊や航空自衛隊よりも
陸上自衛隊の方が予算や定員が多いのでしょうか?
沖縄戦の悲劇は、日本の国土で戦争したせいで起きました。
国内で地上戦をやれば、大勢の民間人が犠牲になります。
できれば、海の上か、空の上で迎え撃ってほしいです。
自衛隊の戦車が走り回って活躍するのは、最終段階です。
住宅街の近くで大砲をぶっ放されたら大変なことです。
そう考えると陸自から海自・空自へ予算や定員を移して、
海と空の守りを固める方が、合理的な選択だと思います。
いまの自衛隊の人員の構成はだいたいこんな感じです。
●陸上自衛隊:15万1千人
●海上自衛隊: 4万5千人
●航空自衛隊: 4万7千人
陸上部隊がいちばん人手がかかるのはわかりますが、
それにしてもバランスを欠いている印象を受けます。
各国の陸軍・海軍・空軍の人員構成比はこんな感じです。
陸軍 海軍 空軍
日本 0.62 0.19 0.19
アメリカ 0.45 0.29 0.26
イギリス 0.55 0.21 0.24
フランス 0.55 0.18 0.26
ロシア 0.57 0.20 0.23
中国(2012年)0.70 0.13 0.17
中国(2020年)0.53 0.21 0.26
日本はユーラシアの大陸国家のロシアやフランスよりも、
陸軍(陸自)を重視しています。意外なデータです。
純粋に構成比率だけを見て分析すると、日本の自衛隊は、
ユーラシア大陸へ侵略する気だと誤解されそうです。
中国はもともとが地域密着の共産党ゲリラ戦人民軍なので、
陸軍比率が高いのですが、今後は大幅に減らす計画です。
また、発展途上国の軍隊は、内乱鎮圧やゲリラ戦を想定し、
陸軍の比重が大きくなる傾向があります。
途上国の場合、お金がなくて戦闘機や艦艇を買えないため、
空軍や海軍の比重は少なくなることもあります。
自衛隊創設時は、内乱鎮圧が主だったのかもしれません。
ある意味で日本の自衛隊は「途上国型」軍隊とも言えます。
やはり島国であり、かつ、専守防衛を国是としている以上、
陸自偏重は望ましくありません。海自と空自へのシフトは、
避けられません。イギリスが手本になるかもしれません。
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